15-3:徳島県 鳴門市 大塚国際美術館

所在地:徳島県鳴門市鳴門町土佐泊浦字福池65-1

取材時期:2003年12月

ジャンル:展示系

珍スポ度: ☆☆☆☆(☆五個が最高得点)

コメント:民放テレビで特番を観てから、この美術館には是非行ってみたい物だと思っておりましたので、この機会に訪れてみました。徳島までフェリー。年末の首都高大渋滞で、出港5分前に埠頭着。何とか乗船できたもののその後の大揺れで、午後二時に徳島着で夕方まで大塚美術館を・・と企んでいましたが、見学は翌日に延期。この日は淡路由良にお泊まりでした。

さて翌日、朝一番乗りで入館し、早速取材開始。しかし、なぜ大塚国際美術館が珍スポなのか?というとですね、展示されている絵画が全て模造品、しかもタイルに絵を焼き付ける方法で造った複製品なのです。しかもその数1000枚!常設展示スペースはなんと29000平方メートル(これは東京ドームの約2/3にあたります)。特殊な焼き付け方法で千年以上退色する心配がないので、実物の絵よりもずーっと良好な状態を保っていられるそうです。しかも美術の教科書に出てくるような超〜有名な作品ばかりが並べられていて、そのどれもが本物そっくりに造られているので、少々お高い入場料(税別3000円!駐車場代200円)を考えても、一度は訪れる価値があるというものです。

で、実際に展示をみせてもらいました。入り口からいきなりシスティーナ礼拝堂のミケランジェロ。うーむ、凄すぎっ。この手のフレスコ画は元々壁に書いているので、この陶板画にはしっくりくるのでしょうが、荘厳な雰囲気を醸し出しております(ちなみにニカは本物のシスティーナ礼拝堂には行ったことがありませんが)。しかもこの美術館は、人物が入っていれば写真は撮り放題、というのも嬉しいですね(実際には絵だけ撮る人もたくさんいました)。15分後にガイドツアーが始まるとの事でしたので、参加してみることにしました。ギリシャの壺絵からエジプトの棺桶絵、中世の宗教絵画・ルネッサンスのあの名画まで、しっかり解説を受けて、終わったのが2時間半後。これでも結構駆け足で見て回ったのです。折角ですので、近代・現代美術フロアもざっと観てきました。偽物といっても大変よくできており、近くに寄らないとそれとはわからない物もたくさんありました。模倣もここまでやれば立派なオリジナルです。ヨーロッパ各国の美術館をはしごするより、手っ取り早く名画を鑑賞できる素晴らしいところです。皆さんも鳴門近傍にツーリングされた際は是非どうぞ、ただし半日は時間を取っておいた方が良いでしょう。

写真:

 

あの大塚製薬グループの美術館です

リンク等:公式ページ

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