13-9:埼玉県 秩父市 秩父珍石館

所在地:埼玉県秩父市上影森764-7

取材時期:2003年8月

ジャンル:展示系

珍スポ度:☆☆☆☆☆ (☆五個が最高得点)

コメント:秩父取材のメーンイベントです、秩父珍石館。さすが珍スポット全国区に名を連ねるだけあって、非常に楽しませていただきました。

まずはアプローチから。R140を秩父市街を通り越し、西武線影森駅を過ぎたところで右折。看板も出てはいますがGPS等を駆使した方がわかりやすいでしょう。更に行くと「珍石館」→の看板が。これもちょっと分かりづらく、危うく別の場所へ誘導される所でした。で、何とか到着。駐車場の横には「岸和田」という寿司屋さんがあり、後ほど館長が話してくれたのですが、息子さんの経営するお店だそうです。時間があれば次回是非寄らせていただきます。

さて、バイクを入り口前に停め、早速取材開始。入り口の引き戸を開けると、いきなり目の前にしゃがみ込んで靴磨きをするおじさんが・・。そう、このおじさんが珍石を蒐集して40年の秩父珍石館館長・羽山正二さんなのでした。入館料400円を支払い、解説を聞こうとしていた矢先、館長の個人的なお客さんが来てしまい、一人で観るはめに・・。主展示場は二階でしたので早速階段を上がります。が、なんとそこは撮影禁止!仕方がないので、手帳にスケッチしていると、そのお客さんを半ば強引に引き連れて、羽山爺も上がって来たではないか。どうやら、その家族連れの子どもに石の話を聞かせようとしているらしい。で、羽山爺は恐竜の化石の前に子どもを連れて行き、地球儀を示し、「太古の昔は、どの大陸も陸続きだったんだよ」と解説を始めた。自分もその解説の聞き役に回り、フンフンなどと相づちを打っていると、当の子どもは、石や化石に全く興味がないのか、全然話を聞こうとしない。何とか早く解放されたい!という気持ちありありであったが、爺さんの解説、構わず続く。で、そのお母さんが「待ち合わせの約束がありますので・・」と引き上げてしまうと、客は自分一人となった。

それから、やっと珍石のいわれや、石への思いを語り始めた爺。なかなか話好きで、一時も休まることがない。人面石の目や口は主として鉱物が冷えたときにガス分が抜けて穴になるそうです。また、地震や地殻変動で岩石にヒビが入り、そこに石灰が入り込み独特の白い線が入るのだそうです。ニカの一番のお気に入りは「仲の良いじいさん・ばあさん」の夫婦石でした。

さて、二階一番奥には羽山爺の人面石蒐集のきっかけとなった「神童」が!確かにデカイし面白い顔をしている。目と口は貝の化石が入っていて、もの凄い立体感あり。その横に、ありました、お約束のチン石ですね。一つはよく見ると周りに金の輪っかが入っている。す・凄すぎる。ほんとにチンだ。これを観ただけでも秩父まで来た甲斐があるってもんです。

この他にも「金と同じと書いて銅」とか、戦後日本の歴史教育・江戸時代の参勤交代まで、幅広いお話を聞かせていただきました。アツイ爺さんです。今年で83になられるということですが、まだまだって感じですね。再訪してみたい館の一つになりました。例の「ニッポン秘境館の謎」にも詳しくレポートされてますので、是非ご参考に。

写真:

  

リンク等:

オカダ・システムエンジニアリング研究所さんのページ:なんだかマニアックです。中国語に堪能な岡田氏が提供する面白情報。必見です。リンク先変更済みです。(2004.2.21)

取材記録13に戻る |  にかのページメイン | ニカ家のページへ