12-10:東京都 小平市 ふれあい下水道館

所在地:小平市上水本町1-25-31

取材時期:2003年6月

ジャンル:展示系

珍スポ度: ☆☆☆(☆五個が最高得点)

コメント:東京都は、小平市にある「ふれあい下水道館」を取材してきました。きっかけは、札幌三角館さんよりご紹介いただいた珍スポ本「転がる日本にバカ満ち足りて」の記事であります。それによると、非常に立派な見学コースの最後待っているのは、東京の地下に埋められた本物の下水管。しかも二重扉を押し開けて侵入して行くというパフォーマンス付きだそうです。これは期待できる!とワクワクし西武国分寺線の「鷹の台」という駅で下車。そう、今回は電車での取材なのです。駅から歩いて5分くらいだったでしょうか。開館5分くらい前に着いてしまったので、周辺をウロウロすると敷き詰められているタイルは汚泥を焼き固めたものです、という解説板があったりで楽しめます。


10時きっかりに開館。さすがお役所、時間通りだ。ということでいざ取材開始。まずは受付ロビーでパンフをいただきました。地下に降りて行くとまずはセミナールーム。こんなところに日曜の朝早くからやってくる物好きは自分くらいかと思っていたら、とんでもない!なんと若者の集団がすでにセミナールームに。某大学の学生さん達でした。希望すれば下水道アピールビデオが上映されると書いてあるので、早速彼らが電話で係りのおじさんを呼び、上映開始!なかなか良くできた内容である。がぁ〜、問題はビデオ終了後の係りおじさんである。彼は単なる係りのおじさんではなかった!いわゆるキュレーターと呼ばれる学芸員だったのである(たぶん)。活性汚泥に棲む原生動物を次々と顕微鏡に繋がったテレビモニターに映し出し、「これはツリガネムシね、おっと、こっちはおなじみゾウリムシだぁ」と何時果てるとも分からない講義が続く。しかし、これがかなり面白い。我々の生活排水(含むトイレ排水)がこういった微生物により処理されており、最終的には再生煉瓦になる、という事実を知るだけでもこの下水道館を訪れた価値はありました。

さて、階下のオブジェやパネル類も確かに面白いです。でもなんと言っても「転がる・・」で評価の高い本物の下水管内部!ところが噂の二重扉は開放されているではないか!近寄っても臭いは大したことはない。扉内部に進むと確かに爽快な気分にはなれないが、別段鼻が曲がると言うほどの事はないですね。この下水道館に来たからには、是非おじさんの講義を受けてください。

写真:  

リンク等:

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