古代國語の音韻に就いて  橋本進吉


#橋本進吉博士の「古代國語の音韻に就いて」を電子テキスト化したものである。
#橋本博士は、1945年1月30日没。著作権は消失している。
#底本は、
#明世堂書店『古代國語の音韻に就いて』(昭和17年6月20日初版)の昭和18年1月10日再版
#である。この「古代國語の音韻に就いて」は、
#橋本進吉博士著作集第四册『國語音韻の研究』岩波書店(1950.8.25)
#に収められている。これは底本とわずかに違いがあり、
#【】で括った部分が、底本にはあるが、著作集には無い部分である。
#《》で括った部分が、著作集にはあるが、底本には無い部分である。
#句点、鍵括弧らの細かいものの校異は省略した。
#また、岩波文庫『古代國語の音韻に就いて』(1980.6.16)にも入っており、これは
#現代仮名遣に改め、漢字を仮名に開いたりするなどしているが、それら以外で底本・
#著作集と異なることに気付いた箇所にはその旨《》内に示した。
#仮名遣は原文のママだが、拗音を表す「やゆよわ」促音を表す「つ」は現代仮名
#遣に使う小さな文字を使った。ただし原文でも片仮名の部分はそうなっている。
#
東京帝國大學教授 文學博士 橋本進吉述
古代國語の音韻に就いて
   明世堂刊行

本書は昭和十二年五月内務省主催第二回神職講習會に於ける講義を速記したものであって、昨年三月神祇院で印刷に附して關係者に頒布せられたが、今回書肆の請により同院の許を得て新に刊行したものである。前回は可成り手を加へたが、今回は誤字を訂正した外は、二三の不適當な語句や用字法を改めたのみである。
  昭和十七年三月 橋本進吉

古代國語の音韻に就いて
橋本進吉述
     一     
     二     
     三     
     付録