平成21年 第三回 僧道林

最終日

早朝4時起床

  

本佛寺の朝勤に出座。身延山の朝勤を考慮して、慣れるための出座でしたが、信仰の涵養がありました。

 

 

私達弟子と一緒に勤読をされる林生。御前様導師の朝勤にみなさん緊張しながら一生懸命御経を読みました。

  

行列で御真骨堂に移動。長い朝勤は一時間半に及びました。正座にも慣れた林生達。

  

朝勤を終えると、掃除があります。御堂、仏具をしっかり清掃。

 

いよいよ終了の閉林式です。

この法友は生涯の絆で結ばれることでしょう。

大本堂へ移動

 

師匠やご父兄の見守る中、入林とはまったく違う姿勢、声、所作、目つきで臨んだ法要。

終了証書授与

  

林長先生からひとりひとりに証書が渡されました。この証の為、頑張りました。でも実際終わってみれば、それだけではなかったようです。

  

授与の後、九州教区長より祝辞があり、その後、林長である御前様が最後の訓辞を述べられました。

この本佛寺は鎮西栴檀林でした。日蓮宗には古来教育する機関を檀林と称し、師弟育成に精励してきた経緯があります。その歴史を踏襲すべく、今でも教育関係機関

には、「林」を付け、趣旨となごりを継承しているのです。恐らく、この寺の先師は皆さんのお姿に感心したことでしょう。そして応援もされたことでしょう。信仰

とは難しいですが行動により表されます。また心には誇りを抱きます。この寺の創建から今に至る根本は「但行礼拝」です。ここに大きく先師が書き残されています

ことが証です。私は宗会議員になってまずはこれをとの想いから、宗門運動に盛り込みました。お陰様で全国に礼拝行が浸透しつつあります。みなさんはそんな日蓮

宗スローガン発祥の地で僧道生活を送られた訳ですので、この五日間が将來の大いなる誇りとなるでしょう。是非日蓮聖人のため頑張って下さい。信行道場を出れば

チームです。早く私は、あなた方と仕事がしたいです。もうすぐ横に並ばれる皆さんに心から御礼を申し上げ、私の最後の訓辞と致します。有り難うございました。

 

  

林生代表謝辞

先生方、本佛寺の奥様はじめ食事のお世話を戴いた皆様本当にありがとうございました。

今後は、この機会を忘れることなく頑張ってまいります!

 

僧服を脱ぎ、娑婆に出る林生達を先生方が送り出しました。

  

がんばれよ。よくがんばった!また何処かで!お世話になりました!など涙ながらに飛び交うご挨拶

  

短い時間でしたが思い出はつきません。先生達もおもわずもらい泣き。

  

全員が握手をして、さよならを告げ、下山していきました

   

奥様!ありがとうございました。大変美味しかったです!涙

 

ご覧戴きありがとうございました。こうして、僧道林は終了しました。

向寒の折、 ご自愛下さい。編集部

 


四日目

  

長い室内生活から初めてこの日、境内にでました。諸堂めぐりです。清正公堂、浄行堂を参拝。

  

団扇太鼓を叩きながらの参拝。鬼子母神堂に向かいました。

  

鬼子母神堂で一読した後、紅葉の中参道を進み、妙見堂に参詣。

  

御堂を囲んで一読した後、仏舎利塔へ向かいました。

  

仏舎利塔の説明を聞いた後、秋に咲く桜「御会式桜」を見学、守護神堂へと向かいました。

  

守護神堂「永遠堂」にて中村主任先生導師のもとお加持を受けました。

僧道林が円成し、林生全員が立派な僧侶になりますようにとの祈願でした。

    

祈願を終え、参道を題目行進しながら、庫裏境内へと戻って来ました。

    

雲一つない日本晴れに恵まれ、境内散策及び参拝を終えたのでした。

部屋に戻り、早速、主任先生の法華経講義

  

随分僧侶らしくなってきた林生達。あと一日です。頑張って下さい!

 


三日目

  

本佛寺の朝勤が終わると(六時)主任先生と林生全員が本堂にてお勤め、御真骨堂に移動してお題目を唱え朝のご挨拶をします。(寒い)

 

御真骨堂に額ずいて心を浄めます。

  

その後、僧道林専用の御堂で、朝勤。みなさん随分上手になりました。

  

林長(御前様)講義。社会の中での僧侶のあり方を指導されました。

 

所作指導。関先生による指導

  

食事当番がそろえる状況。全員で食法をお唱えし食す所です。

  

食事を終え、太鼓の練習。

  

実際に仏具にさわってみて、確かめる林生たち。

     

なにもかも珍しいですね。 

     

その仏具を使って見せる先生達の模範法要の模様。

まだまだ修行と学習は続きます。


二日目

法要式を教わる林生のみなさん

  

実際に経座についてみて解る緊張…。 先生達が丁寧に教えていました。

  

ホワイトボードに書かれた指導手引き、食事の準備に奮闘する奥様やスタッフ、古賀先生と吉田先生の名コンビ。

  

法座の状況。出家の経緯や自信の志などを語り合う。   大切なことですね。

  

久木田先生による指導は丁寧です。

今もなお、懸命にお坊さんになろうと努力している皆さん。尊いですね。

三日目も明日お伝えします。


僧道林

開林式

 今年は、日蓮宗僧道林を本佛寺で開催し、信仰の根幹を見つけようとの趣旨から

全国各地より14名の方が修行に来られました。

日蓮宗では、僧侶になるための機関を設けています。教師免許の為でもありまして、

まずは沙弥となるために清澄にて度牒を受け、お袈裟(白色)を戴き、晴れて第一歩

となります。そしてこの僧道林(五日間)の日程を消化することによって「信行道場」

への入場資格を取得。その後、道場に三十五日入り、免許皆伝となる次第です。それ程

に僧侶への道は厳しく定められているのです。今回、この本佛寺で学ぶことが、将來に

繋がるように、頑張って頂きたいものです。それでは、初日の式典をご覧下さい。合掌

 

午後一時 入林式

  

書記先生の指示に従い、大本堂に入堂、来賓には福岡県・熊本県の両宗務所長様が列座

   

御前様の導師により始まった法要。皆さんキッチリ頑張ってました。主任先生と主事先生も厳粛に。

   

読経を大きな声でされ、起立して、「沙弥のこころえ」を仏様の前で読み上げました。

  

林長(御前様)訓辞

このお寺で、しっかり信仰者のお姿を見ながら、学びを深めてください!

 

松尾宗務所長ご挨拶

  

仏様のみおしえに習い、昨今の社会に立ち向かう、立派なお坊さんを目指してください。

 

中村主任先生ご挨拶並び、指導者紹介

  

厳しいから修行なのです。しっかりやって下さい!

記念撮影

さあ、これから五日間の開林です。みなさん頑張って下さい。未来を担う日蓮宗僧侶の方々です。

ご覧の方もお参りになられましたら、修行僧に声をかけてあげてください。

ご参詣をお待ちしております。

 

11月24日までの開林です。

 


平成18年12月8日終了

 

日蓮宗僧道林

 

日蓮宗は、僧侶になるための資格に厳しく、一つ一つ期間をかけて取得に

段階を義務づけています。此度、御前様の弟子が二人、卵から孵りました。

浅井前臣さんと主濱前啓さんです。

その模様をご報告します。

 

 

写真前列手前が前臣さん、その隣が前啓さん。

 

沙弥となったのが一年前。これは千葉県清澄で(一泊二日)取得します。

その証書を持ってしてようやく、この僧道林の修行許可が下りるのです。

 

白い袈裟が沙弥の証。みんな揃ってお題目をお唱えします。

 

 

指導にあたる教師の方々

 

この修行は、日程をギッシリ詰めて、三泊四日あります。

 

 

四日間の厳しい行を終えると、修了証が林長より手渡されます。

緊張しながら前啓さんが授与

 

同じく前臣さんが授与

 

おめでとうございます!

 

 

こうして、この段階をクリアした二人は、来年の信行道場(35日)の入行資格を得ました。

ただ、これから読経試験がありますので、これをパスすることがまず課題となります。  

 

ちなみに、一昨年、前俊さんと前岳さんが信行道場を成満しました。今、本佛寺で一生懸命

修行に励んでいます! 僧侶の資格を取得しても、まだ一人前と認めない御前様のお考えに

私達弟子は、必死についていってます。私ももっともっと学問に励もうと思っています。 

私は、昨年、日蓮宗大荒行を成満しました。それでも、まだまだ未熟者です。  僧侶とは

本当にいつまでも一人前にならない立場なのです。今後も仲間達同様宜しくお願いします。

 

編集 前晴