中越沖地震災害
救援活動
平成19年7月18日記録
中越を震源とする大地震。16日の午前10時過ぎに発生した震度6強は、新潟・長野を襲った。
直ぐに現地に入った私は、自然災害の驚異を目の当たりにし、法華経布教の原点を見せられた
ような気がしました。またご寺院の倒壊などに合掌し、涙した次第であります。敢えて、それを
記録として本佛寺関係各位にお知らせすべく、ここに現況を掲載させて頂きます。山首佐野前延
記録
柏崎市には、多くの日蓮宗寺院があります。
最も倒壊が酷かったのは、東成寺様でした。
墓地の損壊 境内にテントを張っての作業(休憩所兼、打ち合わせ場所)
本堂は壊滅状態でした。 救援作業に入った佐渡の竹中師ら神奈川の青年僧。
取りあえず、使用出来るものを運び出し、生活空間を取り戻す作業を行いました。
建物は何とか原型を保っていましたが、室内はバラバラとなった妙行寺様
畳を上げ、最初からやり直しの本堂内部
鐘楼堂が倒壊し撤去を余儀なくされた現場復旧作業
救援に向かう車両で、道は大渋滞していました。
潰れた本堂に潜り込んで取り出した東成寺様ご本尊
集まった者全員が涙しました。
- 新潟空港に下りて被災地に入る前、新潟市内で物資を調達しましたが、何処で
- 買い物をしても、店員さんやレジの方が「行かれるのですね」と言われ、値引
- きして頂いたり、ティッシュやライター乾電池などを沢山袋に入れて下さったり
- と、行きたいけど行けない現状や、人の温かさに触れることが出来ました。何
- が大切かを心で知った気がしました。福岡空港で饅頭や御菓子を買った時も、
- 「私達も行きたい」と言われサービスされた売店員さんにも感謝です。何時起こ
- るか解らない天災に対応するには批判でなく同情の心がなければ、本当の救助
- は出来ないと感じた次第です。自衛隊のトラック・ヘリコプターが被災地に向か
- う情景が未だ焼き付いています。皆、懸命でした。頑張りましょう! 山首
本佛寺の行事ではありませんが、御前様の指示により掲載しました。
私達も何かお手伝いしたいと思考する次第です。
編集部
災害は想わぬ所に起こります。私達「立正安国」を眼目とする日蓮宗の更なる
精進を誓うものであります。今後、復興に向けて努力される御寺院並び一般
の住民に対し、遙かにお見舞いと安全をお祈り致します。
前岳