御真骨堂

 

御真骨堂「ごしんこつどう」

日蓮聖人の御骨を格護する御堂です。明治14年11月、日蓮聖人御入滅六百遠忌に身延山

(総本山)から分与された真骨が納められています。石灰石で造られたパゴダ内部に厳重

に納骨されています。この堂は拝殿となっており四間三間のケヤキ造りで、ずっしりとし

た虹梁が圧巻で繊細な造りです。大正11年、第六世浅利日調上人によってパゴダの改築と

併せ工事が進められ、昭和6年10月25日9年間かけて檀信徒一丸となっての完成を見、日

蓮大聖人を偲びつつ盛大な落慶式典を行ったのでした。苦心の末が伺え、日蓮聖人御入滅

650遠忌に完遂した史実には、日蓮宗の意地と責任を感じます。さて、日蓮宗有史以来初

の分骨は一大決心でしたが、故に鎮西の身延山を冠とする証となっています。この信徒等

が懸命に護持している御堂は、日蓮聖人にお会いする「御会式」(宗祖のご命日)には、

全国各地からの参詣者達で満場となり、宗派を問わず賑わいます。         

 

 御堂脇の池に吉川日鑑上人筆の身延山久遠寺からの分骨証書が刻印された石碑がある。

 

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