寒水白粥 梵骨将に死れなんとす。昨秋十一月一日より本年二月十日に至る百日間、結界と称して、社会との会通を寸断し、ひたすら修行に徹しての日常を送る日蓮宗大荒行。この修行を完うされ、本日帰山された 我等が兄弟弟子 高橋前岳上人。時あたかも、日蓮聖人が国家を案じ「立正安国論」を時の権力者、北条時頼に献上して七五〇年の歴史と重ねると、その機縁は並々ならないものと伺い知る所であります。本日、鎮西身延御宝前に、中山法華経寺格護の国宝「立正安國論」御親筆復刻版を供え、当時の往事を忍び、国家安穏を祈らんと、「國祷会」と銘打って、一同と共に祈願法要を厳修致します。ご来賓には、大荒行堂正伝師 当山前山首 佐野日修猊下のご臨席を頂戴し また日蓮宗福岡県宗務所長松尾周学僧正、同じく修法師会長 立野良顕僧正、本佛寺一門会鎮西連合代表 佐野前明上人のご来山を仰ぎ、本年度福岡県加行成満僧侶各聖並び兄弟弟子の出仕を得、山首導師のもと、只今より 立正安国國祷会 帰山報告式を開式したします。 一同、合掌。法味言上。 |