修行成満送別会

本佛寺修徒版

ご存知の如く本仏寺では沢山の修行僧が、日夜努力しています。此度、長崎県対馬から修行に来られていた作元前涼(功照)さんが満願となり自坊へ戻ることとなり、お寺で送別の小宴が開かれました。これは年中行事などではありませんが、満願となった証しとして(特例として)掲載致します。  編集部

平成16年4月

さようなら!お元気で前涼さん!

 

山首挨拶

対馬より師匠の古賀明照上人(写真左)をお招きして開かれました。

山首挨拶

お寺の修行僧と山務員そして寺族等を併せて32名のみなさんで、共に修行に励んだ仲間を送り出すというこの小宴を開きました所、それぞれに繰り合わせて頂きましてありがとうございました。またわざわざ対馬から國昌寺ご住職の古賀上人、作元ご両親にも、この山寺までお越し頂きありがとうございました。さて、本仏寺では、修行僧には「前」の名前を付けるようになっておりまして、これまで前涼と私達は呼んでおりましたが、いよいよ21日をもって、この名前を私に返し本来の「功照」に戻ります。今日駆けつけてくれた西身延青年会員の学生達には意味がよく理解出来ないかもしれませんね。「センとチヒロの神隠し」という映画がありましたが、あんな感じですよ。この山に来たら私が付けた名前で生活をするというルールがあって、終わったら戻すってとこです。悲しむもあり、頼もしくもありという私の今の心境ですが、今日は無礼講で、しっかり飲んで騒いで下さい。そして本人の門出を祝いましょう!

 

 

 

修了証授与

修 了 証

國昌寺修徒 作 元 功 照

右者 本佛寺修行過程を完うし 僧侶としての須くを会得した事を証する

平成十六年四月二十一日

鎮西身延山本佛寺第九世法燈 佐野前延

 
 

國昌寺ご住職ご挨拶

出家させるに至る経緯から今日までをお話になりました。

初めて知ることも色々とあり、前涼さんの因縁の素晴らしさを改めて知る事が出来ました。

 

 
 
 

それでは乾杯

発声を前龍さんがされました。「もっと本仏寺にいて!」などと

楽しくご挨拶…。乾杯!

 

 

それぞれにマイクを回して、激励の言葉をかけました。頑張って!

 

さあ、皆さん飲みましょう!無礼講 無礼講!

 

作元様(ご両親)もわざわざ同席されました。

雰囲気に慣れられるよう願ってました。

 

西身延青年会も多く参加。

 

みんな青年会の歌い出しを切っ掛けに盛り上がる。

 

 

 

 

心配していたお父(作元義文)様もエンジンが掛かってきた。

 

 

見守るお母(照子)様も和んでこられた。

 

青年会長が仕事を終え乱入してこられた。

 

 

 

 珍しいお酒を持って…。

  

 

さあ、前涼さん!お幸せに!

 

駆けつけた村越さんは荒行での再行として指導されたとのこと(自称)。

 

みんな眉間に皺をよせてちょっと娑婆の気分を味わう。

 

青年会もそれぞれに思い出を語る。

 

普段は修行に明け暮れる日常をここぞとばかりハメを外していた。

 

事務所の職員も踊り出した。

 

 

 

ご満悦な前涼さん。いよいよ功照さんに戻る時間が迫ってきました。 

これから、対馬でのひとりぼっちの生活が…ハジマル…

 

 

このように大変良き思い出としての一夜が過ごされました。普段のお寺での生活は、
早朝四時半に起床し、水行から始まり、朝勤、御堂掃除、境内の寶塔様のお水替え、
そして食法を全員でお唱えしての一汁一菜の食事、昼間の法務をこなしての夕方二時
半よりの夕勤(守護神堂)そして書道の練習から、法華経講義拝読、パソコン教室
など、目まぐるしいスケジュールをこなさなければならない毎日です。見事満願と
なったこの日、彼は対馬へ帰りました。
 

 

編集部 前岳