終戦60年追悼企画
 

平成17年10月24日〜27日

(4日間)

 

海外大法要

グアム・サイパン慰霊団参

この度、本佛寺が企画した団参は戦没者追悼の海外法要でした。

涙、涙の法要や訪問で、宗教者としての自覚を再認致しました。

 

同行 広報部 前岳

 

二つの島を巡り、日本人の血で真っ赤に染まったといわれる海に、

お酒(日本酒)や塩、お米(コシヒカリ)を沢山撒いてきました。

約30名の参加者の行程をここに掲載させて頂きます。是非ご覧下さい。

 

スナップ

 

24日、午前10時福岡空港を出発

 

みなさん期待と不安で一杯の表情。

初めての海外という参加者もあり質問もチラホラ…。

 

約4時間の飛行時間を経て、グアムに到着。

とても美しい島でした。

 

常夏の島とあって、秋の日本からきた私達はとても暑く感じました。

 

ホテルに入り、結団式を兼ねた夕食会が催されました。

御前様や総代の挨拶があり、和やかな雰囲気での会食でした。

 

 

法要当日

 

そして、先発隊の私達が万歳岬に到着。

 

御前様が下見をされ、祭壇の設置場所を決め、いよいよ法要です。

 

10月25日

バンザイクリフ殉死者精霊追悼法要

午前10時

 

 

一心に法華経を讀誦

 

 

各自焼香

(クリフ周辺に香の煙が溢れる)

 

山首(導師)焼香並び来賓(早野前篤僧正)焼香

 

 

御回向

サイパン島戦没者・マリアナ諸島殉死者・将兵各位への供養回向がされました。

 

祭壇横には沢山の塩やお酒、お米が盛られていました。

 

 

法要が終わり、記念撮影

 

バンザイクリフを上から撮影 

ここが、祭壇を張った場所です。

 

法要を終えて…

ラストコマンドポストを参拝

 

スーサイドクリフ(追いつめられた人たちが身を投げた崖)を参拝

 

 

 

ラストコマンドには戦車などもそのままありました。

それぞれに想いを胸に訪れた戦地でした。

 

 

 次の日

グアムに飛び、一行は平和公園へと向かいました。

 

 

 

実はここが今回の供養の目的地でした。御前様が休暇で一昨年グアムに訪れた時、

ダイビングスポットに難破船を見て、潜りながらお経を唱えたそうです。そしてご

自身への使命感を覚え、ここを訪れてみると、閑散とした所で、「こんなに沢山の

観光客がグアムに日本から来ているのに誰もここまで足を運んでいない」と悲しく

思われ、今年の終戦60年は『グアム慰霊』と決められ企画されたそうです。昨年も

ここに参詣され、法要が出来るかを確認し、今回の運びとなったそうですが、折角

ここまで来るのだからとの意見もあって、サイパンを急遽入れたそうです。二箇所

での追悼はスタッフ以下大変でしたがなんとか供養の誠を捧げる事が出来ました。

 

沢山のお線香を焚く御前様

 

 

合掌の形をした供養塔の前で法華経を讀誦しました。

 

 

次に、団扇太鼓を叩きながら森へ行きました。ここには防空壕があります。

 

 

中部太平洋司令官 小畑中将以下多くの兵士の方々が自決された所です。

 

最後の司令室となった防空壕にて

 

全員が自決されたこの森はひっそりとしていました。

 

次に平和寺にて法要

 

 

ここにもその(大戦)足跡が多く刻まれていました。

 

供養を出来る今を思えば、本当に幸せです。

私達はこの多くの犠牲の上に豊かな生活をさせて頂いていることを感じました。

 

 

次の日

早朝4時にホテルを出発し飛行機で一路日本へと飛びました。

みなさんお疲れさまでした。

 

福岡空港に帰ってきた飛行機の前での撮影

 

 

 

大変勉強になった旅でした。私は戦後の生まれなので何も知りませんでしたが、

この事実をしっかりと受け止め、法華経の勉強に更に励みたいと思います。

お寺に戻って、みんなでもう一度第二次大戦の戦没者供養を行いました。

 

 

広報 前岳