平成16年11月11日
甘木市のピーポート中ホールにて行われた講演です。
「今を生きる」
約100名が聴講されました。
甘木市教育センターの企画で「高齢者大学」と題された講演でした。
佛教を日本の歴史と考えると、言霊を専らとしているので
最近の言葉の歪みが気になって仕方ないと説かれました。
あまりにも大きなホールでしたので、ガランとした感じに見えましたが
結構、皆さん一生懸命お聞きになっていました。
回向というのは、ただムニャムニャ言っているのではなく、1300年前に
伝来した尊い書物をしっかりと重みも受けとめ、精神で読み上げているか
ら大切なのです…と説かれ、漢字が無くなっていく現状を憂いていました。
また若者の言葉が変化していることにも触れ、困惑しておられました。
高齢者の位置が大切と言われ、高度成長を遂げるに至った経緯を知り、
それに携わった方々は、偉いのですから、もっと堂々として下さい。と
締めくくられ、 「今を生きる」とは、今さえ良ければいいという考え
ではなく、この時流への手立て(方便)を知っておきましょう!と言わ
れ、境があるのではなく、同居した術を実践して下さいと説かれていま
した。情報の多様化で柱がなくなりつつある今、人間形成においても問
題ですので、語源や成り立ちを知っている皆さんが率先して声をあげ指
導していくことをお願いします「老いてこそ人生」です。と締めくくら
れた講演でした。長時間の聴講、お疲れさまでした。
編集 前晴