「あこぎな」と言えばかなり悪い意味ですね。国語辞典にも、貪欲とか、ずうずうしいとか載っています。その語源がここにあることを、最近、大沢悠里さんのラジオ番組で聞いたので立ち寄った。 物語は漁師平治が禁を犯して、今では海水浴場にもなっている阿漕の海で「やがら」と言う魚を獲り処刑されたと言うもの。この話が浄瑠璃になり、病の母のため「やがら」を獲り、食べさせると言う孝行伝説と変化したらしい。 でも、国語辞典は相変わらず、「あこぎ」はマイナスのイメージなのですね。「あこぎ」がここの地名だと分かると、「あこぎな」という表現は個人的には使いたくない言葉になります。 |
阿漕塚記念館 |
館長さん |
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津市の阿漕塚記念館。ここに来る道が工事中のため、途中の道に路上駐車して来た。駐車スペースは数台分有る。 | 朝、館長さんらしき人が掃除をしていたので、写真をお願いしたら、こんなポーズをしてくれた。 | ||
やがら |
芭蕉の句碑 |
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禁漁であった、「やがら」。薬効があると言われている。館長さんの話では、今はほとんど獲れないそうです。 | 芭蕉の句、「月の夜を何を阿古木になく千鳥」。でもこの句は芭蕉句集には、載っていないそうです。 |
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