No.8 雨漏りを止めたい
私は某防水材メーカーに勤めています。リフォームに関連して防水改修の話が設計事務所やデザイナーから問い合わせで入ることもあるのですが、防水って多分リフォーム工事のついでの話なんでしょうね。
打ち合わせに行ってみると、防水箇所(屋上・ベランダ)の写真が一枚も無いことから始まり、寸法を実測していない、現場すら見ていない。。。
これらがすべてそろう所はなかなかないですが、こういう状態で下地処理方法、仕様を選定し、見積を出せと言われるんです。 室内の写真はいっぱい撮っているのに、ベランダの写真が一枚も無いことも。
防水改修は現場調査が第一なので、リフォームの際には少し気に掛けてもらえたらなあと思います。
あとよくある話なんですが、漏水がある場合、漏水箇所を特定してから防水は改修した方がいいです。 すごく当たり前の話だと思うんですが、日本の場合梅雨や台風があるため、つい漏水があるとそれらが来る前に直そうと気持ちが焦るんでしょうね。
漏水だ!ってなると調べもせずに防水を改修する方がいますが、原因が外壁であったり屋根であったり配管であったりする場合はいくら改修しても漏水は止まりません。
防水を改修したけど漏水が止まらないという話をここ2年ほどで3件は聞きました。どれも原因調査をしっかりせずに防水改修をした事が原因です。 結局2度手間になりますし、お金もさらにかかります。
少しお金がかかっても1発で漏水が止まる方が良いと思うんですが。 どちらの話も防水業界では基本の話なんでお恥ずかしい限りなんですけれどね。(KAZUKO様)