No.7 安いものには
昔私が海水魚を飼っていた時のことです。飼育に必要な機材には 「ろ過装置」 と 「海流を作る装置」、それに 「エアレーション装置」 と 「照明装置」
があります。 国内の物は値段も高く能力も低いのでドイツ製のものが良いのですが、外国製品は殆どが200V製品で、国内ではそのままでは使う事ができません。
そこで100Vから200Vまで昇圧させる変圧器を途中に入れるのですが、これも日本製のものは熱をもって40分ほどで自動的にOFFになってしまいます。
そ
こで私は電燈配線の200V化を電気工事業者に依頼する事にし、同時にドイツへ個人輸入の手続きを取って器具の注文を行いました。 また万が一のためにコンセントは大目にと思い、200V用コンセントを水槽の回りに5個つけてもらいました。
さぁこれで準備は万端整い、あとは念願のドイツ製の高性能器具が届くのを待つだけになりました。そして2週間後、その器具が到着。梱包を開けて私は愕然としてしまいました。
なんとドイツ製の器具はコンセントの足が3股だったのです。しかも内部も3本の線になっており、工場で使うような方式の電気配線がされていないと使えない物なのです。
仕方ないので、もう一度電気屋さんを呼び、器具のほうの改造をして貰うしかありませんでした。 結局、最初の200V化工事とは別に、その器具の改造に本体価格の3倍の費用がかかってしまい、その値段で最高級品の日本製品が2セット買えるほどの費用がかかってしまったのでした。
しかも、照明の球は日本には無いもので、切れるたびに航空貨物で空輸しなくてはならなくなりました。球の料金は日本円で3000円、空輸代は25000円でした。しかも無理な改造のせいか球は2ヶ月しか持ちませんでした。
(風水様)