リフォーム豆知識 | リフォームの見積もりはどうやって比較するの？

��04　リフォームの見積もりはどうやって比較するの？

Q:１社の見積もりだけでは不安です。でもたくさんとっても、どうやって比較していいのかわからないんです。

リフォームの見積もりは条件が違うので、単価の比較だけでは意味がない

リフォームをするに当たってはまず工事の希望内容を業者に詳しく伝え、その工事にかかる金額、つまり見積もりを出してもらいます。 そして、その値段が適当かどうか知る為に、いくつかの業者から見積もりを取って比較することを相見積もりと呼びます。この相見積もりは3社ほど取れば相場はわかると思います。

あまりに大きな値引きをしてくる業者はあまり信用できません。こちらから無理な値引きを要求しても同じことです。

さて、出てきた見積もりを比較検討していくわけなのですが、実際のところそれはとても難しいことなのです。書いてある言葉も専門用語ばかりですし、各社の見積もりの書き方もまちまちで、結局は合計金額の比較しかできません。 見積もりの作り方にリフォーム業界で統一された形式はありません。

・ 部屋別に出しているもの
・ 材料費と人件費を分けて出しているもの
・ 単位面積当たりの単価で計算しているもの… 等まちまちです。

また経費の比較をしようにも、

・ 経費を工事項目とは別に書いてあるもの
・ 経費の一部を各項目に乗せているもの
・ 経費の全てを各項目に乗せているもの… 等、

色々な種類があります。 見積もりを出してもらう時には、各会社に出し方を統一してもらうと比較し易くなります。ただし単純な単価の比較は、正しい比較とは言えません。 見積もりの条件が会社によってそれぞれ違うからです。
その条件の違いとは、

・ 工事以外の付加価値
・ 工事のグレード
・ 工事範囲の違い です。

見積もりの条件の違い

大手リフォーム店と小さな工務店に経費の差が有ることは（大きな会社と小さな工務店どっちがいい？）でお話しました。

工事そのもの以外の付加価値があればその分、人件費もかかりますし、会社の維持費も違うので経費は変わってきます。 工事内容に関しても、例えば家の中の壁工事では下地の板の種類や厚み・接着剤の種類・壁紙の下地処理をどの程度行うのか等、会社によって標準としている工事が違います。

例えば畳の和室をフローリングに変更する場合は、下地の高さが低い場合が多いので、床組を新たに行い、その上にフローリングを貼る事になります。 しかし、その 「床組工事」 も今現在ある畳の下地板の上に床を組んでかさ上げしフローリングを貼る工事なのか、それとも既存の床組を撤去して新しく組み直すのかで値段は違います。しかしその差まで見積もりに詳しく書いてあることはあまりありません。

他にも、ローラーで仕上げる外壁塗装では全く同じ塗料を使っても、使うローラーの種類によって、壁に付く塗料の厚みが違います。 窓枠や地盤面はきちんとビニールで覆って汚れないようにするのか等の養生のレベルにも違いがあります。

そしてこれらにより、仕上がりも手間代も大きく違ってきます。簡単に言えば、良い物を使って手間をかければ仕上がりも良くなり、金額もそれに応じて高くなるということです。これらを工事のグレードと呼びます。

つまり一見同じような「浴室リフォーム」であったとしても、付加価値がたくさんついていて、グレードが高い工事をするなら、工事の総額も高くなるということです。

自分に必要なグレードを見極める

大事なことは見積書の細かい単価の比較よりも、そこには書かれてない工程の数や工事の内容を確認することです。 そして自分にとって必要な付加価値は何なのか、必要なグレードはどの程度なのか、その会社が信頼できるかどうか、という事を良く考えて会社を選ぶようにしましょう。

見積書を貰ったら貰いっ放しではなく、業者にきちんと説明をしてもらう事。そして以前工事した家を実際に見てどの程度の工事をしているのか、その評判を普段から注意して聞いておきましょう。

追加工事・別途工事

リフォームには別途工事 ・ 追加工事が付き物と言われています。工事途中の変更、追加工事、中が腐っていた……　などなど、見積もり段階では確定しない金額が発生する場合があります。

例えば最初の見積もりは安く出てきても、工事が終わってみたら別途と追加で本体工事より大きな金額になってしまった、という話もあります。 その見積もりがどのような工事を行なうのか工事範囲の細かい確認、別途金額が掛かる場合は、どんな場合で大体いくらくらいなのかを契約前にきちんと聞いておくことが大切です。


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