白檜 しらべ                  別名 シラビソ・リュウゼン
                   
漢字について 
 日本特産種。シラビソのヒソ「檜楚」は、ヒノキの細材(三寸方の角材)を意味していて、これを屋根材に用いた。ヒノキの代用にシラビソを使用し、樹肌が白いところからシラビソと称した。それが転訛してシラベになった。『白桧』は、略字体。林業関係者はシラベと呼び、生物学関係者はシラビソと呼ぶようである。リュウセン『龍髯』は、枝葉の姿を龍の髯(ひげ)にたとえる。ヒゲは、「鬚(しゅ):あごひげ」「髭(し):くちひげ」「髯(ぜん):ほほひげ」。中国名、モミ属は『冷杉』。

材について
マツ科モミ属の常緑針葉樹      高さ35m 直径1m 気乾比重0.41
 モミに準じた材で、建築・器具・土木・パルプなどに使う。

その他
 土壌が痩せているところでは、縞枯れを起こす。八ヶ岳の縞枯山が有名。 
 庭木、クリスマス・ツリーなどに使う。近縁のオオシラビソはアオモリトドマツという紛らわしい別名を持っている。

製作中の独り言
 今まで集めた材の中では、ヒノキよりエゾマツに似ている材である。軟らかいので彫るのに細心の注意が必要。
 
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