白楊 ぽぷら 別名 セイヨウハコヤナギ・アメリカヤマナラシ | |
漢字について ヤナギ科ヤマナラシ属Populusの総称。日本では、枝が直上し、樹冠(じゆかん)が狭く箒(ほうき)状になるセイヨウハコヤナギを、とくにポプラと称し、『白楊』をあてる。ほかに、日本にはヤマナラシ・チョウセンヤマナラシ・ドロノキとチリメンドロの近似のものが野生している。中国名は、『鑽天柳』(天に穴を開ける意)・『美国柳』(アメリカの意)。また、『白楊』とも書く。 材について ヤナギ科ヤマナラシ属の落葉広葉樹 高さ40m直径1m気乾比重0.45 辺材は白、心材は灰緑色で軽く、狂わない。マッチの軸木・包装材・パルプ材・合板などに使われる。エノキ・ヒラタケのホダギになる。木炭は画用。樹皮は黄色染料。 その他 北アメリカ原産のヤマナラシ属と、ヨーロッパ原産のものとの交雑種といわれる。日本には明治の始めに導入され、街路樹として植えられた。 ギリシア神話では、ヘラクレスが巨人カクスを退治した際、ポプラの小枝で勝利の冠(かんむり)をつくったと語られ、古代ギリシアではヘラクレスの木とよばれていた。キリストが処刑された十字架はポプラの木であるとの言い伝えがあり、一部のキリスト教徒は聖なる木としている。 製作中の独り言 彫る字を『白楊』にしようか『楊』にしようか迷ったが、まだ『楊』は彫っていなかったので、こちらにした。杢のでている部分を使った。軟らかくて彫りやすい木である。 |
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