ホルトの木 ほるとのき            別名 モガシ・ズクノキ
                  
漢字について 
 語源は、果実をオリーブの実と誤り、オリーブ油すなわちホルト(ポルトガル)の油をとる木と思い違いしたことによる。また、鹿児島県の方言でモガシという。これは、葉が一年中何枚か紅葉していて、緑の葉と混じるので、紋ガシ・模様ガシといったことから。中国名『杜英』

材について
ホルトノキ科ホルトノキ属の常緑広葉樹  
                         高さ30m直径1.5m気乾比重0.57
 辺心材とも黄白色、は淡黄褐色の散孔材。木目はクスノキに似ている。器具・下駄などに使う。オイル仕上げでは辺材に虫が入るので、家具としてはあまり使われない。大径木はテーブルなどに使う。またシイタケ栽培の榾木(ほたぎ)に使う。ただしナラ・クヌギの1/3程度しか生えない。

その他
 樹皮、枝葉は染料に、実は食用。

製作中の独り言
 南方系の樹なので、見たことがなかった。シナノキに似ていて、軟らかくて彫りやすい材である。自生樹の中にも、こんな名前の樹があるんだね。
 
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刻字画像



立木画像



染色画像