白雲木 はくうんぼく         別名 ハビロ・オオバジシャ
        
漢字について 
 名は、樹上に白色花が満開になったようす(大滝では7月上旬)を白雲に見立てたもの。オオバジシャ『大葉萵苣』ともいい、学名のobassiaはこの名に基づいた。チシャはエゴノキのこと。中国名は『玉鈴花』。 

材について
エゴノキ科エゴノキ属の落葉広葉樹     高さ15m直径0.5m気乾比重0.70
 辺材心材とも淡黄白色・淡黄褐色で区別がつかない。同属のエゴノキよりやや重いが、材質はほぼ同じで、粘りがあって割りにくく緻密(ちみつ)である。ろくろ細工および薪炭料に用いる。

その他
 種子から油をとり蝋燭(ろうそく)を作る。
 庭園樹や街路樹にする。

製作中の独り言
 7月に、大滝の豆焼き橋のあたりから見た風景で、ところどころに咲いている白い花がハクウンボクであるというのは教えてもらって知っていたが、材を見たのは初めてである。見た目より硬く、繊維の方向に強いため、意外に彫りづらかった。
 
一覧表Ⅲに戻る



刻字画像



立木画像



染色画像