梯姑 でいご 別名 デイグ・デゴ | |
漢字について 名前は、琉球語、または中国名の『梯姑』から。ただし、中国名の梯姑は、アメリカデイゴを指す。中国名『刺桐』『曼陀羅』。「海紅豆」は、近縁のアメリカデイゴのこと。 材について マメ科デイゴ属の落葉広葉樹 高さ15m直径1.0m気乾比重0.21 辺心材とも黄白色で境は不明瞭。沖縄の樹木の中では最も材質が柔らかくて軽いわりに、乾燥に強くひび割れしにくく、さらに狂わないので、琉球漆器に最良の材として使われる。また、器具類(下駄・祭祀用のまないた・獅子頭・面・臼など)、葬送の棺桶・彫刻材などに使われた。キクラゲ栽培のホダギになる。ちなみに日本で一番比重の重い木は、ヤエヤマコクタン(1.15) その他 沖縄県の花。4~5月に咲く。緑化樹、防風・防潮林として利用される。茎や葉は家畜のエサや緑肥に使われる。また若芽は食用に、樹皮を海桐皮と呼び、薬用として発熱・歯痛・神経痛に用いられる。 葉がよく茂る年は大風が吹くといわれる。宮古島ではデイゴの花が咲く年は飢饉といわれ、逆に台湾では「花が咲かなければ凶」とされたようだ。 製作中の独り言 世界中の樹の中でバルサに次いで2番目に軽い木らしい。外来種なので、国産材では、キリが一番軽いということになる。 |
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