赤木 あかぎ               別名 カタン

漢字について 
 赤は、会意 大+火 人に火を加えている形。火によって人の罪科を払う意。色彩に使われるのは、仮借。語源は、樹皮や材が赤みを帯びていることに由来。 ビショップウッドともいう。中国名『重楊木』

材について
 トウダイグサ科アカギ属 常緑広葉樹ただし本州では落葉する 
                        高さ25m直径1.6m気乾比重0.72-0.80
 熱帯性、辺材は淡紅色、心材は濃紅色で、生長が早い割に材質は堅い。建築材や家具材(イスやテーブルの脚材)、彫刻材などにつかわれる。反りが出やすいので、5年以上の乾燥が必要。奈良時代には、剣の柄などの材として、琉球から本土に貢納されした。紫檀の代用にされる。

その他
 樹皮は沖縄ではミンサー織りの染色に使われるほか、くすりや藤(ラタン)で作ったカゴの染色に用いられることもある。実は食べられる。 葉はヨナグニサンのエサ。

製作中の独り言
 沖縄から入手した材のひとつ。沖縄の材について調べてわかったことは、沖縄というのは、行政的に日本ではないということである。つまり、亜熱帯の材でも九州にも多く自生しているものについては、詳しい情報を得ることができるが、沖縄特産の材については、情報を得ることがかなり難しいということである。そして、この材を購入した材木屋さんは、2008年6月で廃業してしまった。残念。
 
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