D&G(ドゥルーズ&ガタリ)研究会は,早稲田近辺で開催する読書会を活動の中心とした,てんでんばらばらの参加者による,自由気ままな集まりです。
一つ目はやはり、岡崎&松浦コンビによる『絵画の準備を!』増補版です。
図版が増えてついでに索引もついて、ほとんど一生モノの風采をそなえています。たぶん、みなさんもう購入済みですよね。
もう一つは、日本におけるドゥルーズの研究者としては一級品である、江川隆男さんの新著、『死の哲学』です。
スピノザの肖像画にアルトーの写真を重ね合わせた表紙が本書の内容を端的に表わしています。つまり、スピノザの実体=神をアルトーの「器官なき身体」として読む試みです。もっといえば、生を死として、強度ゼロとして見る試みとでも言いましょうか。ドゥルーズ&ガタリが乗り移ったかのような、熱くかつ明晰な文章が繰り広げられています。
こんなところでしょうか。 ――大久保
© D&G研究会 2003-2007. all rights reserved.