沼の主の続き

古い坑道を居住用に改造したと思われる通路を進む二人
数十年前に人間を辞めて魔物になったと言われる魔法使いの迷宮である

「ちっ・・・ここのトカゲは妙に強いな・・・体も普通のよりデカいし・・」

ヒュンッ

刀に付いた血を振り払う。

「・・・大丈夫?薬がまだあるから・・」
「ああ、まだいいよ。・・・まぁ確かにコイツらは一人だったらちょっとヤバいかもしれないな」
「・・・・・・」


「そんな青い顔してお前の方こそ大丈夫かよ。一緒に来てくれるのは助かるけどよ」
「う・・うん・・もう大丈夫だよ・・」

沼地の地下に広がる迷宮
ケンタが戻らないまま既に1日以上が過ぎていた
ロコはケンタを探すべく、剣士の日和に助けを求め共に深く続く迷宮を進んでいた
二人は口には出さないが既に手遅れなのかもしれないことは覚悟していた

「・・・気休めを言うつもりはないけどな。まぁさっさとアイツを助けて出ようぜ」
「うん・・」






「・・なんだ元気そうじゃねーか。一足遅かったみたいだな」

迷宮の最深部に辿り着いた二人が見たのは
植物とも肉の塊ともつかないモノの繭を破って脱出したと思われるケンタが
奪った武器で駆逐したと思われるリザードマンの上に裸で立っていた姿であった

「ん?・・おお、ロコわりぃ!手間取っちまった!風邪大丈夫か!?」
「・・俺は無視かよ・・ったく、あれはロコにどんだけ心配させたかわかってねーな」
「ははは・・よかった・・」




「お前の食われてたあの肉の塊みたいのが触手の王って魔法使いだったのか?」

興味なさそうに尋ねる
日和にとってはそんなことよりケンタが自分も苦戦した敵達を一人で倒したのが気に入らないようである

「あー・・なんか中にいたヘンなのがなんか言ってたような気がするけど・・覚えてない・・」
「ふーん・・お前にしちゃ口が重いなぁ〜まぁあんな中で丸1日なにされてたとかは聞かないでおいてやるよ」
「う、うるせー!ちょっと消化されそうになってただけだ!」
「あはは、でも無事でよかったよ」



ということで続き描いてとのコメントが(3年前に)あったので放り投げてた絵の続き描きました
間をはしょりすぎな気もするけど全年齢サイトだから仕方ないのです
あと文章わかりにくくてすみません・・文章苦手


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