Last updated May.19,2000

基調講演

5/18:Reported by D.D.

 会場はかなり広く、イスも2000席ほど用意されていたのですが、やはり埋まってしまい、床に座っている人や天井からぶら下がっている人も多く見受けられました。スクリーンは2つあり、大きなNasobemマークが映し出され、両サイドにはかなりの大きさの「Walk on Nose」ボードがおかれていました。

 Steam Hobsが壇上にあらわれると場内は熱気に包まれました。「今日は話すことが5つある」とHobsはいつもの調子で話し出しました。

 ひとつ目は鼻行類のシェアの増加についてでした。今年になってから急速に鼻行類のシェアは回復しており、アメリカでは12%→18%、ヨーロッパでも3%→7%、そして日本では11%→23%と大きく伸びているとのことです。ここでHobsはこれは鼻行類研究所の所員たちの努力のたまものであると言い、壇上に彼らを招きました。会場からは惜しみない拍手が彼らに送られました。

 次に突然スクリーンにあのMicrohost会長のピル・ケイスが写し出され、場内は騒然としました。ビデオでメッセージを寄せてきたようです。「僕はとても鼻行類が好きなんだ。自宅にも5台置いてあるよ」などと語り、これからも鼻行類のマーケットにMicrohostは注力していきたい、と締めくくりました。
 ビデオメッセージが終わるとHobsが聴衆をなだめながら、Microhostから100億ドルの資金提供を受けたこと、鼻行類向けアプリケーションの開発を続けるとの確約を得たことを明らかにしました。「よく考えて下さい。これはそんなに悪い話ではないでしょう?」

 場内のざわめきが収まり、次いでスクリーンにはお馴染みの4分割マトリックスが表示されました。Hobsはそれぞれについて発売以来順調にセールスを伸ばしており、特にコンシューマー向けWalkerマンモスハナアルキは8万台以上が出荷されており、大きな社会現象にさえなっていると述べました。
 そして「我々はその成功に甘んじることなく改良を続けてきました」といい、すべてのラインアップについて性能を1.5倍にしたバージョンを今日から発売を開始することを明らかにしました。「ダンボハナアルキはもはや途中で充電することなくハイダディファイ島を一周できるんです。」そして価格は全てについて据え置きとする、つまり実質上の値下げなんだと言いました。

 いよいよ残る「?」となっているコンシューマー向けJumperの発表です。始めから気になっていたのですが、ステージ中央の台の上には黒い布で覆われた何かが置いてあります。Hobsはゆっくりとそれに近付き、布をはぎ取りました。
 中から何かが跳び出しました。大きさは30cmくらいでしょうか、さかんに跳ね回っています。長い尾が印象的です。「これがトビハナアルキです」とHobsは聴衆に向かって語り、この製品についての説明を始めました。

 スペックが明らかにされました。トビハナアルキは大きさが約30cmとダンボハナアルキと大差ないものの、重量が3.0kgと重くなっています。価格は1,499ドルで、今日から発売が開始されるとのことです。

 「実はまだあるんだ」とHobsは言い、トビハナアルキを使って『鼻行類研究所』のサイトにアクセスし始めました。その時聴衆からおや、という反応が出始めました。そこでHobsはフラフープを取り出すとそこにトビハナアルキをくぐらせました「線がないんです(Wireless)!」場内は喝采に包まれました。
 この無線ネットワーク技術は「AirNose」といい、8ヵ月もの間ひそかに開発を続けてきたのだそうです。そしてこれは新しくなった製品ラインアップすべてで利用可能だとのことです。その証拠にトビハナアルキとダンボハナアルキを交互に輪くぐりさせながら地上を歩くナゾベームとマンモスハナアルキとの間で通信をするデモを行ないました。「もうごちゃごちゃしたワイヤーは要らないんです」

 最後に、今日からの4日間各種セッションが予定されており、それぞれ今後の鼻行類ウェアのトレンドをつかむ上で重要なものばかりだ。きっとあなた方のビジネスに大きくプラスになるだろう、といって講演は終わりました。

プレスリリース

Microhostとの業務提携について
製品ラインアップの変更を発表
トビハナアルキの発売を開始
ワイヤレス・ネットワーク技術「AirNose」を発表

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