気になる話題をいくつか
Apr.1,2000
道端で拾ったある新聞から。
政治面
政府は今日、21世紀の日本の根幹を担う重要な政策の一環として次の二つの政令を発布した。
- 公用語令
- 我が国ではこれまで公式に公用語を定めた法律が存在しなかった。ここにそれを定めるにあたり、国際社会の中での我が国の果たす役割を考慮し、すべての日本国民が国際言語を自在に操ることができるようになることが重要であるとの結論に至った。
- 日本国の公用語はエスペラント語とする。
- 公文書の表記、学校教育で用いる言語等は全てエスペラント語とする。
- すべての日本国民について日本語の使用は禁止する。
- この政令は現在をもって発効する。
- 異人排斥令
- 近年の凶悪犯罪の増加、社会的倫理の荒廃、景気の後退などは外国人の増加によって「日本の美風」が損なわれているためである。よってここに「日本国における外国人の取扱いおよびその手続き等に関する政令(異人排斥令)」を発布し、いま現在からすぐにこれを発効せしむるものとする。主な内容は以下の通り。
- すべての外国人は現在(平成12年4月1日午前11時)より108時間以内に国外に退去しなければならない。外国人がその旅券等の所持、不所持に関わらず日本国内に滞在することはそれ自体が犯罪行為をなす。
- 外国人を発見した場合にはすみやかに関係当局に通報しなくてはならない。
- もし外国人を発見していながらそれを放置した場合には犯人隠匿罪が適用され、処罰の対象となる。
しかし、これら二つの政令は当然のごとくエスペラント語で発表されたため、だれもその意味を理解するものはいなかったという。
経済面
- 新しく発行される3,000円札
- 政府はこれを景気刺激策の中心にすえることを意図しており、そのため以下のような方針を明らかにした。
- 持っているのがイヤになる醜悪なデザイン
- 金融機関等への預け入れの禁止
- 公務員の給与の半額をすべて新3,000円札で給付する
1.についてはコブチ首相の写真を入れることが最有力案となっているといわれる。それもできるだけ鮮明な方が効果が高いであろうとの配慮から写真を印刷することが検討されており、もし実現されれば我が国初の写真入り紙幣となりそうだ。
- 新世代パソコンが発表された
- アメリカの大手コンピューターメーカーPeachは来年初頭に次世代パソコン「Nectarine」を画期的なオペレーションシステム(OS)「NecOS 21」とともに発売すると発表した。この製品の詳細について同プロダクト・マーケッティング副社長のフィラ・シルー氏は「まだ明らかにできる段階にない」としながらも、「NecOS 21は我が社の技術の集大成ともいうべきOSで、よく熟れた桃の皮を剥ぐような滑らかな操作感が特徴です。コンピュータに初めて触れる人でも容易に使いこなすことができるでしょう」とコメントした。
社会面
- いま鼻の整形が大ブーム
- このところ鼻を整形する人が増えている。それも鼻のかたちをただキレイにするだけでなく、特別な機能性を持たせるように改造する方法が主流なのだという。
都内のOL、春巻川陽子さん(26)は2ヵ月前鼻の整形手術を受けた。「わたしの場合、鼻を高くしようとか、そういうことは全く考えになかったんです。それよりも鼻をもっと便利に使えないかと思って。」そう語る陽子さんの鼻はとても なかたちをし れ であ 。
これから先は汚れがひどく、読みとれませんでした。どなたかこの新聞をお持ちの方、鼻行類研究所までお知らせ下さい。
文化欄
- ヒクサー、次回作を発表
- アメリカのアニメーション映画製作会社ヒクサーは次回作『Soy
Story』を発表した。赤いカサゴの中で仲間はずれにされているクロソイのダニエルセンが自分の居場所をさがそうと旅に出るというあらすじ。
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