奈良演劇鑑賞会創立15周年記念例会

前進座 舞踊「藤娘」「口上・トーク」舞踊狂言「茶壺」



出 演

藤川矢之輔

山崎辰三郎

瀬川菊之丞

河原崎国太郎


「茶壺」

「茶壺」は、岡村柿紅が同名の能狂言をもとに書きおろした舞踊劇。熊鷹太郎が麻估六の振りを盗み見しながら、真似る身振りのおかしみが見どころ。田舎者麻估六は祝い酒に酔い、いい気持ちになって茶壺を背負ったまま街道に寝てしまう。そこに通りかかったすっぱ(スリ)の熊鷹太郎。あたりに人がいないのを幸いに、しめたとばかり茶壺を盗もうとして言い争いに。騒ぎを聞きつけて土地の目代(役人)があらわれ、どちらが盗人かの尋問になるが・・・。

「藤娘」

幕が上がると舞台いっぱいに咲き乱れた藤の花房。そこに藤づくしの衣装で塗笠をかむ藤の枝をかついだ、花の精のような美しい娘がひとり。

若い娘の恋心や酒に酔った様を、愛らしい仕草で可憐に踊る「藤娘」は、数ある日本舞踊の中でももっとも知られた作品で、初心者の温習会から、名優・舞踊家の大舞台まで、広く踊られている。

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