劇団俳優座「ロマンス−漱石の



作 /福田善之
演出/島田安行

出 演

加藤 剛

武内亨/小笠原良知/原田清人/遠藤剛    

児玉泰次/中吉卓郎/川口啓史/巻島康一   

阿部百合子/中野今日子/早野ゆかり/西田有希


<解説>

「ロマンス−漱石の戀」は俳優座創立五十周年の悼尾を飾る文芸作品です。
俳優座はこれまで漱石原作「門」「こころ」の舞台化を島田安行演出・加藤剛主演で上演、非常に高い評価
を頂きました。また91年に一挙上演して話題になった「波・門・心−わが愛」三部作では、文部大臣賞、
紀伊國屋演劇賞を加藤 剛が受賞、今でも全国からその再演を望む声が寄せられています。
脚本は、福田善之が久しぶりに俳優座のために書き下ろした作品です。

 遠い所(ロンドン留学)から帰ったこの家の主人(英語教師)は、遠い過去から来た男(彼の養父)に出会い、意
識の奥に押し込めていた記憶の数々が蘇ります。彼は現実の憂鬱から「アーサー王伝説」を借りた創作に逃れようと
するが、それが彼に心の奥底の恋たちの記憶を蘇らせることになります。舞台に繰り広げられるアール・ヌーボー(
東と西の出会い)の世界は、専門作家として自立する以前の夏目漱石の内面世界と似通っているかもしれません。 

<パンフレットより>

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