滋賀県伊香郡西浅井町小ツ組


採集できる石
鉱物名コメント
灰鉄柘榴石多い小さいものはたくさん有ります
石灰岩多い貫入の脈石でしょう
水晶少ない石英脈の隙間に見えます

石を見る


1999年5月23日

 春の陽気の日曜日、少し遠出でもしようかと一週間ほど前から妻と相談をしていた。1年ほど前から体調を崩していたこともあって、妻に運転を任せ、片道2時間前後で行ける、子ども達(3歳の女の子と8歳の男の子)も一緒に楽しめるところはないものかと物色していたところ、「探偵!ナイトスクープ」で奥琵琶湖にガーネットを採りに行くシーンがあったことを思い出し、少し気分を変えに久しぶりに春の遠出をしてみることにした。
(実は2年ほど前に京都地学会館で小ツ組の特集展示を見ていたことが一番の理由だが、それを妻に言う訳にも行かず、琵琶湖はレジャーの最前線なんだからなどと、いいわけがましいことを言いながら行き先決定に持ち込んだ。)
 しかし、本当は不安だらけで、あまり気乗りしてはいなかった。
 なぜかというと、体調が勝れないこともあったのだが、このガーネットの産地に1回も行ったこともなく、知っていることは、
1、京都地学会館発行の「日本の鉱物」で見たこと。
2、京都地学会館で小ツ組の特集展示を見ていたこと。
3、探偵!ナイトスクープでやっていたことを録画してあること。(しかし、この「探偵!ナイトスクープ」は時間がよくずれて放送が始まり、タイマー録画をしていたその日は、問題の産地のシーンの半分しか録画ができていない。)
 たったこれだけで、産地への道順も聞いたわけでもなく、全然わからなかった。
 そこで、これだけの有力情報?で最大限にできることを貧しい頭で考えるに、「行く道を全てビデオに録画し、帰ってきてから知っている人に見てもらい、ここで曲がるんだと教えてもらえば2回目には採集も可能ではないか。」ということであった。
 ただし、どこの石の会にも身をおかず、たった一人で石を集める孤独な遊撃隊には、この産地のことを知っている友達もなく、いったい何処の誰に相談をしようと思っていたのか?
 考えれば考えるほど、不思議な、とんでもない思いつきをしたもので、もし産地が見つからなければ本当に何のために行ったのか、何もない結果に陥っていたと思う。(もちろん、子ども達のレジャーにはなるのではあるが、いつの間にかメインが入れ替わっている。専門用語で言う「本末転倒」というやつか?)
 そして、何の意味も持たなくなる予定の、Hi8のビデオカメラをいそいそと準備し、車に固定するための工夫を夜中に2時間もかけてすることになった。

 朝は早く起きた方が健康に良いと、妻の助言もあり、6時に起きて7時に出発。妻は朝御飯のおにぎりだけを作り、缶詰と卵焼きの簡単な朝食セットを持って、いざ出陣。
 ところが、なんと、車に乗ってみるとガソリンが全然ないことが判明。メーターはすでに<E>をちょっと下回っている。たぶん走れるのは20kmくらい。何とかそのうちにガソリンスタンドを探さなければ、出足をくじかれて、下手をすると今回の石採り旅行、いや、家庭サービスは、中止にもなりかねない。朝7時に開いているガソリンスタンドが20km以内にあるかを心配しながら進む。しかし、5分も行くと、さすがこのご時世。まず最初のガソリンスタンドでおじさんが、前に張ってあるトラロープを外している。窓を開けて入ってよいかを聞くとOKとのこと。あっけなく最初の心配は杞憂に終わった。ところが、その後に、ガソリンスタンドが出てくるわ出てくるわ、数えてはいないが、20km以内に少なくとも15カ所はあったと思う。これぞまさしく「杞憂」にうってつけの出来事であった。
 京奈和道・京滋道を通り、名神に合流。時間はまだ8時にはなっていないが、持参したコンビーフの缶詰と卵焼きの豪華?朝食を食べるべく、菩提寺パーキングエリアに入った。さすがに朝早いだけあって、ベンチは空いている。しかし、せっかくの春の陽気を楽しむべく、芝生の所にレジャーシートを引き、朝食開始。なぜか外で食べると美味しく感じるので、子ども達もすごく食欲旺盛で大人と同じくらい食べていた。おかげで、食い物に卑しいこちらの方が食べるものがなくなってしまい、ひもじい思いをする羽目になった。大人というのはつらい生き物である。ちなみに、トイレに行ってから出発ということになって、トイレに行こうと歩き始めると、売店にソフトクリームののぼりが、いやに目にしみる色で、でかでかと、それも何カ所にも、見えている。予想通りトイレの帰りには買わされてしまった。今度はベンチに陣取り心ゆくまでアイスクリームを食べている我が子を見ながら、ほのぼのとした気持ちになってしまった。のは、つかのまで、3歳の子どもがアイスクリームを一人で食べるとどうなるのかを想像していただくと結末は理解してもらえると思うので省略。……おかげで、このサービスエリアで小一時間過ごしてしまった。

 妻が、私の病気を心配して、80Km/hで走ってくれたので、快適なツーリングであった。
 なんとか木之元インターに到着。しかし、この時、出発からすでに3時間近くが経っており、今日の行動の予定からは少々のズレが生じていた。
 仕方がないので、今日は産地の確認くらいで、採集は最小限度にとどめておかなければならないという最悪の結果が見えてきたように思われた。

   木之元インターを降りてすぐの信号を左折すると、すぐにコメリというホームセンターが見えた。便利なもので何か忘れ物をしたらここで何でも売っている。気楽に採集に行くにはもってこいの良い条件である。
 1分ほど走ると、左手に賤ヶ岳古戦場跡の看板が見えて、川幅10数mの川にさしかかる。地図ナビの私は何を血迷ったかそこで左折の合図を出してしまった。地図を見ても、こんなすぐに左折をするわけがないのだが、「数キロ走ったら左折、数キロ走ったら左折」と、昨日の晩から地図とにらめっこしながら呪文のように口にしていたことが仇となって、インターを降りてすぐの信号を左折して一分で、また左折してしまった。しかし、さすがにすぐ気がついてあわてて戻ったが、まっすぐに行けばいいだけの道で、またもや数分のロスをしてしまった。
 この川をすぎてすぐにトンネルに入る。トンネルを抜けると、初めて琵琶湖が見えた。そこはいかにも奥琵琶湖という感じで、やっとここまで来たかという感激を覚えた。しばらくは琵琶湖のバス釣りをしている人たちを眺めながらゆっくりと車を走らせる(本当は妻に走らせて貰うのだが)。後ろでは、息子の駿介と娘の鮎美が海に来たと勘違いをして大騒ぎをしている。そして、道が琵琶湖から山に向かって曲がるあたりに湖畔のレストハウスが見えた。妻と、「昼御飯はここが良さそうだな。せっかくの奥琵琶湖に来たんだから、若鮎・鯉の刺身・ワカサギなんかでちょっと贅沢にいこう。」などと話していたが、実は頭の中には、昨日の夜の「数キロ走ったら左折、数キロ走ったら左折」があって、なかなか話しどころではなかった。今日は時間のロスが多くて石取りは諦めなければならないかもしれないのであるからよけいである。
 レストハウスから数分で目的の「左折」らしいところが見えてきた。今度は、完璧である。(職場の人によく言われるのだが、「おまえの完璧は、ゾウが這い出る隙間がある」くらいの完璧なものであるそうだ。)左手にモービルのガソリンスタンド・奥琵琶湖パークウエイへの案内看板があり、何とか目的地へは着けそうである。左折して少し上ってまたトンネルがあり、今度は下り。ここからが本日のメインイベントである。

 そこから数キロで、また左折。今度は地図通りで、何とか行けそうである。思うに、久しぶりに使った地図なので、縮尺が頭とリンクしていなかったようだ。だが、それでも道を一本行き過ぎてしまっていたようで、500mほど進むと、一本前に曲がっても同じ所に出てきた様子でがっかりしてしまった。また時間のロスである。今日はよほどついてないらしい。また500mほど進むと今度は右への曲がり道が見えてきた。まあここだろうと思い、帰りのための目印を探すと、福島屋という料理旅館があったのでそれを覚えておくことにする。今度は正解のようである。琵琶湖の周囲を走る道である。間違いはなさそうだ。海の家のような民宿を過ぎ、キャンプ場を過ぎ、リゾートホテルを過ぎ、何もない崖と琵琶湖の間の道をどんどん進んでいった。もちろん、琵琶湖には目もくれず、山の方を「目を皿のように」して……。10分ほどすると、トンネルが見えてきた。おまけに「ようこそマキノ町」の看板が見える。何が「ようこそマキノ町」だ。(マキノ町の人すいません。今回は目的と違ったもので……)確か、本で見た産地の住所は西浅井町のはずで、すでに行きすぎているのは、火を見るより明らかである。やはり、住所だけで産地を探し出すなんていうことは無理で、今日の目的は完全に家族サービスに切り替えなければ仕方がないようだ。
  

 うなだれながら、後部座席で初めて琵琶湖を見て興奮気味の兄妹を、湖に対面させることにした。トンネルの手前にちょうど良い駐車できるスペースがあるので、そこに車を止め、踏み分け道のついている小さな道を、妹をだっこしながら海岸へ降りた。そこは、5Cmくらいの石ころの浜で、バーベキューのあとが3m幅の湖岸にあるだけの所であったが、目の前には竹生島が見え、波が打ち寄せるその様子に、ここがどうしても湖であると信じがたい模様である。仕方がないので、水をすくってなめて見せ、塩辛くないことを確かめて、初めて信じてくれた。しかし、子供というのは難しいことを言うもので、「海と湖は何が違うの」と聞いてくるのです。もちろん塩辛い以外でです。そうなると、対岸は見えないし、波はあるし、ほかの違いをその場で言うことができませんでした。帰ってから地図で示してやっとわかってくれたのですが、マンガの「ころころコミック」に出てくる言葉で「妨害」ってなに?などと聞かれるとすごく説明に困ってしまう今日この頃です。(小学校3年生に難しい言葉の説明をするのは大変難しいのです。)
 話はもどって、石の話。しばらくは水上スキーやバスつりの船を眺めてはいても、退屈で、することもなく、私もゴロタ石をひっくり返したりしてはいたが、やがて、水辺での子供の遊び……「石投げ」が始まった。(水温はまだ低く海水浴というわけにもいかない。)中でも、水面上を石が滑るように飛び跳ねていく、私の地方で言う「石ちょん」が始まった。これは、できるだけ薄い丸い石がもっとも効果的で、投げ方にもっともコツがいる。手から石が放れる瞬間の手首と指の返しがもっとも難しい高等(?)技術が要求され、とても小学校3年の手に負えるものではない。それでも石の種類や投げ方のコツを息子に話し、何回かトライはするが、いっこうに水の上を滑ることはなかった。
 しかし、そうしているうちにまた、石屋の目が出始めた。薄い石は全て黒い石であり、黒い中にジラジラ光るものがある。これはどこかで見た石である。木屋の紅柱石の母岩。同じく稗田野の桜石の母岩。まして節理(といっても判らないほどの)があって薄く割れている。これはホルンフェルスではないのか。息子に指導しているうちについに、紅柱石らしきものを発見した。とても柱石とは言い難い、雲母化したものではあったが、それらしい形はとどめている。何かすごく勇気づけられた思いで、次に白い石の同定に取りかかった。(いつの間にか息子には石の指導に変化している。)しかし、どうも判らない。曹長岩にも見えるし、石灰岩にも似ている。何とも言い難い白い石ばかりである。塩酸を持ってこなかったことを悔やんだが、8歳と3歳の子供の近くに置いておくわけにも行かず、最近は我が家には置かず職場に置くようにしているので仕方がない。とりあえず、半分割りにして、舐めてみたが、割った臭いと味からたぶん石灰岩のようである。(この行動には鉱物採集のことを深く知らない妻はびっくりし、横であきれ顔であった。)
 ますます元気がわいてきた。スカルンに石灰岩、そして、じっくり周りを探せば、5mmくらいの水晶の横の面だけが見える石英塊や凝灰岩のように見えるアプライト質の長石が見つかった。これはここでぐずぐずしているわけには行かない。産地は目の前である。指をくわえて見ていてなるものか。
 そそくさと、その湖岸を離れようとするが、すでに時間は11時を回り、かなりの時間この岸で遊んでいたようである。気を取り直し車の所に元の小道を妹をだっこして駆け上がり、たどり着いたとき、後ろの妻から一言。「背中に芋虫がついているよ」というきつい言葉であった。なぜきついかというと、昆虫採集もほんのちょっとかじっていることもあるのだが、小学校3年の息子が、ちょうど学校で蝶を飼育することを学校の授業でやっており、そのことで数日前からなんとか幼虫を手に入れようと息子とがんばっていたものであったからである。しかし、ここで時間をつぶしてなるものかと、急いで朝御飯の入っていたタッパーに、食草と思われる葉を3種類ほど入れ、やっとの思いで再出発となった。
 さっききた道をまたも先ほどと同じ目をして一生懸命戻るのだが、どうしても産地らしい所が判らない。ついに海の家のような旅館まで戻ってしまった。
 意を決してもう一度戻ることにした。時間も少ないし、最後のチャンスである。
 今度は、作戦を変更することにした。自分の目だけでは探せそうにない。地元の人に質問作戦だ。こういった場合、若い人よりも、特にお年寄りに聞くのが一番効果的である。お年寄りはなんでもよく知っておられる。先ほど草刈り機で除草作業をされているお年寄りがお2人見えたのだ。もう一度戻って、何とか望みを託して聞いてみることにした。確か地名は小ツ組という名前であったはずだ。ポケット鉱物図鑑にそう載っていたことを思い出しながら、しかし、どちらの人に聞けば良いやら迷った。小心者の私は優しそうなおじいさんの方に聞くことにした。(実はもう一方の方は耳が遠そうなのであるから仕方がなかった。)すると、以外と簡単に、それはあそこだ。と教えてくださった。こんなことなら初めから聞けば良かったと思った。こんなにすぐ判ってしまって少し拍子抜けした。ただ、「こつくみ」はどこですかと聞いたその返事は、純粋な漢字の読みの「こつくみ」ではなく、「こんつぐみん」のように聞こえたのは気のせいだろうか。

 何にせよ、あらかたの場所は判り後は行くだけである。ただし、近くまで行っても産地は草で埋もれていたりで、判らないことが多いので、まだ不安は拭いきれないが仕方がない。とりあえず、その場所に向かった。言われたホテルの横を曲がったつもりだったが、一つ早く曲がってしまったらしくUターンをし、また湖畔の道を南下した。ほどなくリゾートホテルが見え、その手前の道を山に向かって、上っていった。100mも行くと、地道に変わり、何となく石の産地の様相を呈してきた。しかし、これからが大変だ。山道を踏み分けてどれだけ歩くのだろうか。これが鉱物採集の醍醐味だと思いながら100mほど進むと、もう行き止まりである。少し広場になっていて、左に簡易の水源らしきコンクリートの水槽(1.5m×2m 高さ1.5m)があり、後は何もない。ただ、白い地元・滋賀県ナンバーの車が一台駐車してある。人はいなくて近くにいる様子もない。これはもう、同好の志が産地にいるに違いない。胸を躍らせて、車を降り、山に向かったが、「20歩」ほど行くともう道がない。ふと見ると、横の方に水平に続く踏み分け道があった。道はほかにはないし、たぶんこの道であろうと思われる。息子だけを連れて、しばらく歩くと、やはりこの道のようだ。息子にそういうと、なぜ判るのと聞くので、教えてあげることにした。草が進行方向に人の歩幅で倒れているのである。(まるでシャーロックホームズのようだ。)たぶん人数は3人くらい。(まるで狩人のようだ。)おまけに、声まで聞こえてきた。これは間違いなさそうである。また少し先へ進むと、案の定、3人がクワとスコップを片手に山の斜面を掘っておられた。一人はおじさんで、60歳くらい、あと二人は女の方であった。
 おじさんに話しかけると、気さくな人柄らしく、すぐにここがガーネットの産地であること、スカルンで昔は石榴石の鉱山であったこと、茶色のガーネットと緑色のガーネットのでる場所、女の方は妻と娘であることなどを話してくださり、スコップしか持っていなかった私たちに、ちょうど昼だから自分たちはご飯を食べるので、クワを貸してあげようとまでおっしゃっていただき、大変お世話になってしまった。おかげで、2色のガーネットをゲットする事ができた。
 気がつくと先ほど湖畔ですれ違った、一人歩きの男の人(30歳くらい)が、下の広場でガーネットを探しておられる。実は、この人も臭いとにらんでいたのだ。別に本当に臭いがするわけではない(失礼)のだが、奥琵琶湖まで来て湖を見ないで山ばかり見ておられる。こんな人は怪しいとすぐピンとくる。(怪しいというのは、本当に怪しいのではなくて、その人の後ろをついて行くときっと化石か鉱物の産地に行くに違いないのだ。かつて、自分も夏の暑い日に石友のK氏と和歌山の海沿いでアンモナイトを採っていたときには、海水浴客に「何で金槌なんか振ってるの。泳ぐ方が気持ちがいいのに」と言われたことがある。)しかし、考えれば、自分もきっとすごく怪しい人物になっていたのだろうと思う。以後、気をつけようと堅く心に誓う今日この頃であった。

 すごい満足感を感じながら、採集を終え、帰途につくことにした。産地を荒らすのも気が引けるし、時間もなかったので、結局採集には10分ほど使っただけで、後はおじさんと話をしていた。でもそれはそれで楽しい出会いであったと思う。せめて名前くらいは聞いておけば良かったと思ったが、後の祭りで、すでに車を発車した後であった。というのも、心は満足していても食い意地の張っている私の胃袋の方が不満足を訴えている。後部座席の子供も妻もお腹が空いたという顔をしている。かわいい家族に気を遣ったのだ。(それでも妻は長いこと石採っていたなと、ふてくされぎみであるが)気がつけばもう12時30分で、先ほどのサービスエリアまでお腹が持ちそうにない。どうしようと考えているうちに、曲がり道にさしかかった。そのとき、いいことを思い出した。曲がり角の目印にと覚えていた料理旅館がある。近いし、朝からの話で「せっかくの奥琵琶湖に来たんだから、若鮎・鯉の刺身・ワカサギなんかでちょっと贅沢にいこう。」などとほざいていたので、それに近いものが少しはあるだろうと少しは期待をしながら、先ほどの蝶の幼虫を連れていってやることを忘れず、その料理屋の方に入った。中に入ると割と新しそうであるが、すし用のネタを入れるケースに何も入っていない。客を見るとマリンスポーツの人達と、バスつりの人達がざるそばとカレーを食べている。正直言って失敗だったかと思った。
 ところが、
 ここの定食が絶品だったのである。

 ちなみに、「福島屋」の、おすすめランキング!
1、奥琵琶湖定食 900円(鯉の煮付け・刺身は鯉のあらい・その他)
2、竹生島定食 1150円(鯉の煮付け・刺身はサーモン・鯛・ハマチ・その他)
3、ざるそば 600円
(☆ 内容は季節によって変わります。)
 このボリュームで、この新鮮な角の立っている刺身とその他、この良いネタとすばらしい板前さんの技術は、安いと思わせるに十分な品揃えであった。
 心もお腹も満足した、すばらしい採集の思い出となり、奥琵琶湖が好きになってしまった。

土倉鉱山へと続く


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