三徳山投入堂に行きました (2018/11/9~11)
9月に兄姉夫婦と私夫婦の6人で山陰に恒例の温泉旅行に行った。
計画を立てたのが私だから行き当たりばったりはいつもの事、砂の美術館など良かった。
現地で良いところはないかと、見ていたらあった。
三徳山投入堂(なげいれどう)があった。
行こうという気になったが、よく見たらけっこうきびしい。
ネットで「日本で一番あぶない国宝」、「死亡を含む滑落事故が多発」を見てこの時はあきらめた。
パンフレットの投入堂を見て、あれっとの既視感があった。
行った事があるような・・・。
しかし、この地には行ったことがないような。
それ以来なにか気になった。なにかの機会に行ってみたいと。
10月に入って嫁はんが、二泊旅行に行こうと言い出した。金毘羅さんから道後温泉か三徳山投入堂か。
当日に雨が降ったら投入堂には、直前の一週間予報まで待って晴れだったので投入堂に決めた。
同時に楽天で旅館を予約した。
切符は山陰めぐりパスという割引切符、これは特急はくとで山陰に行き帰りは特急やくも、新幹線。
あるいは逆のコースでもよい。
山陰の中では、フリーにJRが利用できる昔あった周遊券のようなものだ。
楽天で旅館の予約をして11月9日、大阪駅を11時24分にでるスーパーはくと5号に乗車した。
晴れていれば、早い電車に乗って今日中に三徳山に行くことも考えたが、雨模様。
この天気なら、今日は三朝温泉まで行くだけにして、旅館でのんびりしよう。
スーパーはくとの終点の倉吉駅でバスがフリーに乗れる乗り放題チケットを買いました。
それほど割安でもないけれど、バスを降りる時に小銭をださなくていいです。
倉吉駅から三朝温泉まではバス。
三朝温泉の旅館について散策。
雨もあがって明日は天気もよさそうだ。
南苑寺というところをぶらぶら。
晩飯はカニだったが少しパサパサ、二食ついてあの値段やから文句は言うまい。
お酒を飲んで眠ることにしましょう。
明けて10日、温泉センターから8時55分のバスで三徳山に。
三徳山バス停から、山に上がっていくと直ぐに受付の入口がある。
投入堂に行くというと
靴の裏をみせる、私は彫のあるウォーキングシューズでOKでした。
安全を祈願して、数珠の親分のようなものをくるくる回して、音が鳴って御利益があるらしい。
安全を祈願する。(ウソくさい)
石段を上がって、三佛寺の本殿がありそこでまた安全祈願、横を通っていくと投入堂の入口、入峰修行受付所があり入山料が再度納めて再び靴底チェック。そこが平たい靴やらだったら「草鞋(わらじ)」に代えることが要求される。
またスカートもだめということだ。
最近は登山でもスカート姿があるが、それでもダメとなっている。
たぶん急な崖で前を行く女性がスカート姿だったら、安全がおろそかになるからではないかな。
最初にであったのは、赤い戸がでてきた。なんか怖そうな雰囲気がある。
宿入橋とやらを渡っていく。まだ足は軽い。
すぐに役行者(えんのぎょうじゃ)の像がある。
いきなりの急坂、これよりカズラ坂。
このへんは木の根っこをてがかりにして上がっていく。
なぜか高田みづえの歌が頭に、あれはガラス坂やったか。
このあとに続くはクサリ坂。
ここは安全のため、上りと下りが分離されている。
岩の上に鎖がわたされている。
すべりやすく鎖にたよりすぎると危ない。
写真では、人は写っていないが実際は人が多い。
クサリ坂を上がったところが、文殊堂。
クサリ坂の岩の上にたっているこのお堂を一周してみる。
この縁側が狭い、縁側の下を見ると怖い。
崖の上に、このお堂は立っている。
一周してみました。
縁側を回りながら、ここで地震が起きたらどうしようかなと・・・一瞬思いました。
ここを過ぎて、上がれば同じようなお堂の地蔵堂。
地蔵堂は文殊堂を一回りおおきくしたような。縁側も少し広いです。
天気もよくて周りの山もきれいです。
地蔵堂をあとにして、岩場の上にたつ鐘楼。
もう半分以上は来ているはず。
来ましたと挨拶がわりの鐘をつきました。
「ゴーン」
尾根の上につきでたような岩、馬の背、牛の背はこわかったです。
すべったら、すーと下におちていくような。
自分の靴の裏を信頼するしかない。
納経堂がみえてきました。
もうすぐです、投入堂は。
カーブを回ったあたりにあらわれました。
以前にこういうところに来たことがあると思いましたが、ちがったようです。
足場のへんがちょっと違う。
どうして作ったんでしょうね。
嫁はんは、本当に投げ入れたと信じているようでした。
どうして上がるんでしょうか。
右手のほうに上がるような道があるのかないのか・・・。門みたいのがありました。
下りは、早かったですが岩の上やクサリ坂は下りのほうが怖かったです。
下ったところの三佛寺、安全に帰った事を報告。
お寺ですが狛犬がおりました。
三佛寺の境内から地蔵堂が見えました。
デジカメで拡大して取ってみました。
肉眼では「あるかな・・・」という程度に遠くに見えたのですが、カメラの望遠ってすごいな。
天気にも恵まれてよかったです。
バスで倉吉駅。国鉄時代の気動車で米子、米子からバスで大山の麓の旅館に入りました。
鳥取牛のしゃぶしゃぶをいただき、ぐっすりと寝ました。
11日の朝、朝飯を食べて出発。
大山寺に向かう参道を上がっていきます。
結構、人が多い。観光地なんや。
歩いていくと、仁王さんが。
お遍路さんで四国に行った時に聞きました。
仁王さんは、本尊の秘書のようなもんで、仁王さんに「私はどこの誰で、今日はこの用事で参りました」と頭を下げるのだと。
秘書さんなのか・・・秘書のイメージからは遠いけれど。
中に入っても石段、石段。
昨日よりは、ましです。
本堂でお参りをして・・・。
頭を下げないんですが、お賽銭を。
ここは稲荷さんでしょか、狛犬はキツネでした。
なんかくわえています、ゴボ天かな。
首輪もしてるみたい。
ノラではないな。
道をもどって、大神山神社の奥の院にいってみます。
ここの石畳は日本最古らしい。
このなんとなく微妙なカーブがいいですね。
僧兵の力石なるものがありました。
あげようと思いましたが、ギックリ腰になるのでは・・・と。止めました。
吉持地蔵を過ぎて、ちょっと寄り道して金門に行きます。
渓谷がここで両側の岩が割れたように門となっています。
なんでも力持ちの僧兵が割ったとか。
歩いていくと、山門がありました。
門の閂が逆に。外側に閂の門であります。
これは、明治になってお寺から移設したものです。
移設した門を逆につけたのは、わざとではないかな・・・確信犯ではとは私の推理です。
お寺の門を神社に移設するのは、面白くなかったのではないかと。
本殿に到着しました。
本殿の横に小さな神社がありました。
横に穴があいて、向こうに続いています。
なんなんでしょうか。
このあとは大山寺のまわりをうろうろ、温泉に入ってのんびり。
バスを待つのに、何時間だったか・・・。
ここから大山の麓まで行ってみました。
天気はよかったですが、もやがかかってました。
米子まで戻り、特急やくも、岡山からは新幹線で帰りました。
なおやんのHPにもどる