クラブランレポート復刻版北信濃ツアー(1980.5.2−5)
残雪の北アを望む! 北信濃ツアー(1980.5.2−5)
参加 やっさん、かいちゃん、まだまださん、こんちゃん、なおやん
去る2日夜、大阪駅コンコースに、かいちゃん、まだまだ、なおやん、やっさんの四人が輪行袋を担いで集まる。
ちくま一号指定席がかいちゃんの骨折りで手に入り気分よく夜行に乗り込む。
当クラブ名古屋支部のこんちゃんが名古屋駅から合流し乗り込んできた。
五人が顔を合わせて夜遅くまで語る。
宵の口から仕上がっていたかいちゃんがアルコールがまわって通路にダウン。
その後四人も明日の天気を気遣って仮眠する。
三日朝、夜行で疲れた体も黒姫から戸隠への道を走り出すと、もうすっかり元気が出てきた。
ところがどうしてか最初から道を間違い先が案じられる。
唐松や白樺の林から戸隠連峰の白い山並みが見えてくると、信州へ来たんだなぁとしみじみ思う。
冬の服装の準備をしていたが、半袖のTシャツに着替える程の気温には面食らった。
戸隠では本場手打ちそばの店が軒を並べている。
名物を食べるのも旅の楽しみと早速店に飛び込む。
北アルプスが遠くに見える二階の座敷にあがり大盛りのザルソバを注文する。
そばを食べた後、そば湯をつゆに入れて味わう。おいしかった!!の一言。
こんちゃんのパンクを修理してから戸隠を後に大望峠の登りにかかる。峠からは遠くに北アルプスが望まれた。
峠辺りは道路工事の最中で、まだ地道のままだった。
峠から一気に下ると鬼無里(きなさ)の村に入る。
村の中心の古い鬼無里神社では、ちょうど祭りで急な石段をのぼりつめると境内では舞台が作られ村人が、
大勢集まっていた。
舞台では民謡や踊り、歌謡曲、漫才など、なかなか楽しそうだった。
鬼無里西京の民宿には4時頃に着き、早速風呂で汗を洗い流す。
この西京から北へ12キロ程行くと奥裾花峡があり鬼無里のミズバショウとして有名なところで広い湿原がミズバショウの花で埋め尽くされるとのこと。
五月の中旬が見頃でゴールデンウィークの今は少し時期が早いらしい。
民宿に貼ってあるミズバショウのポスターをながめて堪能する。
翌日(4日)は、いよいよ一年前からの念願だった嶺方峠へ!
今朝も天気予報に反しすばらしい青空だ。朝ののどかな鬼無里の道をゆっくりと走る。
少しづつ登りがきつくなり、ついに峠の白沢トンネルが見えてきた。
真っ暗なトンネルに入る。すると前方出口をふさぐように白い山が見える。
トンネルを出るとそこはもう目の前全部が白馬連峰の美しい残雪の山並み・・・
しばし自転車から降りるのも忘れて眺め入ってた。
それから腰をおろしコーヒーを沸かして、大自然を眺めながらのモーニングコーヒーと洒落る。
カメラに撮るだけではもの足らずディパックからスケッチ帳を取り出し茶コンテを使って山を描く。
もう二度と来ないだろうこの景色を画紙におさめる。
この峠を惜しみながら急なダウンヒルを楽しむ。
途中、道からはずれ川原で早い昼食にする。
正午過ぎ白馬駅前に着く。
ここからは今、静かなブームの塩の道、千国街道(ちくにかいどう)を走る。自転車では走りにくい道ばかりだけれど牛方(うしかた)や歩荷(ぼっか)が歩いた昔そのままの道は、今は観光ルートになっている。
石仏や牛小屋と宿がひとつ屋根の牛方宿も残されていて立ち止まってはのんびりと歩くのも楽しい所だ。
自転車で通れそうもないような道では二班に別れ、塩の道派三人と車道派二人で別々に行動する。
千国からは国道148号線に出て北上し中土の先、姫川橋から小谷温泉への登りに入る。
一日の終わりに登りコースがあるとすごくしんどい!
温泉に近づくにつれて山裾に溶けずに残る雪が目立ってくる。
急なヘアピンカーブが続き小谷温泉へやっとたどり着く。
今日の宿はここからまだ2キロ程先なので、ひと息つく。
雪にうずまるかのように雨飾荘がみえてきた。
近くの雪渓ではスキーを楽しんでいる。標高千メートル程だけれど、これ程雪が残っているとは思わなかった。
五月だというのに、まるで冬景色だ。「きょうは疲れた」という元気もなく熱い温泉につかりにいく。
日焼けの腕や首筋が湯にしみてヒリヒリする。
夜半から降り出した雨音を耳にしながら寝床に入る。
翌朝(5日)は雨は止んでいたが雲が走り、風がふいていた。
宿の人に聞くと糸魚川へ出る鎌池林道も、妙高高原へ出る乙見山峠も除雪されていなく、とても自転車をひきずっては登れそうもないとのこと。
仕方なく昨日登ってきた道を引き返す。
姫川橋まで下りきってしまわずに途中から山越えをする。
峠で昼食にするころには陽がさしてきた。峠からは戸隠方面の山が見えていた。
峠を下り、線路沿いに走るともう南小谷の駅。
二時間待ちで名古屋行きの急行が出る。
輪行袋に愛車をおさめ、土産物屋をのぞく。信州らしくそばや漬物それに手作りの民芸品が多い。
車窓からは北アルプスの山並みが、少し曇った空と溶け合って眺められた。
(レポートは、やっさんでした)
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