前日の雨は上がっていたが、曇りとも晴れともいえない中途半端な空模様。午前10時にJR三田駅から神戸電鉄のほうへ下りたとこで集合、とまだまださんからメールをもらっていたので、その通りに階段を下りていくと中段辺りで右手に白いヘルメットをかぶった人が小径車で走っているのが見えた。そのまま階段を下りきったところで、おっさんらの団体が目に入った。総勢十人かそこら。他にそれらしき集団が見当たらないので、キョロキョロしていたら、その団体の中にまだまださんが見えた。近付くいていくと、何やら、お金のやりとりをしている。そうするうちに、みんなどこかへ散らばっていき、まだまださんと二人きりになって雑談などしているところに、輪行袋を下げた人が現れ、中から赤い小径車を出して組み始めた。その人は北大阪サイクリングクラブの人で、かまぼこ屋をやってはると紹介された。しばらくして自転車が組み上がり、3人で会場へ向かった。
駅前からの道はのんびりと伸びていた。商店街はガランとしていて、人も車も往来が少ない。途中、神社のお供えの酒を買うため、橋のたもとにある酒屋に寄った。店内は小さいカウンターもあって立ち飲みもさせてくれる酒屋で、その小ぢんまりしたカウンターのほかに、ビールケースを椅子にしたテーブルもあった。店のおばちゃんに頼んで熨斗に輪行クラブ大阪と筆書きしてもらう。その落ち着いた筆さばきを3人はしばし見入った。
酒屋を後にして、会場をめざす。てくてく歩きながら、「ところで、いのししの肉は焼いては食えんのやろか?」「聞いたことないから、焼いてもまずぅて食えんのとちゃうか」などとしゃべってるうちに、有馬高校の前を通り過ぎ、いよいよ、めざす三田天満宮が見えてきた。
会場の公園へたどり着くと、屋根のある場所は他のグループに取られていて、仕方なくベンチが置いてある適当な場所に陣取った。きのうの雨のせいで地盤がも一つ良くなかったが、とりあえずという感じでそこに落ち着いた。やがて買い出しに行ってた人が集まってきた。
ところで、本日の参加者は、会長、なおやん、おじゅっさん、RONさん、つるさん、カーボンさん、ぷりちゃん、そこねぇーさん、つーさん、きんちゃん、かまぼこさん、KAFUさん、まだまださん、ネズミの14人。
全員そろったところで、隣の三田天満宮へ毎年恒例だというお払いに向かった。メンバーの中に今年還暦の人が3人いたので、その人たちは特別にお払いをしてもらったのだが、その時に宮司さんがそれぞれの人の両肩に向けて小さい刀を振りかざし、ニシッとも、ヌシッとも、どちらともつかない奇声を発したのが妙におかしくなり、笑いをこらえるの
必死であったが、近辺の人の顔を覗き見ると皆真剣だった。

お払いが終わるとお守りや砂糖菓子をもらって、社をバックに宮司さんも混じって全員で記念撮影。宮司さんの昔はさぞかし美人であったと思われる奥さんも登場し、シャッターを押してくれることに。その、例えるなら八千草薫風みずみずしさを残す元美形の老婦人がデジカメを持つ姿は、早春の境内にポツンと置かれた植木鉢、花はスミレかレンゲ草、カメラを向いて立ち並ぶ面々はすでにボタン鍋を思って準備万端の胃袋の叫びを思わず無視してハイ、チーズしたのであった。
そんなこんなで、時計は12時を回り、いまだハッキリしない空の下、ボタン鍋の準備が始まった。コンロを出して火を起こす人、野菜を切って洗い行く人、水をくみに行く人、もうビールを飲んでいる人と、皆テキパキと動いている。初参加で何をどうしてえぇやらわからんし、かといってボーッとしてるのも何なので、ビールを開けて飲みながら見学するしかない。なんかえぇ匂いがしてきたなぁと思うと、キビナゴ?が焼き上がっている。その後、イワシのひらきも焼かれ、誰かれなしに箸を出してつまみ、食い、飲みながら、鍋の煮立ちを待った。キビナゴもイワシも外で食うとホンマにうまい。家で食うのとは全然味が違った。
次にかまぼこ屋さんが還暦の人たちへのプレゼントに作ってきてくれた「かまぼこケーキ」も出た。直径20センチ弱のそれは、こんがりと茶色に焼けたホットケーキっのような見場の円形かまぼこで、白字でRCOと書かれてあった。中にはクルミとチーズ、それに青のりが入っていて、チーズがだめな筆者は青のりの部分を食べたが、なかなかの美味であった。

鍋が炊き上がるかというころ、いのしし肉を焼いてみようということになった。駅から歩いてくる時にしゃべった、いのししの焼き肉である。網に乗せ、山椒を降って裏返す。しゃぶしゃぶの肉のように薄いそれはすぐに焼き上がり、半信半疑で食べてみるとコレがまたうまい!山椒のおかげか、臭みもなくとろけるような舌触りも絶品。グラム1200円のロースはやっぱり違う。焼いてもまずぅて食えん、という意見はあっけなくひるがえされた。

そして、ついに鍋。右手に箸、左手に椀とコップを持った14人の大人がいっせいに群がり、あーでもない、こーでもないとワイワイうるさく、談論風発、勢いよく食べ始めた。肉は瞬く間に消え、残った野菜も数分でものの見事になくなった。一服する間もなく、カモ鍋である。手際のよいことに別のコンロですでに湯は沸いている。うどん出汁をどんどん放り込み、カモ、糸コン、ネギ、そしてうどんと次々に入れられる。フタをして数分、ボタン鍋の時と同じ光景が始まった。ビール、ワイン、日本酒、焼酎…好き勝手に飲みながら、やはり鍋は数分で空になった。

ここで確か一息入ったように思うけど、もしかしたら続け様だったかもしれない。しだいに甘い匂いがしてきたのである。ぜんざい。鍋2種の後に、ぜんざいである。別腹とはよく言ったもので、これもまた一瞬であった。最後に、まだあった。コーヒーである。けっこう酔うたなぁと感じた後のぜんざい、そしてコーヒーは体の芯に優しくしみわたっていった。
片づけが終わって、三田駅へ歩いて向かう。自転車の人は押している。数分後、駅へ着く前のもう一つの目的地である風呂屋に寄る。新地湯と書いてある。向かえの電気屋がやっている銭湯である。ここで何人か帰ったがほとんどの人が入った。狭く小さいのでいきなり満員になる。めちゃくちゃ熱い湯にゆっくりつかっているとアルコールが吹き飛んだ。
湯上がりの体が冷めやらぬうちに三田駅前に到着。コンビニで各自缶ビールを買ってホームで飲む。これで、とどめ。来年もぜひ。
今回は初参加だったので、誰が誰やら名前もわからず、会話とかが抜け落ちていますがご容赦ください。参加者の氏名はまだまださんより頂きました。
尚、参加してみてわかったこと。
●ランといっても走るわけではない。
●いのしし肉は焼いても旨い。
●持参する椀とコップは持ち手付きが便利。
●神社に上がるので脱ぎ履きしやすい靴が便利。
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