2020/6/21-22 富山県の路面電車めぐり

新型コロナ、梅雨入りと家でごろごろ、10日間天気予報で晴れが続くのを見て富山県の路面電車の万葉線、富山地方鉄道(旧富山ライトレール)に乗りに行こうと思った。

万葉線と富山ライトレールの間は、バスもない区間となっている。休日に臨時で走るバスもあるらしいのだが、それにたよるのも不安。
ここは折りたたみの自転車の出番となる。だから自転車は移動の手段にすぎない。もっとも輪行クラブ大阪も自転車は買い物のための手段なのだから、まあいいのだ。
それと日本海側で最大の新湊大橋にも行ってみたかった。

6月21日の朝、大阪駅発7時発の特急サンダーバードに乗ろうとして、自転車をばらして家を出た。
切符は、北陸新幹線の新高岡まで。どうせ乗客は少ないだろうと自由席。
朝飯は駅の売店で買おうかと思って、11番ホームにきてびっくり。6時30分発の特急サンダーバードが発車寸前。
あわてて飛び乗ったらガラガラであった。
しかし・・・朝飯はどうすんねん・・・車内販売はとうの昔にないんだ・・・。

飲まず食わずで、非常食である出し昆布とスルメを食べたが、のどが渇くがな。

金沢で北陸新幹線の「つるぎ」に乗り換える。
新高岡は次の駅、15分くらいか。










新高岡駅で自転車を組み立てる。

ここから高岡駅まで自転車。
在来線である城端線もあるのだが、待ち時間が一時間以上あるし、距離も短いので自転車。

途中には国宝である瑞龍寺がある。
加賀藩主の祖である前田利長の菩提寺である







高岡は、元々は越中の国の中心地であった。
万葉集を編纂したとされる、大伴家持が赴任した地でもあり、市内には高岡大仏という大仏もある。
歴史のある街でもあり、現在は工業の都市でもある。

高岡駅に着いた、ここで自転車をばらして万葉線のホームに行く。
かつては駅前にホームがあったが、現在は高架ホームの下に線路がわずかだが伸びた。

写真は始発駅である、高岡駅。駅名が「高岡駅」なので高岡駅駅というべきかもしれない。
モダンな電車でトラムと呼ばれている。このタイプの車両は各地の路面電車で見ることができる。

私は旧型の車両のほうが好きだ。あの交差点をガッタンガッタンと走る音や、スピードあげてウィーンと走る音が好きだ。

乗っていった自転車はここで一旦折りたたみ重たい荷物となる。
このタイプの車両は床が低いので、低床式車両とよばれている。
走行するための機器の配置のため、椅子が高いところもある。







基本は単線だが、すれ違いができるようにところどころ複線となっている。
途中駅の米島口からは、路面区間を分かれて専用の軌道に入る、海沿いの工場などの間を走り、庄川という大きな川をわたる。

途中の中新湊駅、向こうには旧型の電車が見えるが、目にするのは新しいトラムが多い。
終点の駅である越ノ潟についた。















ここから対岸に行くには、市営の渡し舟(自転車ものせてくれる)か新湊大橋を渡るかになる。
その前に昼飯にしよう。対岸に渡ると飯を食う所がない。
越ノ潟で自転車を組み立てて、線路沿いを戻って少し行くと食堂のスパローがある。そこのカレーラーメン。

美味しくいただきました。

メニューには「カレー中華」と書いてある。店は地元の人でにぎわっていて、いろんなものを注文している。

この店は、以前にここに来た時に車掌さんらしき人からすすめられました。
しかし、高岡に住む知り合いからは、「なんで新湊まできてカレーラーメンなんや、魚やろ」とも言われたこともある。


食べ終わって、新湊の街をぶらぶら。
ここからは海王丸も近いので行ってみよう。





昭和5年、1930年に出来た練習船。
商船学校の練習船だったが、平成元年に海王丸二世ができたので退役。
この地で、一般公開されています。

中に入ると、操舵室や寝室、食堂などなかなか見る事が出来ないのがいっぱいです。
もし新湊に行くことがあったら行ってほしいと思います。



寄り道をしながら、新湊大橋に。

新湊大橋は自転車で走ることはできません。
橋のしたの部分が歩道となっていて対岸まで歩くことができます。
自転車は押していけばいいです。

この橋は、日本海側にかかる橋としては最大とのことだ。

歩道までは、エレベータであがる。
かなり高さであるが、エレベータでは二階らしい。


歩いてみると、上の道路の振動か揺れてるのかなんだか怖い。

対岸に渡りきってエレベータで下りる。
ここからは海岸を自転車で走り抜ける。

かつては富山から鉄道があったらしいが廃線となっているようだ。
平坦な道を走る、お天気も上々、暑いぐらい。


富山の街に少しづつ近づくと大きな川、神通川。


橋を渡って、海側に行くと富山地方鉄道(富山地鉄)の岩瀬浜駅。
この路線は、最初は富岩鉄道(富山口と岩瀬浜を結ぶ)、富山地鉄、国鉄、JR西日本富山港線、富山ライトレールとかわってきた歴史がある。
この路線が富山地鉄にもどったのは、北陸新幹線の開業があるのかもしれない。





写真は終点の岩瀬浜駅。




JR西日本が新幹線開業で富山駅を高架ホームに作りかえる時に、地上にあったJR富山港線は金をかけて高架にホームを移すことは無駄と考えたいない。そこで第三セクター化、路面電車化ができたように思う。
富山ライトレールとして発足、富山駅の高架化がなって、駅の南側の市内の路面電車と線路がつながって一体と
して運行している。
乗った時は平日であったが日中15分おきに運転、車内も乗っている人が多かった。JRのままだったら、閑散としていたかもしれない。

富山駅の構内に電車は入っていく。富山のあちこちに行く電車で結構にぎわっている。


この日は富山で一泊、晩飯は富山湾の魚の寿司を食べて酒飲んで満足。ホテルにもどって爆睡。

次の日は、富山地方鉄道の市内線の電車に乗りました。
昨日乗った車両は、最新のトラムでした。
それもいいけど、やっぱりデデガン、デデガンと走る車両もいい。

富山駅から南富山まで乗りました。車内を見てびっくりしました。

テーブルがあります。それに座席も一人づつ座れるようにセパレート状態。南富山駅からは自転車を組み立てて富山駅まで走りました。
そしてガラガラの特急サンダーバードで帰りました。

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