2002.11.14 使用開始 〒862-0924 熊本市帯山4-43-1
  TEL 096-383-3197 
【図案説明
阿蘇山、熊本城、肥後スミレ、ツマグロヒョウモンのメス。
右 <申請イメージ図>

 
台切手:1990.9.29発行 第1回郵便切手デザインコンクール「緑の世界」
原画作者吉川慶樹氏は熊本市在住の方だそうで、どおりであまりにこの絵にぴったりですよね。(^v^) この景色はどこかとの問いに、お好きなところを想定してくださいとのお答えだったそうですが、わたしは絶対に阿蘇山を遠望した熊本の景色!と思います。(^v^)
左の写真は、局の方角から見た阿蘇山だそうです。

台切手:1989.9.29発行 ふるさと切手熊本版「熊本城」
左から「昆虫胥化図」の中の「ツマグロヒョウモン」のページ。(「アニマ」より)
「昆虫胥化図」の中の「ヒメアカタテハ」のページ?(永青文庫の展示より)
細川重賢公の肖像画(永青文庫の展示より)。質実を旨とされた公の普段着は黄八丈にコタツだそうでしたので、わたしはおでこの秀でた公の若かりし日を想像、藍の着物を着ていただきました。熊本ご出身の方に感想を伺ったところ、「雰囲気出てます」とのこと。(^^ゞ

台切手:1997.4.17発行 ふるさと切手熊本版「1997年世界男子ハンドボール大会記念
局舎の様子です。

熊本郵趣会 作成

申込先  〒862−0924 熊本市帯山4−43−1
         熊本北帯山郵便局 気付
            熊本郵趣会

問合先  熊本北帯山郵便局  TEL 096-383-3197
                    FAX 096-383-9667  
A インクジェット用官製葉書 初日印記念押印済み
    1枚 100円

絵は、局舎を中心に据え、遠くに見える阿蘇山を背景に、局舎の入口でお客様を向かえるモニュメント「いらっしゃいませ石」、ツマグロヒョウモンと肥後スミレです。(実際の局舎は住宅街の一角にあり、山に囲まれているわけではありませんが。(^^ゞ)
B インクジェットカード(100×148ミリ)
  慶事用50円切手に初日印記念押印済み
    1部 200円
以上、A、Bの記号と枚数、依頼者の問合せ先電話番号を明記の上、代金(定額小為替で)と、返信用封筒(宛先記入、相応の切手貼付)を同封してお申し込みください。よろしくお願いいたします。   2002.10.31記
★長いいきさつ・・・★
 こちらの局では、以前から風景印を作りたいと思っておられたそうだ。30年程前に誕生した新興住宅地で、特に名所旧跡はない・・・と思案していた。地元の郵趣家の方が、町民の寄付を募って建立したお地蔵さまの“地蔵祭り”を題材にしてはどうかとの提案と合わせて、「郵趣ウィークリー」に掲載された拙文「わたしの消印作成記」をお持ちになって「この人に頼んでみてはどうだろうか」と提案してくださったそうだ。
 そしてわたしのホームページ
「楽し♪嬉し♪ビューティフルギャラリー」をご覧くださって、依頼のメールをいただきました。・・・それが9/2、能見台郵便局に行く前の夜中のことでした。(^.^)

 わたしにとっては、初めての風景印で、ぜひお受けしたい!とすぐにお返事しました。
 お地蔵さまの写真、熊本県の観光ガイドなどを送っていただいたのが、「スタンプショウこうち’01」参観で高知にいるとき(9/15)でした。

 さて、お地蔵さまに組ませる題材は何にしようか・・・市の鳥、県の花、市の花? 
肥後ツバキ、イチョウ、シジュウカラを配して絵を描き始めていたが、どうも寂しい・・・
 そこへ、ご相談していた方から、すばらしいアイディアをいただきました。
北帯山局長からのメールには 「熊本は細川藩の時代に園芸が盛んで肥後○○という物がいくつか作られているらしいのですが・・云々」と言うくだりがありました。
「・・・ところが、まさに
細川藩の殿様・細川重賢の「昆虫しょ化図」(昆虫だけはご本人が描いたとも考えられる余地が残されている!)には、キアゲハ、クロアゲハ、ナミアゲハ、モンシロチョウなどのほかになんと「ツマグロヒョウモン」の♂を幼虫・蛹と共に描かれています」とのこと!
 ツマグロヒョウモンは元々、九州、四国でしか見られず、わたしも今年、高知の牧野植物園に行ったときに初めて見て感動したチョウです。羽の模様もはっきりしていて分かりやすいですし、もう、こうなると運命に導かれた、と言う気がしてきました。(^^ゞ 元々、肥後椿よりも、肥後スミレを入れたいと希望を持っていたわたしです。
食草のスミレもなんら問題ありません!と、図案は
お地蔵さまとツマグロヒョウモン、肥後スミレに決めました。(^.^)
 さて、どんな図案ができあがるでしょうか、どうぞお楽しみに。(^.^)                2001.10.28 記
 お地蔵さまのお顔は、修復の跡があって実際の輪郭をつかむのが難しかった。わたしとしては、実物と似ていることよりも、イメージ的に慈愛に満ちた感じであれば、その風景印を受け取った人が癒されてよいのではないかと思うのですが・・・(^_^;)
最初に描いていたお顔よりも大分澄ました感じになってしまいました。
 そしてツマグロヒョウモン(♀)、スミレの大きさ、そして局名・日付と、かなりせめぎ合いました。
何度も描きなおし、限界・・・と言う感じです。気持ちを集中させないと、どうしても形だけの絵になってしまうので、1回1回、魂の入った絵を描こうと気持ちを引き締めました。特に、お地蔵さまが入るのですから、生半可な気持ちではバチが当たりますよね。(^^ゞ

 さて、結果はいかに?              2001.11.26記
郵便局長さまから「OK」の返事を頂き、これで申請していただくことになりました。
後は、郵政の手直しが無いことを祈るばかりです。          2001.11.27記
12/3、九州郵政局に提出し、経過を待っていましたが、その返事は「地蔵菩薩」の“菩薩”が特定の宗教、仏教に当たるということで、却下されました。同じ熊本県の須屋局では“地蔵祭り”が風景印で認められていますが、祭りが何百年も続く伝統行事であること、お地蔵様が風景として小さく描かれているからよいそうな。また重要文化財で認められているような芸術品であればまたそれはよろしいそうだ。
それでも、スミレとチョウは大変完成度が高く、このままレイアウトしなおしてスミレとチョウだけで申請を受付けるとおっしゃったそうな。しかし、それではいくらなんでも、局のオリジナリティがないので、これからまた題材選びをされるとのこと。局舎前のオブジェがよいかもしれないとのお話は出ています。まだしばらくかかりそうですね。(^_^;)          2001.12.11記
北帯山局風景印申請イメージ図北帯山お地蔵さま
ツマグトヒョウモン雌肥後スミレ
最終的なモチーフで、ツマグロヒョウモン、いらっしゃいませ石、肥後スミレ。
「いらっしゃいませ」石の変形印にする予定です。
    2002.1.30記
熊本北帯山局 風景印 原図 2001.9.2に依頼のメールをいただいてから、実に5ヶ月・・・!
ようやくできました。(^_^;) もちろん、申請が通るかが問題なのですが。
3つのモチーフを並べただけではどうしてもおもしろくなく、と言うよりもかなり不評で、一体どうしたらよいか・・・? 枠が邪魔だ、枠が無ければ
「いらっしゃいませ・石」が伸び伸びと描けて、チョウが大きすぎる、なんてことも無くなる。奇をてらうよりも、足元にスミレを、スミレにチョウがやってきている図のほうが自然だ・・・ 必然性の無い変形印は描きたくない、と思ってきたが、今度こそ変形印にする必然性がある。
 北帯山局では、局長さんも局員さんもすぐに満足してくださいました。
肥後スミレは、栽培していらっしゃる方がご自分の写真を送ってくださったり、大古本市で野草の本を見つけたりして、いろいろな角度、ガクの形、葉のつき方、花びらの切れ込み具合など、大分活き活きとさせることができました。
 問題はツ
マグロヒョウモンです。(^_^;)
前回の羽を広げた姿は、特徴は出しやすかったのですが、どうも動きが無くて段々気に入らなくなってきました。標本風の絵は描きたくない・・・羽を半開きにしているところを描くことにしました。ところがこうすると、羽の裏側と表側を描かなくてはならない、それもカラーならともかく、白黒で表すとなると難しい・・・
 今回も
「北帯山局風景印プロジェクト」を勝手に結成させていただき、アドバイスをいただけそうな方々を選んで画像を送り、その都度ご意見をいただきました。羽の形、目がくっきりしていること、境界線部分は白抜きにしたほうが見やすいこと、見えない側の足も意識して描かなければならないなど、多くの適切なアドバイスを頂き、だんだん完成度の高い絵になっていきました。
 それでも、皆さん、遠慮なさってもうこれくらいでいいでしょう、と合格点をくださったのですが、最後まで合格点をくださらなかったのはやはり昆虫の大先生。タテハチョウ科のチョウは前肢が退化して4本肢に見えること、知りませんでした。(^_^;) 写真を見るとどうも4本しか見えないけれど光のあたり具合かな?なんて思っていました。(^^ゞ 風景印ともなれば、使用期間が長いので、おかしなものを描いては大変です、きっと全国からクレームが来て、それこそノイローゼになってしまうかも・・・(^_^;) 
 そして今晩ようやく
“はなまるの合格点!”をいただきました! 感激・・・(;_;)
たくさんのご協力をほんとうにありがとうございました。m(__)m
 後は申請が通ることを祈るばかりです。(゚-゚)     2002.2.2記       
・・・そして、「いらっしゃいませ石」君も、申請は降りず、頭を悩ませていましたが、九州郵政局の担当の方とご相談の結果、今回の図案に決まりました。
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