2012.6.8〜10 (小型印の使用は6/8・9)   JPS昆虫切手部会 主催   於 切手の博物館
第27回昆虫切手展 小型印申請図
今年の小型印のテーマはブータンシボリアゲハです。
「 ブータンシボリアゲハとは」
ブータンシボリアゲハとは、世界最後の「幻の大蝶」とされるアゲハチョウ科の1種。1933年と1934年に英国人探検家のF.LudlowとG.Sheriffによりブータン東部のタシャンツェ渓谷で発見、1942年にA.G.Gabrielにより新種として発表された。
その時のわずか5頭の標本が大英自然史博物館にあるのみで、これまで多くの研究者がこの蝶の再発見に挑んできたが、追加記録は一切途絶えていた。
本種の学名はBhutanitis ludlowiであるが、この属名Bhutanitisは「ブータンの」の意で、ブータン西部から新属新種としてシボリアゲハBhutanitis lidderdaliiが命名された際に創設された。
種小名ludlowiは発見者の名前にちなむ。
「再発見までの道のり」
2010年の秋、前年のブータンで現地の森林保護管によりそれらしき蝶が撮影された情報が、国内外の一部の研究者の間に広がってきた。ブータンは世界有数の環境立国で、海外研究者による生物調査に強い制限が掛けられた国だが、交渉を重ねた結果、日本蝶類学会のメンバーとNHKスタッフで構成された日本人9名とブータン政府農林省5名からなる「ブータンシボリアゲハ共同学術調査隊」が結成され、昨年8月初旬から1ヶ月間、ブータン東部で本種の再発見および生態解明の調査を行った。
隊長は原田基弘氏。そして8月12日、隊員の一人である進化生物学研究所の青木俊明主任研究員が第1頭目を採集。この日は78年前にLudlowらが初めて本種を発見した日でもある。
その後、計3♂2♀を採集し、食草や交尾、産卵など、本種の特殊な生活史の一部の解明にも成功した。
第27回昆虫切手展 記念カバー
絵をクリックすると切手と消印が大きく見られます。
第27回昆虫切手展 記念カード
第27回昆虫切手展 記念カード

公式カバー(部会作成のフレーム切手)
今回のブータンシボリアゲハは外国産のチョウであり、日本のチョウとしてはギフチョウが近いだろうか?と言う程度で使う切手は難しいので、3種のフレーム切手を作り、その絵でカード、封筒を作りました。
東大博物館と食と農の博物館で公開されたブータンシボリアゲハの標本を観に行き、生きているときの映像も何度も繰り返し見て描きました。
パンフレット
A5サイズ パンフレット (昆虫切手部会制作)
  出品リスト(展示順)
田中克美 シボリアゲハ 1F
 〃    JPS昆虫切手部会が選んだ「昆虫切手ベスト50」  4F
 〃    みほん字を中心とした日本の昆虫切手  2F
 〃    旧大蔵省印刷局製造の海外昆虫切手  4F
西田豊穂 日本産のアゲハチョウ  4F
石原 博  蝶が舞う空想美術館  5F
加藤利之  名和昆虫研究所  2F
澤口尚子  さとやまの昆虫たち  3F
柴田 茂  PHILANIPPON2011を遊ぶ  2F
正野俊夫  コリンズ版初日カバー  1F
北村 守  My Original First Cards(蝶編) 1F
佐々木雅子 もったいない! -重品のFDCで遊ぶ- 1F
鈴木瑞男  収友より届いたオリジナルポストカード  2F
淀野孝雄  北朝鮮の昆虫切手  3F
白野孝雄  世界の昆虫切手Vol.1Vol.2に未掲載の純・準蝶・蛾切手(一部)  3F
岡崎良隆  メーリアン「スリナム産昆虫の変態」  1F  

梅雨時で天気が悪かったのですが、6/8 83名、6/9 95名、6/10 90名の来場者がありました。
ありがとうございました。

(これまでのパンフレット、小型印などの記録です。文字をクリックしてください)


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