2011.6.17〜19 (小型印の使用は6/17・18)   JPS昆虫切手部会 主催   於 切手の博物館
昨年のCOP10で、2011年からの10年間を「生物多様性の10年」とすることが国連で決議されたことに因み、今年の大きなテーマは「昆虫切手に見る生物多様性」です。

それに関連して、今回の記念小型印のテーマは、環境省レッドリストにより「絶滅危惧1類」に指定されている「オオウラギンヒョウモン」です。

(昨年12/12の「日記」から) 
当初、「日本ブラジル交流年」のモルフォチョウを推す声がありましたが、「生物多様性」をメインテーマに持ってくるとすれば「緑の世界」を使って「オオウラギンヒョウモン」に、という声も上がり、討議の結果、「オオウラギンヒョウモン」に決定しました。
 実は先日、わたしは日本チョウ類保全協会「チョウは語る〜「里山」の変化と消えゆく生きもの」展を観て、東京にもオオウラギンヒョウモンが生息していたことを知り、オオムラサキやギフチョウは既に小型印に使われていることから、ぜひ絶滅危惧種のオオウラギンヒョウモンを小型印にしたいと考えていたのです。
「緑の世界」のチョウは、脚が6本描いてあり、タテハチョウ科の特性も出しておらず(ほんとうは4本)、ミドリヒョウモンに近いだろうか?とは思われるものの、特定はできないそうです。(「うめ」ではオオウラギンヒョウモンとしていますが)
切手の絵が不完全なのはいつものことですし、デザインコンクールによるこの切手は、想像上の世界に想像上のチョウということになっていますから、面倒なことは言いません。フレーム切手を作成しますし、自由に使ってよいでしょう。
第26回昆虫切手展 記念カバー
絵をクリックすると切手と消印が大きく見られます。
第26回昆虫切手展 記念カード
第26回昆虫切手展 記念カード

公式カバー(部会作成のフレーム切手)
今回、絵は4枚描きました。
小型印はオオウラギンヒョウモンの特徴を表すには、翅の裏を描いた方がよいということで、それに合わせた絵を部会用と自分用に逆向きで描き、翅を開いたところも、半開翅や飛んでいる場面も描いておきたかったのです。
「緑の世界」は、阿蘇の草原のオオウラギンヒョウモンと言われていますが、翅の模様を見ると、とてもオオウラギンではなく、ミドリヒョウモンでもクモガタヒョウモンでもないそうです。デザイン的なものを重視してしまったのでしょう。でもこの切手は美しく、今回の小型印にはぴったりです。

A5サイズ パンフレット (昆虫切手部会制作)

●昆虫切手に見る生物多様性   石原 博
●オオウラギンヒョウモン   JPS 昆虫切手部会
●クジャクチョウとキアゲハのマキシマムカード   正野俊夫
●コロラドハムシ   西田豊穂
●700 円カマキリ   鈴木瑞男
●ガーナの通常切手 (1995〜2009)  加藤利之
●ニューカレドニアの昆虫切手   松林 豊
●第二次大戦直後のトリエステと周辺国の昆虫切手   難波乗安
●敷島の道 昆虫採集 −昆虫の種名を詠みこんだ短歌―   佐々木雅子
●昆虫のエログラム   柴田 茂
●FFCに使われた蝶・蛾の切手   淀野孝雄
●戦前の昆虫図入り絵封筒   加藤利之
生物多様性…日本の昆虫たちが伝えてくれること   澤口尚子(作品のサムネール画像が見られます)
●面白カバー集合   西田豊穂
●蝶博士―知恵袋のふくらみ記―   加藤勝利
●日本のみほん字昆虫切手   田中克美

梅雨時で天気が悪かったのですが、6/17 83名、6/18 147名、6/19 101名の来場者がありました。
ありがとうございました。

(これまでのパンフレット、小型印などの記録です。文字をクリックしてください)


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