2004.5.28〜30 切手の博物館 3階
 主催・JPS昆虫切手部会
小型印デザイン・澤口尚子「ツマベニチョウ」

こちらは印刷版のパンフレット

こちらは元原稿をカラーで印刷して、
出品者に配りました。

公式カバー(洋7封筒)見本
(まだ本物はいただいていません。(^_^.))
1 ツマベニチョウ  佐藤哲司 2 様々な世界の蝶 宝田嘉久雄
 2003年11月7日、奄美群島復帰50周年記念の切手に、日本では初めてツマベニチョウの図案の入った切手が発行
された。田中一村が描いた絵です。ツマベニチョウは南国の蝶で奄美群島復帰の図柄としては最適なものと思います。この度はこの時のFDC を中心に、国で発行された切手を展示します。
精緻な姿で私たちを魅了する「蝶」。年約250種類発行される純蝶切手の中から日本で発行された蝶切手と、世界で何度も切手に描かれている種類の蝶切手をあげ整理してみました。
3 東アジアの蝶  宝田嘉久雄 4〜5  BEFORE AFTER 佐々木雅子
 日本の蝶切手と、私たちにとって身近な東アジアの国々の主な蝶切手を16リーフの中でまとめてみました。東アジアでは、特に1963年発行の中国の蝶切手20種のロング・セット、1950年発行の英領サラワクの世界最初の純蝶切手などが注目されます。 『資源ごみをMCに』(1996年)以降、押印係諸氏の「きれいですねえ」の一声で調子に乗り、『ほれぼれ』(2000年)しながら紙屑をマキシマムカードに変身させています。今回はBEFORE の状態とAFTER の完成品とを対比させました。あなたなら、どのように工夫されますか。
6〜9  FDC TALK  西田豊穂 10 アンリイ ファーブルの切手 松林豊
 数多い昆虫関連初日カバーには、変わったものもいろいろあって、なぜこんなFDCや絵入り初日印を作ったのか、首をかしげたくなることもある。少数ながらコレクション中の珍しいアイテムも加えてみたが、いずれも偶然の機会に入手した。コレクションとは、そういうことの積み重ねかも知れない。  フランスの昆虫学者Jean-HenriFabre (1823-1915)はあまりにも有名で詳しく説明する事も有りません。彼の著書「昆虫記」は日本語にも翻訳され多くの人々に読まれています。切手に描かれたファーブル、記念小型印、各種M/Cを展示してみました。
11〜13 アリ    鈴木瑞男 14〜15 楽し♪嬉し♪ビューティフルギャラリー
澤口尚子
 アリは黙々と穴を掘り、塚を築き、餌を運び子供たちの世話をする。勤勉の代表者としてアリが選ばれ、切手図案にもなっている。しかし、これはアリにとっては迷惑な話である。食い食われる厳しい自然界の掟のなかにあって、自分たちの子孫を残していく仕事を成し遂げなければならない彼らは真剣である。
 アリの図案の切手は少ないのであるが、アリに関係した切手が沢山発行されております。違った角度からこれらの切手を整理してみました。
 わたしは切手の発行時や消印の使用開始に合わせて絵を描いて楽しんでいますが、昆虫が入っている場合は特に積極的です。切手や消印のデザインから膨らませた世界をご覧ください。
16 フィリピン共和国の昆虫切手  松林豊 17〜18 ベトナムの昆虫切手 倉橋敏一
 東南アジアの国らしく諸々の昆虫切手が発行されています。加刷を含めた切手を展示します。  ベトナムは、自国の昆虫を描くことを基本原則としていることと、蝶蛾とその他の昆虫とがほぼ半々の割合である点で私にとっては最も好ましい昆虫切手発行国である。加えて魅力ある切手も少なくない。国別の展示は平板になりがちなので、昆虫を種類毎にまとめ、手持ちのカバーやMCなども交えて展示した。
19−20 カンボジアの昆虫切手 柴田茂 21〜23 ラオス人民民主共和国の昆虫切手 松林豊
 カンボジアは最近まで政治的に不安定な状況が続いていた。1970年代−1980年代の政変が続く困難な時期(切手の国名表示にもそれが現れている)にあっても、政変時代にありがちな粗末な印刷にならずに、比較的美しい印刷で多くの昆虫切手を発行しているのは驚きに値する.。 アイテム不足で時代の変遷を表現出来ないのは残念だが、これからの課題として取組んでいきたい。  インドシナ半島のほぼ中央に位置し南北に細長い内陸国。国土の47%が森林で昆虫の宝庫。蝶蛾切手の他甲虫類を描いたものも発行されていますが19653月に発行された凹版多色刷りの4種の蝶蛾切手が私のコレクション中大好きなものでDELUX E SHEET , DIEPROO Fを中心に展示しました。
24〜25 マレーシアの蝶・昆虫切手 加藤利之 26 アフガニスタンの蝶・蛾切手 淀野孝雄
 マレーシアは1970年に連邦政府が蝶図案の高額通常切手を発行、翌1971年には国内13州で蝶図案の低額通常切手を発行しました。これらの切手とその後発行された蝶・昆虫切手をまとめました。  アフガニスタンは南部中央アジアの山がちの内陸国で、南東でパキスタンと、西でイランと、北方でトルクメニスタン、ウズベキスタン、タジキスタンと、北東部にあるワカン回廊という狭部で中国と国境を接しています。アフガスタンは1970年後半から内乱によって分裂し、ソビエト共産党の支援を受け、最終的にイスラム教勢力が1992年に国を治めましたが、さまざまな反政府組織との間の戦闘はまだ続いています。
 この国は、1963年に初めてカイコ蛾の切手を発行してから現在まで7回の蝶・蛾切手を発行していますが、1971
年以降の蝶・蛾切手とそのカバー等を整理して展示します。
27〜28 ブータンの蝶・昆虫切手 淀野孝雄 29 タイ王国の昆虫切手 松林豊
 ブータンはヒマラヤ山脈の東部に位置し、北は中国領チベットと南はインドにはさまれた小さな王国で仏教国で
す。チベット同様、ブータンは長い間、国際政治や国際経済から孤立、世界の秘境、謎の王国と言われました。
 この国は円形、円形のアルミ箔や立体切手等の特殊切手を多数発行して知られております。1968/69年に日本で印刷された蝶・昆虫の立体切手(蝶8種、S/S2種昆虫8種、S/S 2種)が発行されましたが、この立体切手を中心に1979年発行までの切手やカバーを整理して展示します。
 全土が熱帯気候に属しているこの国は珍らしい昆虫の宝庫で蝶蛾、トンボ、甲虫と諸々の珍らしい切手が発行されて居りこれらを展示してみました。
30 台湾蝶蛾類郵票 木勢庄平 31〜32 中華人民共和国の蝶・昆虫切手 加藤利之
 北海道から八重山諸島まで寒帯から亜熱帯の環境に恵まれた日本は、蝶の種類も多く、250種を超えますが、九州とほぼ同じ面積しかない台湾は、約400種の蝶が知られる昆虫の宝庫です。蛾については今後とも新種発見の楽しみもあります。今回は、台湾で発行された蝶蛾切手を整理しました。  中華人民共和国は1963年に20種類の美麗な蝶切手を発行しました。これら切手とその後発行された昆虫切手を使用例を中心にまとめました。
33 香港特別行政区の昆虫切手 森晋一郎 34 「RYUKYU」 難波乗安
 香港特別行政区の切手は、1997年までは英領として、97年以降は中国の一部としての扱いとなります。香港は世界的な観光地ですが、実は亜熱帯で周辺には自然も多い、ということはあまり知られていません。
 切手(除ホルダー)はいずれも特産の昆虫ですので、その辺を考えてご覧頂くのも一興ではないでしょうか。
 1948年7月1日から1972年4月20日まで、総数259種にわたり発行された「琉球・沖縄切手」の中で、昆虫切手は5種類に過ぎません。そのうち最初に発行された「ヨナグニサン」の昆虫切手と郵趣品を中心に展示します。当切手は、「日本生物教育会沖縄大会記念」で発行されました。
 ヨナグニサンは、沖縄県指定記念物で世界最大の蛾で、ヤママユガ科である。主にインドやヒマラヤ、マレーシア、台湾などに分布しているが、日本では与那国島で初めて採集されたことからこの名が付けられました。特に沖縄はアメリカの占領地域であった為、現在多くの郵趣品が海外のオークションで落札され、日本に里帰りしています。
35 韓国・北朝鮮 佐藤哲司 36〜40 Republic of Korea 正野俊夫
 日本の昆虫は大陸との関係が深い、まして隣国朝鮮半島とは共通種も多い。日本の国蝶オオムラサキも朝鮮半島に棲息し、韓国では切手も発行されています。今回は日本でも親しみの有る隣国の昆虫切手を1フレームにまとめました。  大韓民国(韓国)は昆虫に関する郵趣材料をわれわれ昆虫切手屋に数多く提供してくれている。これらの材料を総花的にまとめてみた。昆虫切手については韓国、郵文館のカタログに従い、通常切手と記念・特殊切手にわけ、純昆虫切手、準昆虫切手を区別せず年代順に配列した。また、昆虫に関するステーショナリーと消印もその一部を併せて展示した。


左は1階エレベータ横の看板。

右は、初日の朝、記念撮影。

左 「本日の小型印」の額。
臨時郵便局に置いてあります。

右 消印に合わせて、ハイビスカスのお花をいただきました。m(__)m
目白の劇団に通っていらっしゃる小学生。
博物館にはよく寄ってくださるそうです。

左は徳島から参観してくださった藤原寛氏。

右の方は、蝶の写真を撮るのがご趣味だそうですが、わたしのHPに目を留めてくださり、今回参観していただきました。(^.^)

最終日の記念撮影。

高田馬場の居酒屋で反省会。
国別コレクション展の評判もよく、大成功に満足げです。(^.^)
トップページへ戻ります。