My lover is psycho.
Last season.
「わかりませんか? 真夏の東京に雪が降るんですよ。地球に核の冬が来るんです」
The finale with the summer snow.
復活した春川奈津美の凶刃に倒れた室生カゲロウ。
ガーディアン・ナイツを抜けた椿七緒と藍姫は、奈津美を追って御珠市へ向かう。
時同じくして皆鞍島沖の海底火山が噴煙を上げるが、それは後の大破局への幕開けにすぎなかった。
単身で風見少年と犬養リョウを追う恩田朗は、爽条薫への助力を求める。
かつて犬養と凄絶な死闘を繰り広げた彼女こそが、恩田朗の切り札でもある。
だが千恵の失踪により事態は意外な方向に転ぼうとしていた――
虹の七騎士、神火の日、白虹の者、コスモクラトール。
沸騰系、エイリアンハンド、エンゼル・リンカーネーション、サイコトリガー現象。
そしてヒノカグツチとコノハナサクヤ、陽炎の少年と猛禽の少女。
追う者、追われる者。
愛に縋る者、愛を捨てた者。
真実を求める者、虚妄を振り撒く者。
かくて壇上に役者は揃い、疾走する狂気が終末の鐘を打ち鳴らす。
狂うか、狂わされるか。
踊るか、踊らされるか。
往く先はぐつぐつぐわぐわと煮えたぎる地獄の釜の底。
帰るべき家も、安らぎの場所も、ヒトであることも打ち捨てた獣の群れが、奈落への片道切符を咥えてまっしぐらに突き進む。
闇を見据えるギラつく眼が真実を求め、復讐に燃える拳が電波を討つ。
前世も来世もあるものか、己が足で立つ場所こそが生きる世界。
たとえ終わりゆく世界の燃え尽きる我が身でも、瞼を閉ざすことなかれ。
おまえの敵は、そこにいる。
撃つべき敵は、そこにいる。
僕の彼女はサイコさん第二期シリーズ完結篇
「サイコトリガーΩ」
著・砂浦俊一
イラスト・しのづき巧
新書 264ページ 頒布価格1000円
11/14 コミティア94にて発行!
無謀とも言えるスターシステムの採用により、今回は文字消失現象を綴った拙作「虫喰いの姫」の面々ほか砂浦ワールド電波ゆんゆんキャラ多数が参戦だ!
「ああもう収集つかねえよ! 何人いるんだよチクショウ!」
「どうすんだよ!」
「謎を一つ消化したら、何故か二つ増えた!」
「バカかてめえは! また投げっぱなしのジャーマンか!」
「何とかするよ!」
「できんのかよ!」
「昨日のオレの不始末は、明日のオレがケツを拭く!」
「今日のおまえは?」
「明日のために寝る!」
「いっぺん死ね!」
少年少女たちと異常者どもの終わりなき戦いを綴ったサイコトリガーシリーズ。
フィナーレは、真夏の雪とともに。