エレクティオン神殿

エレクティオン神殿


イオニア式の美しさをよくあらわしている。
柱はドリア式より細く、柱頭には渦巻き装飾が施された優雅な様式。

エレクティオン神殿


パルテノン神殿の北側に位置する。
紀元前406年に完成
パルテノンの壮麗な姿とエレクティオンの繊細で優雅な美しさが見事に調和している

エレクティオン神殿


6人の少女像を柱とした柱廊が張り出されている

エレクティオン神殿


カリアティデス(Caryatids)と呼ばれるイオニア風のこれら像は模作で、オリジナルはアクロポリス博物館に保管され、1対は大英博物館にある

エレクティオン神殿


この神殿は、アテナとポセイドンの両神、アッティカ王エレクテウスらを祭ったもの

エレクティオン神殿と塩水の泉


女神アテナと海神ポセイドンは、アテネを首府とするアッティカ地方をめぐって激しく争った。見かねた神々が、住民たちに最大の贈り物をしたほうに、この地をゆだねると宣言した。
そこで、ポセイドンは、三叉のホコで地面を打ち塩水の泉を湧き出させた。

エレクティオン神殿のオリーブの木


女神アテナが負けじと槍で地面をつきつけ、オリーヴの樹を生えださせた。神々は、乾燥の激しいこの地にはオリーヴの方が住民たちのためになるだろうとして、アテナに軍配があがった
こうしてアテナは、アテネおよびアッティカ地方の守護神となり、オリーヴ樹というすばらしい贈り物により、人々の崇拝を集めることになった。
オリーヴは今も昔もギリシアの家庭に欠かせないもので、食用、料理、灯油、香料、あるいは石鹸、医薬品の材料としても使われる。また貴重な輸出品である。もともと平地が少なくやせた土地の多いギリシアで、乾燥に強いオリーヴ樹は、神の恵みであった。

アクロポリスより リカピストスの丘を望む


アクロポリスからの眺望
リカピストスの丘からはすばらしい絶景が見られ(”アテネの街から”で見れます)ます。
ここには現代の円形劇場もある




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