消防団ポンプ操法競技大会見学と、講座「自分再発見・まち再発見」に参加
(2009年11月1日 日曜日)
日記が、ようやく11月にたどり着きました。本当の日付は既に11月24日ですから、あと1週間で今年最後のひと月を迎えます。まさに“光陰矢のごとし”です。仕事をしている時は、私の方が月日を飛び越え駆け抜けていたように感じます。今は急ぎ足で通り過ぎて行く時の流れに、時折追いつかない自分がいることに気づきます。大津市に転居し、のんびり暮らしている間に夏も秋も過ぎ、はや冬を迎える季節になりました。湖面には鴨の群れが飛来し、冷たい比叡おろしに身をすくめる日も目の前です。
さて、日記は11月の初めから始めます。11月1日の今日は、午前の半分を近くの競輪場(駐車場)で行われた消防団のポンプ操法大会を覗き、その後は引越してきて始めての講座に参加しました。ポンプ操法の競技は島本町でも毎年開かれており、私も毎回見学していました。今年度の島本の様子は、伊集院議員のブログで詳しい報告を拝見しました。今年は8分団中、東大寺分団が39秒2で優勝したと報告されていました。
大津市の消防分団は36あります。優勝は「仰木の里」分団で、タイムは50秒28でした。アラ〜ッ?島本町と比べると大津市は随分遅いではありませんか!全国津々浦々、操法は統一した方法(総務省「消防操法の基準」第三編中「消防ポンプ操法」の第4章「小型ポンプ操法」)で行われているはずです。となると、島本町の消防団はよほど優れているのでしょうか?元町民としてはうれしく思いましたが、念のため島本町の消防本部に確認してみました。
本来なら当然市民である大津市の消防に問合せるべきものでしょうが、「タイムが遅いんじゃないですか?」とは聞きづらかったのです。また以前に「『消防概況』を下さい」と消防本部を訪れた時に、「大津市のホームページを見ればわかります」とだけ返されムカッとしたこともあり、大津市の消防本部には余り良い印象を受けていなかったからです。
ちなみに島本町においては、「消防概況」を議員に毎年配布しています。インターネットで検索の手法を持たない住民は、文化情報コーナーにおいて閲覧することが可能です。しかし私に対応した大津市の消防職員は、ホームページ以外の方法を示しませんでした。「ネット出来ない人はどうすればいいの?」と返すと、「ここ(消防本部)に来てください」だって。「それはないでしょう?」と再度の質問は呆れてする気もしませんでしたが、マジで答えたのでしょうか・・・。
ところで島本町消防への競技タイムの問合せですが、消防次長は大変丁寧に答えてくれました。内容は「基本のところは統一の基準で競技を行ってはいるが、それぞれ微妙に取捨選択している点もある。島本では操法の美技よりも、実働に即した操法でのタイムを競っている」、また「大阪府の大会でも優勝タイムは43秒台だった。従って大津市消防団の1位が50秒でも特別に遅いということはない」というもので、大津市民の私を大いに安心させてくれました。感謝です。
さて今日後半の予定であった講座「自分再発見・まち再発見」については、8回の連続講座ですから、また別の機会に報告いたしましょう。大津市では市民との協働を進める取り組みが結構多くあります。島本町も住民参加に係る施策は早くから進めてきたと思いますが、大津市のような規模の自治体と比べると、残念ながら行政機構における充実度は低いと言わざるを得ません(まっ、その分は住民の熱意でカバーしている団体が、島本には多いと言えましょうか・・・)。
大津市における「協働のまちづくり」は、総合計画に基づき2008年に「大津市協働のまちづくり庁内推進本部」の立ち上げにより、より強化が図られることになりました。推進本部では「協働の環境づくり」「協働のルールづくり」「行政改革と協働」の三作業部会において、2010年までの3年間で住民・事業者・行政における協働の具現化を図る計画です。
ちなみに当講座も主催は大津市ですが、企画運営の全てをNPO法人「どこでも介護」に委託しています。講座の会場は、市役所の市民協働推進室が所管する市民活動センターです。市民活動センターは浜大津駅より徒歩1分の総合センター「明日都(あすと)浜大津」内にあり、交通の便がとても良い施設です。本日のNPО法人を初め、多くの市民団体のより良い活動をサポートしているのが、市民活動センターの役割だと感じました。
新米大津市民の私には、まだまだ分からないことだらけです。大津市の議会や行政のこと、近隣地域のこと(我がマンションについても、自治会もまだありません)等々、知りたいことは一杯あります。議員の時のように特別な情報を得なければならないというわけではありません。でも市の広報やホームページだけの与えられる情報だけでは、何か心もとなく感じてしまうのです。「講座に参加してみようかな」と思ったのは、「自分の手で情報をキャッチできるキッカケになるかも」というのが参加の大きな動機と言えるでしょうか。
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「文化の日」楽しみました
(2009年11月3日 火曜日)
本日の本当の日付は11月25日です。昨日は島本町で臨時議会が開かれましたが、私は傍聴が叶わず残念でした。風邪気味で出かけるのを諦めたからです。いつも市民派3議員の活躍を楽しみにしていますが、今議会も日頃の調査力を存分に議場で発揮されたことと思います。案件の内容は、平野議員や戸田議員のブログで前もって知らせてくれていましたから、私にもよく分かりました。多分議案はすべて可決されたのでしょうが、ごみ処理に係る意見書の結果はどうだったのでしょう?市民派議員の会派「人びとの新しい歩み」は、共産党議員団提出の意見書案に修正を求めるということでしたが、賛同を得たのでしょうか?
今日、11月3日は「文化の日」です。大津市では島本町のような全町あげての文化祭はありません。ただし市民が楽しめる催し物や、小学校区ごとの行事が行われています。我家の近くでも、楽しみにしていた2つの催しが行われました。午前中は歩いて5分の琵琶湖大津館で、リサイクルマーケットと手づくりマーケットに出かけました。ちなみに琵琶湖大津館はかつての琵琶湖ホテルで、ビップ御用達のお宿でした。現在はレトロな雰囲気を生かした素敵な生涯学習の会館になっています。
リサイクル品のフリーマーケットはお馴染みですが、驚いたのは手づくり品の素晴しさでした。あれもこれも欲しくなってしまいましたが、吹きガラスの小さなクリスマスツリーときれいな木目を生かしたペーパーナイフと手編みのモチーフを繋いだマフラーを買いました。午後からは、毎日の散歩コースである近江神宮の流鏑馬を見に行きました。
流鏑馬の起源は欽明天皇が国の内外の戦乱を納めるために、九州の宇佐(豊前の国)において馬上より3つの的を射て、天下泰平と五穀豊穣を祈願したことが始まりとされているようです。以降、源家を経て鎌倉時代に武田、小笠原の両家に伝えられました。その後武田家は肥後細川家の保護を受け、流鏑馬はその家臣の竹原氏に伝授され今日に至っています。本日の流鏑馬を披露するのは「武田流鎌倉派」で、「奉行」を務める金子家堅は伝統を受け継ぎ正統の維持に努めていると言われています。
まあ、私のように歴史的な流れはよく分からなくても、とにかく射手も馬も見て美しい!そして迫力満点!伝統行事・文化行事として、大変結構な催しだと思いました。ちなみに的の中心部は土器2枚を合わせた小的になっていて、矢が命中すると土器は砕けます。同時に土器の中に入れられていた五色の切紙が吹雪のように飛び散り、観客は拍手喝采です。私は初めて流鏑馬を見たので、深く印象に残りました。本日は島本町では経験できない、なかなか結構な「文化」の一日でありました。
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島本町で議会運営委員会の傍聴と、情報公開された文書の閲覧をしました
(2009年11月5日 木曜日)
本日の本当の日付は11月26日です。うれしいお知らせです。半年間滞っていて心配していた澤嶋議員のブログが、23日(深夜)半年振りにアップされていました。あ〜、よかった!ホッとしました。先日、私が日記で辛口の催促を書いたのが、澤嶋さんの“なにくそ力”を刺激したのでしょうか?もしもそうなら、町外に転出した私ですが、少しは役に立っているのかしら・・・と思いたいです。名古屋に転出したMさんも、弾んだメールを早速寄こしてくれました。みんな喜んでいるんです。
勿論、ブログの再開だけが澤嶋議員に求められていることではありません。情報発信の“王道”は、平野・戸田議員のような議会報告ニュースの発行です。ただ、今の澤嶋さんの体調では、ニュース作成に要する体力が持続するかどうかは微妙なところです。ホンマに「たかがニュースされどニュース」なのです。
わずか1分足らずで読めるピラリ1枚の紙面を埋めるのに、記録の読み直しや再調査も必要です。見出しの付け方や表現の工夫等、紙面のレイアウトも疎かにはできません。それは正確な情報を届けると共に、広く住民の方々に議会活動の諸々を理解して頂かなくてはならないからです。ゴミ箱直行では何にもなりません。読んでもらって“何ぼ”のニュースなのです。
余談で、しかも我家の息子の感想なので失礼を承知のうえではありますが、「字ばっかりで埋め尽くされた二ュースは、途中で読む気がなくなる。なんか、しんどい。見出しも、中身(本文)を読もうかと気を惹かれる言葉にして欲しい。」といった呟きは、あながち無視できません。まあ、そうは言っても紙面の構成スタイルは個々の議員に任されるべきもので、他者がとやかく言うことではないかもしれません。「読んで面白い」よりも「発行の継続と記録重視を優先するスタイルこそ大事」のいずれかまでは、私ごときが言及すべきではないでしょうね。
前段の内容を踏まえると、澤嶋議員へのさらなるプレッシャーになるかもわかりませんが、ここはひとつ、凝った紙面づくりにアレコレ時間を費やすよりは「兎にも角にも議会活動報告創刊号を発行する」という目的のみを目指して、ブログに続く今一歩(いえいえ百歩も千歩も)の努力をお願いしたいと思います。
それには澤嶋さんが、自身の体調との折り合いをつけることが一番大事です。そしてそれが一番厄介なことだとは思います。公務と治療の合い間の貴重な時間を少しずつ大切に蓄えながら、議会活動報告記事のひと文字を先ず書いてみてください(澤嶋さんなら「パソコンのキーを一つ叩いてください」となるでしょうか)。さっ!澤嶋議員、“市民派議員ならやってみな!!”。みんなが応援しているから大丈夫、大丈夫ですょ。
さて前置きが長くなってしまいましたが、今日(11月5日)は10時からの議会運営委員会(議運)を傍聴するため、島本町へ出かけました。傍聴は戸田・外村・伊集院・川嶋・遅れて平野議員の5議員でした。残念ながら町内住民の傍聴はありませんでした。本日の議運で特に決まったことはありません。議会改革については既に項目の洗い出しが行われ、議運と会派代表者会議と議会だより編集委員会への検討役割が振り分けられました。しかし具体の議論はまだ行われず、相変わらずモタモタ(失礼!慎重と言いましょう)としています。
議運の調査研修については議会基本条例の策定に向けて、まだ殆どの議員が「どっか行こ」程度のものです。議会基本条例には議会が住民に果す新たな使命がたくさん盛り込まれるはずです。議会の情報提供や住民意見の聴取等が、法令で議会に課せられるのです。まあ、どこへ行っても無駄はないと思いますが、Y議員曰く「現場を見る必要がある」と言うのなら、議会基本条例の目指す目的をよく理解したうえでの研修を行ってほしいものです。
私は任期中、基本条例の必要性を誰よりも提起してきたと思います。議運で行った伊賀市や京丹後市議会への研修も、個人で参加した東京の集会も勿論役に立ちました。しかし肝心の住民が議会改革をどのように捉えて、基本条例を糧に住民参画を行おうとしているのか、生の意見を知る必要性を掘り下げなくては、議会の独りよがりである“絵に描いた餅”の基本条例になってしまいます。
私は条例策定後の運用実態を伊賀市(追跡調査の意味を込めて)と岬町での住民報告会で実地見聞したに過ぎませんが、これはまさに条例運用の「現場」にほかなりません。今から条例策定の緒につく島本町議会は、こういった“現場”を初め、何よりも住民参画で行われている策定過程が研修できるような調査研修先を選んで欲しいと思います。
議運の委員長が最後に次のような内容の発言をしました(一言一句、正確かどうかはわかりません)。「“事業仕分け”は今後の町の方向性を示すものだ。テレビで関東方面の自治体の状況を放映していたが、研修のメニューに考えても良いのではないか」との要旨であったと記憶しています。別に発言の中身が間違っているとは言いません。
しかし「事業仕分け」は、議会が行うことではありません。国の事業仕分けがマスコミを賑わし出した今、議会も関心を示すのは当り前でしょうが、「なんだか流行(はやり)に弱い(敏感と良いほうに言い換えても)委員長やなぁ〜」と、苦笑してしまいました。まっ、その前に議会としては、私が口すっぱくして問い続けてきた“不備”な現行行政評価システムのあり方を町に糺すべきでしょう。それに事業仕分けの研修をというのなら何も関東にまで足を延ばさずとも、私が住んでいる大津市でもやっていますよ。
議会運営委員会の傍聴後は、情報公開請求していた文書の閲覧と担当課へのヒアリングを行いました。残念ながら他市へ転出した私には請求の権利がありませんので、澤嶋さんの力を借りました。情報を求めていたのは本庁・ふれあいセンター・消防・体育館に設置された自動販売機に係るものです。
公のスペースに置かれた自販機は、本来なら例えわずかな金額であっても設置賃料を徴収しなくてはなりませんが、町の補助団体に許可を与えて借地料を免除しています。また自販機の稼動に要する電気代は団体から徴収し、町に収入しなければなりません。これら一連の行為が正常に行なわれていたのは、本庁舎売店前の自販機とふれあいセンターの自販機コーナーに設置されたもののみでした。
このような現状を、先ずは情報請求で公開された文書で確認しました。不備な事務事業の是正を求めるためには、まどろっこしいやり方かもしれませんが、質す側の私に役場の情報が入手できていなくては(文書の有る無しを問わず)、しっかりとした追求はできません。今日のところは、「フムフム」と文書の中身の確認をしたことに止めました。
長い間問題ありの状況を、私も現職議員の間気が付きませんでした。反省も込めて、正常な状況に正されることを求めていきたいと思います。ちなみに11月末現在では、消防自販機の是正は一応終了しています。教育委員会所管の体育館自販機については、電気料金徴収についてのメーター設置に関して、生涯学習課長は未だにグズグズ言っているところです。いずれも「今迄ほったらかしにしていた電気料金はどうなるの?」という問題は、未解決のまま存在しています。
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大津市の「農業まつり」は、さすがに大規模
(2009年11月7日 土曜日)
本日の本当の日付は11月28日です。島本町では昨日、議員全員協議会(全協)が開かれました。26日に町消防職員が通勤電車内で痴漢行為に及び、現行犯逮捕されるという由々しき事態が発生しました。全協はこのことを議会に報告するために開かれたものです。町長は26日に、第一報(事案の発生及び詳細を確認している内容)を議会に報告し、続いて27日には第二報(警察の取調べにおいて職員が犯行を認めたとの内容と町長の謝罪)の報告を行っています。
事件の概要については新聞報道もされたようですし、私はインターネットでも確認できました。町長からの文書や全協開催の通知は、全て澤嶋議員より情報が入りました。ありがたいことです。私がこの事件を知ったからといって、どうすることもできないし何の役にも立ちません。澤嶋さんもそのことは良く分かったうえで、私に知らせてくれています。それは議員現職時には、私が他のどの議員よりも消防職員に関わる様々な問題を追求してきたことを、澤嶋さんが知っているからだと思います。
全協は傍聴が可能ですが、私はこの事案で島本に出かけるのは止めました。被害にあった学生の心情を察すると、卑劣な痴漢行為を犯した消防職員に改めて怒りを覚えます。これから取調べが進むわけですから、当該職員に対しては町長も早々に処分を下すわけにはいかないと思います。
しかしことの重大性をどこまで認識しているかで、町職員全員への意識喚起や管理職の指導のあり方等に対する町長の姿勢は違ってくるはずです。「まあまあ」や「なあなあ」に流れがちな役場の“体質”が、忌むべき事件を生む背景に潜んでいないのか、今般の事件を捉える力が町長に求められています。
さて、標題の日記に移りましょう。「日記」といっても書くことは余りありませんから、写真で大津市「農業まつり」の様子をお届けいたします。ところで、島本町では「農林業祭」と称していますが、大津市では「農業まつり」と言います。勿論、林業も琵琶湖の水産業も含めての「まつり」であることは言うまでもありません。
会場は我家のマンションの目の前、国道161号線を挟んで1〜2分の競輪場です。朝ベランダから見ると、会場前に早くも長蛇の列ができています。島本町でもそうでしたね。どこも農業祭は大人気です。新鮮・おいしい・安い・品数豊富と、皆さんよく分かっていらっしゃいます。
会場を見て回る前に、先ずは食堂の大テントに席を見つけます。特産の子鮎のてんぷらも瀬田しじみの味噌汁も100円で安くておいしい!あれもこれも買いたい物ばかりですが、明日から次男のところに出かけます。生ものはほどほどにして、パンジーの苗を沢山買いました。
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千葉(次男宅)へ行ってもジャスコや二トリのショッピング、これでええんかなぁ〜?
(2009年11月8〜11日 日〜水曜日)
本日の本当の日付は11月29日、日曜日です。午後から夫と「競輪セミナー」に参加しました。大津市営の競輪事業については、過日の日記で財政状況の不安(累積赤字が14億円を越えていること等)を書きました。書いたものの、私は競輪場の施設に入ったこともなければ、レースを観戦したこともありません。勿論ギャンブル(車券を買ったこと)したこともありません。競輪のことを全く知らない私が、事業の会計を捉えてどうこう言うのも、実は少々気が引けていました。
そんな中、丁度新聞の折り込に「競輪セミナー」のチラシが入っていたのです。グッドタイミングです。オ〜ッ!近江牛が当たるクイズもあるとか・・・。お客の入りをちょっとでも増やすため、このような企画を行っているのでしょうか。市議会でも競輪事業検討特別委員会が設置されるなど、集客増の計画は当然求められてきたと思います。多分本日のセミナーもその一環の催しに違いないと思うのですが、どうでしょう?
さて競輪場の施設に一歩足を踏み入れただけで、施設の老朽化が随分進行していることが分かりました。本日はレースが行われていたのですが、広い場内にお客の姿は多くありません。勿論青空スタンドには、人っ子一人座っていません。「う〜ん、これは相当重症だ」と思いました。本日のセミナー参加者のうち、今後何人が車券を買う人になるのかわかりませんが、焼け石に水でしょう。実は私と夫も、初めて車券を買ってしまいました。勿論ハズレ!2千円が消え去りました。
一方セミナーは、競輪解説者である男性とアシスタントの女性アナウンサーの2人が軽快に進行していきました。レースの予想や車券の買い方は、当然のことながら難しいです。また現役の若い選手2人がゲスト参加してくれました。トレーニングの実演はとても迫力がありました。ちなみに、競輪選手の平均年齢は高いです。本日のレースには59歳の選手も出場しています。競輪学校は入学の年齢制限を設けおらず、卒業→国家試験を通れば何歳からでも何歳まででも選手の道は開かれているということです。
今回のセミナーは私が聞きたいこと、例えば「競輪場の赤字解消をどうするのか」「競輪場を廃止するとすれば、メリット・デメリットは?」等々には答えてくれる場ではないと、判断せざるを得ませんでした。セミナーの最後には、近江牛等景品の抽選が行われました。私たちは見事にはずれてしまいましたが、なかなか興味深いセミナーでありました。
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さて標題の日付の日記ですが、これもまた先日掲載していますから書くことも殆どなく、写真を何枚か貼り付けて終わります。ちなみに標題のスーパーは、4日間の次男宅滞在時に行き来していた店舗です。これに北欧家具・雑貨のイケヤが加わって、引越ししたての次男宅の日用品を補充しました。
大型店の出現で地域の商店街がシャッター街に追い込まれる状況は、次男が転勤した船橋市も例外ではありません。憂慮すべき状況に加担したくはないのですが、若い人の嗜好に合う日用雑貨がシャッターの奥には殆ど存在しないことも否めない現実です。それにしてもこのあたりのスーパーは、本当に大きくて圧倒されます。
短期間の次男宅滞在で掃除や買い物に時間をとられ、遊びに行ったのは写真の所くらいです。
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はぁ〜っ?3600万円の事業に係る情報が、たった1枚の図面とは!
(2009年11月13日 金曜日)
本日の本当の日付けは12月1日です。とうとう2009年最後のひと月になってしまいました。昨日(11月30日)は、12月定例会が始まった大津市議会を傍聴しました。午前中は多分各決算の採決が行われるであろうとパスし、午後からの傍聴をしました。ところが、議場に入ってたった10数分で終了してしまいました。なんで〜?今日は市長等の特別職を初め一般職員(は給与月額の引き下げも)や議員も、12月分期末手当を減額する議案等が審議されると思って聴きに来たのです。
私が耳にしたのは「先ほど上程された○○号議案については、休憩中に委員会を開き慎重審査の結果全員異議なしと可決しました」との各常任委員会委員長の報告でした。ちなみに一般職の給与に関しては全会一致ではなく、「多数をもって可決」との報告でした(反対したのは共産党議員のみであったことが討論で分かりました)。島本町議会では、この種の議案審議は本会議場で行うため、大津市でも同様だと思い込んでいた私が迂闊でした。
委員会付託を行うことに何ら疑義はありませんが、じゃ委員会で行われた慎重審査はどれだけ慎重だったの?と疑問に思いました。議会事務局に「先ほど委員会に付託と報告されていましたが、先ほどってどれくらいの時間ですか?」と尋ねました。「30分くらい前です」と事務局職員。「えっ!委員会審査はたったの30分間ですか?」と私。職員は「はい、今回は人事院勧告による引き下げですから。引上げなら議論も多く出るでしょうが・・・。議員の皆さんはそれぞれ事前に調査をしていますので、委員会での質疑はあまり出ません」と続けました。
へ〜っ、「所変われば・・・」なんだ。でもこのようなやり方じゃ、議会でどのような議論がなされたのか住民はよく分からないです。「島本町議会は時間が長引く」と、伊集院議員のブログでは度々指摘がありますが、大津市議会のような方式よりかは余ほど良い(少なくとも住民にとっては)と私は思いました。まあ当然質疑の上手下手はありますし、下手で尚且つ長い質疑はヤッパリ聴きづらいので、伊集院議員の苛立ちも分からないでもありませんが(かつての我が身を省みず言っています)。
さらに問題なのは、これらの議案を委員会に付託することを、議会のホームページに掲載している「日程」には一切示されていなかったことです。私は午前中に市役所まで来ていたのです。しかし委員会付託のことを知らなかったため、市役所前の公園でノンビリお弁当を食べながら、わざわざ時間をつぶしていたのです。議会事務局の職員は「ホームページに記載を漏らしていたことはお詫びします」と謝りました。
議会事務局の窓口で問答していると、小松明美議員に出会いました。小松議員は、私が「みなさん頼もしい議員方、よく頑張ってらっしゃる」と関心を寄せている会派「清正会・杣」のお一人です。小松議員に「会派の部屋に寄って行ってください」と誘われて、ちょこっと覗かせてもらいました。そう広くはない部屋の奥に、4つの机が置かれていました。机の上はパソコンと資料の山で、書類がこぼれ落ちそうです。
会派室の出入り口に置かれた応接セット(一応それらしき椅子とテーブル)で、谷祐治議員が職員にヒアリングを行っていました。山本哲平議員は奥の机で仕事中。宮尾孝三郎議員が不在で会えなかったのは残念でした。
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前文が長くなりましたが、続いて標題の日記をお届けします。10月19日の日記で、大津市民として初めての情報公開請求をしたことを書きました。千葉の次男宅へ行っていたので公開日を延ばしてもらい、今日が情報の閲覧日です。請求していた情報は、我家のマンションの南側空地の整備についてでした。この空地は都市計画公園の決定が打たれていますが、具体の整備についてはよく分からなかったため、何度か市役所に問合せたのち情報公開請求を行いました。
「柳が崎湖畔公園整備計画にかかわる情報(但し、2009年度〜2011年度事業計画の内容が分かるもの)」と書いて請求した結果、本日(11月13日)公開されたのは、なんと「柳が崎湖畔公園基本計画平面図」がたったの1枚!です。今年度の当初予算で3千600万円の税金を使う整備計画が、いくらなんでも図面1枚で実施できるはずがありません。
「はぁ〜これはなんですか?馬鹿にしないで下さいっ!」とは言いませんでしたが、「いくらなんでも、これは承知できません。情報公開の窓口である市政情報課は、実施機関である公園緑地課のこのような情報の出し方を認めたのですか。情報公開条例に違反していると思いませんか」と私は糺しました。両課とも最初から「まずいこと」と分かっている“確信犯”です。多分私が1枚の図面を有難く受取れば、それで万々歳だったのです。
条例違反の許しがたい行為でしたが、私のほうから「情報公開の決定通知書を期間延長してはどうですか。本日の公開決定通知書と差し替えてあげますから。延長期間の間に、漏れなく全ての情報の洗い出しを行って下さい」と提起しました。議員の時なら“怒髪天をつく”で、こんなひどいことはとても容赦しませんが、引越し早々から「うるさい市民」と烙印を押されるのも“損”です。私の目的は事務のあり方を糾弾することが主ではなく、正確な情報を漏れなく入手することなのです。
大津市では延長期間が最大45日(島本では30日)もありますから、公開日は12月の初めになる予定です。それにしても島本町でなら、いくらなんでもこのようなことはしません。少なくとも大津市よりはマシな島本町の情報公開のあり方を、離れて初めて分かりました(まあ自慢じゃありませんが、それもこれも私が島本で蒔いた種が育ったということです)。
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最終号を迎えた、視覚障がいをもつ人への朗読テープ作り
(2009年11月19日 木曜日)
本日の本当の日付は、12月3日です。今日は島本町議会の12月議会に向けての議会運営委員会が開かれます。寒い朝、降る雨におっくうになり傍聴に出そびれました。昨日の戸田さんのブログで、市民派3議員が請願の紹介議員になったことが書かれていました。請願は「食料の自給力向上と食の安全・安心にかかわり、食品表示制度の抜本改正について、町議会として国への意見書をあげてください」という内容です。
戸田さんは香港で出産・子育てをした経験から、食の安全に係っては確固たる意見を私たちにも知らせ続けてきました。勿論先輩の平野さん・澤嶋さんも、食の問題では深い知識と行動力で、議会においても絶えず発言をしてきた議員です。今回は「請願」ですから、議会は受けて立つしかありません。どのような議論が展開されるのか、楽しみです。
町長が提出した議案の内容は、これから3議員のブログで明らかにしてもらえると思います。また一般質問を行う議員、それぞれの質問項目も明日までには議会事務局がアップするはずです。まちづくり基本条例等大事な議案も含まれていることから、先の請願も含めて市民派議員たちの活躍が期待されます。請願も条例も委員会審査は、頑張って年内に結論を出して欲しいものです。
さて、標題の日付(11月19日)に係って日記を書きます。
20年来活動してきた朗読グループ「みなせ」を、今回発行の「そよかぜ第77号」で終わることにしました。この日記でも時折「みなせ」のこと、またテープ雑誌「そよかぜ」について書いたことがあります。現在活動しているのは4人です。今夏私が大津市へ転出したことで、メンバーの3人が町外(奈良・長岡京・大津)在住者になってしまいました。遠方から集まることに支障が出始めてきたこと、また何よりもテープ「そよかぜ」の“ウリ”である「町内の情報」や「町内の話題」のコーナーに関する記事が入手・作成困難になってきたこと等が、終了の大きな理由です。
1999年12月20日、5人の仲間たちと始めたグループの前身は役場の自治推進部広報課が所管していた、広報「しまもと」の朗読グループでした。その頃のメンバーは、当時珍しかったと思いますが“役場ヨイショ”の人たちは一人もおらず、自立精神(当然、自律も)に溢れた女性たちが自主的な運営を行っていました。私が彼女たちに対する意思疎通を感じ今に繋がる活動を維持できたのは、振り返れば20数年前の朗読メンバーとの出会いが発端だったのではないかしらと思います。
やがて広報吹き込みのボランティア活動は、役場から社会福祉協議会に移りました。私たちも社協のグループに移行しましたが、黙って言われた通りお手伝いするボランティア(当時は別に珍しくなかったと思います)ではなかったため、遂に社協事務局長(後に教育長になられたH氏)と“大喧嘩”し、全員で社協を飛び出しました。その後自主学習を続け、去る人来る人の変化はありましたが「やっぱり朗読活動をやりたいね」と一歩を踏み出しました。朗読グループ「みなせ」の誕生です。
私たちは先ず、町内在住の視覚障がいをもつ人たちがどのような情報を欲しておられるのか訊いてみました。テレビやラジオ、視覚障がい者ライブラリー、町広報紙「しまもと」・社協広報紙「やまぶき」では伝えられない記事を伝えていくことで、テープA面の大きな方針が定まりました。A面の吹き込みは全員集合で、1週間前に集まって決めた企画通りの内容で行いました。いつまでたっても上手にならない私は、これまたいつまでたっても皆の前で緊張しトチることが多かったです。
テープのB面には、メンバーが自由に選択した素材を、各号一人で吹き込むことにしました。B面は45分の“長丁場”を一人で朗読し、録音機の操作も自力で行うので結構大変でした。とにかく「何を読むか」の選択が重要ですが、おのずと自分に合った素材を各自選ぶようになりました。みんな上手で、ダビング後の回覧テープはB面を聞くのが楽しみでした。
朗読グループ「みなせ」の活動は丁度私の議員活動の時期と重なるため、「町内の情報」を私が担当することが多くなりました。議員の立場で詳細な情報をいち早く入手できることは、大きなメリットでありました。しかし私情を挟んだ私の見解を、記事にしたことは一切ありません。「町内の情報」のテーマをみんなで決めた後は、役場へのヒアリング・記録の確認等を含めて、公平で中立の立場を貫きました。自主グループですから、別にその内容についてとやかく言われないわけですが、議員であるがゆえに私が固く守った姿勢でもあります。
しかし、これは日頃“サービス精神”に富んだ(!)私からすると、かなり苦しい我慢を要しました。しかし、だからこそメンバーの信頼も得られ、「情報コーナー」を任せてもらえたのだと思います。この20年間に起こった町の大きな問題、ふれあいセンター建設・市町村合併問題・介護保険制度スタート・JR新駅建設・町営住宅跡地利用・保育所統廃合・新総合計画基本構想等々についても、正確ではありますがそれだけではない、広報紙とは一味違う分かりやすい情報をお届けできたと自負しています。
今回の最終号では、私が「そよかぜ」の前文を担当しました。ちなみにテープの始まりと終わりには「前文」「後文」として、折々の季節の情景や身近で起こった小さな話題を3分程度の文章にまとめお届けしていました。これもリスナーの皆さんには好評で、私たちも言葉選びや文章力を磨く良き機会でありました。勿論小さな出来事だけでなく、社会を揺るがす大事件等も外せませんでした。阪神淡路大震災後の朗読では、涙が溢れてきたことを覚えています。
終わりに77号で、私が最後に読んだ文章のごく一部をご紹介したいと思います。
「〜『テープそよかぜ』が誕生する1年前から、そして今般テープを終了する今年まで、丁度20年間、私は議員活動と共に皆さんのお側に居たという喜びを改めて噛みしめています。長きに渡っても一向に上手にならなかった私の朗読です。見捨てずに聴いてくださる皆さんと、朗読仲間に支えられて、今日までどうにか役目を果してきました。今年4月には志を繋いでくれる若い人たちに島本町政への未来を託し、私は議会を去りました。そして8月には島本町を離れ、琵琶湖のほとり大津に居を移しましたが、いつまでも皆さまのことは忘れません。本当に長い間、ありがとうございました」
私が皆さんから頂いていた職業を明らかにしたのは、これが最初で最後でありました。朗読グループの一員と議員であったことは、しっかりと“仕分け”てきたことの証しとして受取ってくださればうれしく思います。
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日吉大社の紅葉は、ちょっと期待はずれでした
(2009年11月21日 土曜日)
本日の本当の日付けは12月5日です。3日に開かれた島本町議会議会運営委員の確認事項を、澤嶋さんが昨日(4日)連絡してくれました。議運の中身を知りたいと思っていましたから、ファックスは有難かったです。ただ、12月議会にどのような議案が出されているのか、議事日程を一緒に送ってくれれば・・・と愚痴るのは厚かましいですね。
一般質問については9日に通告書が提出され、どの議員がどのような項目の質問をするのかが分かります。それを待って、平野議員が通告一覧と共に議案概要が分かる資料を送ってくれる予定です。お手数をかける二人の議員に感謝です。島本を去っても必要な情報をいただけるのは、本当にうれしいことです。
島本町議会は12月15日(火)・16日(水)・17日(木)の3日間の日程で開かれます。大津市議会が7日・8日・9日(この3日間は一般質問)、11日が常任委員会、15日が特別委員会、最終日は17日との日程です。島本と大津、重なる日程があるので迷いますが、“お目当て”の議員の一般質問を優先して、いずれに行くかを決めたいと思います。
さて、折角澤嶋さんが送信してくれた議運の確認事項ですが、少し補足の確認をしたいと思い議会事務局に問い合せをしました。ところが、訊ねたことの大半は「答えられません」と返ってきました。議案書の発送は(4日の3時以降)未だ2時間先ですし、一般質問の届出者(質問するとの意思表示を示した議員)も通告書を出すまでは確定しません。だから“一般人”には教えられないと、議会事務局長が係長に言わせているのです。
しかし、議運は法制化された公式の会議です。そこで提出され確認までされた内容は、問われれば当然答えるべきでしょう。「ただし、変更が生じる可能性はあります」と一言付け加えればよいことです。まっ、かつてごみ処理に係っては、議運で確認され議案書にまで掲載したものを、当該補正予算を削除した議案書に内々で差し替えるという信じられないことも行っているわけですから、議会事務局長も臆病に(失礼!慎重に)なっているのかもしれません。
あくまでも私の想像ですが、局長のそばに“誰か”が居て「そんなん教えるな」と言っているのではないかと、ふと思ってしまいました。仕方がないので、○○議員に聴いてみました。「一般質問を行うと届出をしたのは13議員(多くの質問者で大いに結構)ですが、質問をしない議員は誰ですか?」に対しては「菅議長(当然できません)と山口議員(監査委員だからしなくてよいと思っているらしい)と平井議員です」との答えでした。平井議員、今回目立ってしまいますね。なお、○○議員の名前を出しちゃうと「なんで南部なんかに教えるねん」と、当議員が非難を受けるかもしれませんので敢えて伏せました。
次に訊いたのは「請願を提出した人(又は団体)は誰ですか?」に対しては「△△さんが代表者です」との答えでした。△△さんは私も知っています。戸田議員の選挙でご一緒した方でした。頑張ってくださっていることが判りうれしかったです。ちなみに請願者の氏名(または団体名)は公表されるべき内容であり、明らかにして当然なのです。ここの△△さんも前述と同様の理由で、お名前は敢えて伏せました。
続いて訊いたのは、「まちづくり基本条例が12月議会に上程されないのはなぜですか?」でした。○○議員は「条例案に含まれていなかった『議会の章』を追加するために、本条例策定委員会の開催が必要ですが、未だ開かれていないためです」と教えてくれました。もともとがあまり中身のない形式的な条例案です。「議会」の条項を付け加えるにしても、そう複雑な議論を要するとは思われません。委員会をサッサと開いておれば、今議会に間に合ったものを・・・呆れたことです。
あと○○議員には、74号議案から83号議案までの各議案の概要を教えてもらいました。なんだか前文がやけに長くなってしまいましたが、議会事務局が頑な、つまり意地悪しないで当然の答えを返していれば、私はタラタラ書く気は起こりませんでした。一般質問をしないと判ってしまった平井議員は、私にクレームを付けないで議会事務局に矛先を向けてくださいね。
さて標題の日吉大社です。すでに紅葉の盛りは過ぎていたように思いました。前日にテレビで紹介されたので、早速出かけてみたのですが残念でした。日が落ちてからのライトアップのほうが良かったかもしれません。来年の楽しみに取っておきましょう。でも広大(甲子園の11倍とか)な敷地内に点在する国宝の東・西本宮を初め、重要文化財も多く訪れる価値はありました。
比叡山延暦寺の護法神(守護神)として1200余年の歴史を刻んできたことに、ただただ「凄いなぁ」と思いました。日吉大社の神のお使いは猿です。神猿(まさる)は「魔去る」或いは「勝る」の意味があるそうです。楼門の屋根を支える小さな猿の彫刻を見つけて、参拝者は喜んでいました。
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そろそろ11月の日記を終わらせなくちゃ・・・最後に役場の自動販売機(飲料水等)について少々
(2009年11月30日 月曜日)
三連休(21〜23日)後は特にお知らせしたい事柄もありませんので(要するにネタ切れ状態で、トホホです)、11月分の日記を終了しようと思います。11月5日付の日記で一部触れていますが、町の施設に設置されているジュース等の自動販売機について、最後にもう少し詳しく述べておきたいと思います。
「自販機について?そんなことどうでもええやん、役場についてはもっと大事な事があるやろ」「自販機の手続に不具合があったとしても、誰も損してへんやん」等々のご意見があるかもしれません。おっしゃる通り、確かに億がつくような大事業に比べれば、自販機なんて瑣末なこととの解釈もあるでしょう。でも役場が行うことで最も大切な基本は、公平で公正な事務執行と正当な歳入・歳出を図ることだと思うのです。
つまりは法令遵守が第一義ということです。まれには緊急避難的措置又は人道的措置を要する事象が発生し、法令の拡大解釈が必要なこともありますが、自販機に係ってはあくまでも通常の事務事業の中で法令が守られているかが問われます。具体的に言いますと、先ず町施設に自販機を設置する場合は「行政財産目的外使用許可申請」が必要です。役場庁舎・ふれあいセンターは町長へ、体育館は教育長へ、消防庁舎は消防長へ申請し、それぞれの許可を得なければなりません。
従来から自販機を設置していたのは、「島本町母子寡婦福祉会」(庁舎・ふれあいセンター・体育館)と「島本町身体障害者福祉協会」(ふれあいセンター)で、町への申請は正しく行われ、町は使用料を免除しています。飲料水等の販売にかかわる契約については、両団体がそれぞれ業者と交わしているはずです(町は関与しないので、情報公開請求でも出てきませんでした)。ただ、何故これらの団体が長年にわたり独占的に対象とされてきたのか?という疑問は残ります。申請の門戸を広げても問題はないと思いますがどうでしょうか。ただし、申請の希望が他にあるかどうかはわかりませんが・・・。
さて、前述の2団体が関与していない消防庁舎に設置されている自販機は、一体どこが「行政財産目的外使用許可申請」を出しているのでしょうか。情報公開請求を行って判ったのは、消防が直接「(株)京都サンフーズオペレーション」に、無償で(例え面積が1平方メートルであっても)自販機の設置場所を使用させていたという事実です。さらに驚いたことには、自販機を稼動させる電気料金も消防本部が負担していたのです。「消防本部の負担」ということは、消防職員がお金を出し合って電気代を払っているのではありません。つまりは私たちの税金から支払われてきたのです。
「設置はいつからですか」と訊ねましたが、消防次長は「随分長い間」と答えたに止まりました。ちなみに、ふれあいセンターに自販機を1台設置している「身体傷害者福祉協会」は、2008年度の電気料金として58,846円を町に支払っています。仮に設置期間を20年間として、年間電気料金を年平均5万円とすると、なんと!100万円に上ります。当然収入されるべきお金を逃がしてきた、しかも意図的に逃がしてきたことは大きな問題です。
また電気料金について言及しなくてはならないのが、体育館に設置している自販機です。先に述べたように場所を使用する届けは「母子寡婦福祉会」から出されています。しかし電気代を「会」から徴収せず、これまた私たちの税金から支払っています。体育館の自販機も相当長期間に亘っています。困ったことに教育委員会の担当課は、私の指摘を受けた後も速やかなる是正を行っていません。
生涯学習課の課長は「電気メーターの設置にも費用がかかるし・・・」と、理屈に合わない言い訳をしています。メーターの費用は最初の1回だけですし、巨費を要するものでもありません。そもそも設置費用の金額に係らず、メーターは設置しなければならないのです。問題は正当な歳入徴収を怠っている点にあるのに、課長のノー天気さには呆れます。教育委員会も消防も、関係者からの弁済が必要だと思います。
まあ、私は既に町外に転出していますので監査請求を行う気もありませんが、自販機にかかわる一連の事象は、小さいように見えて実は様々な問題を露呈していると思います。つまり、法令遵守していません。説明責任果たしていません。速やかな是正措置を講じていません(ただし、消防本部については団体に設置の申請を出させ、許可を下ろす事務は速かったです・・・多分情報公開請求をされて慌てたのでしょう)。そして当然の歳入が行われていません。あ〜ぁ、私が突付かなければ、ずっとこのままだったのでしょうか。
最後に、私が何故自販機に興味を持ったのかということですが、9月28日に消防庁舎を訪れました。暑くて喉が渇いていたところに、自販機が目に入りました。アラ、うれしい!と、120円を入れると20円返金されたではありませんか。「はぁ〜っ?どこでも120円のジュースが、何で100円なの?消防庁舎の自販機だけが特別なのはどうして?ちょっと調べてみよう」と、町の施設に置いてある全ての自販機に係る情報公開請求をしてみたのです。
公開された文書で、消防は「消防職員の水分補給は不可欠であり、健康面・福利厚生のために自販機を業者に依頼した。電気使用料については消防本部が負担し、販売利益は消防では受領しない。飲料水等の価格については業者の利益を考慮し業者が決定した」と述べています。まあ、なんのかのと言っていますが、要するに電気代と引替えに20円安くしたということではないでしょうか。業者は電気代を払わないのでトク、ジュースを買う消防職員は20円安くてトク、でも彼らがトクした分を何の関係もない住民が支払ってきた・・・。どう考えても理屈が通りません。
ちなみに、近隣自治体の消防ではどうなのでしょうか?公開された文書には北摂7市と豊能町の一覧表が添付されていますが、高槻市が当町と同様の、設置団体=母子福祉団体・電気代=なし・場所代=なし・利益収入=なしとなっています。電気代に関していえば、他は全て設置者が負担しています。また場所代も半数が設置者の負担となっています。島本は多分高槻市を例にしたのでしょうが、良くないことまで高槻に倣う必要はありません。
さて自販機問題の全てが解決したわけではありませんが、この先は必要があれば市民派三議員が引き継いでくれることでしょう。では長くなりましたが、11月末日の日記を終了いたします。
ヤレヤレ、本日は既に12月7日です。師走の日々は、特に足早に去っていく気がしますね。今日から3日間は大津市議会での一般質問が始まります。傍聴に行ってみるつもりです。
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