なんぶニュース98号
なんぶ由美子の想い
合併ありきかと心配していた昨年の夏
大阪府南部2地域の合併をめぐる住民投票は、いずれも圧倒的な反対で合併「ノー」の応えを出しました(8/22)。昨年の今頃は島本町も高槻市との合併に結論を出していかねばならないスタートラインに立っていました。
「住民投票はしない」頑な町長と賛成が過半数を占める議会が足並みを揃えれば、島本町の存立は無くなるのではと、私は危機感をつのらせていました。「報酬は2倍、任期は2年延びるから、賛成して当たり前だろうが」とあからさまに言う議員は論外としても、住民に合併問題をわかりやすく説き実際に動いてくれる議員が殆どいない中、私はヘルパーの夜勤の合間をぬって12回の学習会をしました。まとめた報告書「島本町・高槻市合併における財政シミュレーション」を町は全く無視しましたが、出した結論は私たちと同じ「合併せず」でした。
財政上のメリットがない、住民の多くが「この街が好き」と答えた現実が町長の決意となりました。様々の圧力もあったかもしれない中、しんどいけれど自立の道を選び住民の願に応えたこのことだけは評価すべきと思います。
ふたつの“元気選挙”にありがとう
もう1ヶ月以上も前のことなのに、テレビに映る辻元清美さんの顔を今も私は思い出します。全国一の落選票数72万8千余票。悔しさで胸はキリキリ痛んでいただろうに、とても穏やかな表情でした。秘書給与詐取事件が、まだ疑惑の段階であった頃の言い訳するうつろな目をした辻元さんとは別人のように清々しく凛としていました。選挙は当選してこそ“正”の世界。落ちれば候補者は本当にタダの人。
辻元さんは落選してなお、より一層、人びとに希望や期待を与えることができる稀有な人だと改めて感じました。次回の国政選挙で大阪10区(島本・高槻)に戻ってくるかどうかはわかりませんが、私は待っていたいと思っています。
私は選挙運動には一住民の精一杯の活動をしましたが、起訴から判決までは、辻元さん救済の実際的な動きは一切しませんでした。悔しいけれど法に反したのだから、司法の手に委ねるべきだと考えたからです。法の裁きは辻元さんの被選挙権(立候補)を停止するものではありませんでした。「執行猶予を受けた身で立候補するなんて...だから今回は応援できない」等の声は、辻元さんを支援していた市民派議員の中からもありました。議員は当然、一般の人びとよりは法の理解は深いはず。何よりも辻元さんの政治家としてのタレント(能力)の高さを評価するのなら、政治に携わる者としての視野は、もう少し広くてもよかったのではと、私は残念に思っています。
さて、8月23日の朝刊は箕面市での選挙結果を報じています。政党多数と組織が押す現職市長を破り市民派の藤沢新市長が誕生し、市民派議員の大幅増と高位当選が実現しました。本当に素晴らしいことです。藤沢さんは私の町長選挙時に力強い応援をしてくれた人で、うれしいです。これから箕面のまちは、開発優先でない市民の声が届く、いきいきとした良いまちになっていくでしょう。
私自身に首長選挙はもうありませんが、箕面に限らず他市町村の市民派議員の活動には大いに期待し、注目して、参考にしていきたい思います。このニュースを書いている最中に辻元さんからの手紙が届きました。再びの志が強く感じられる文面です。「今後の進路を模索するために日本各地を訪ね...」ともあり、10区へのカムバックを願う私はちょっぴり複雑です。
議会こぼれ話
議会の日程・・・・・傍聴に行こう!
(前半) 9月1日(水) 2日(木)
(後半) 9月28日(火) 29日(水)
常任委員会
* 総務文教 9月6日(月) 7日(火)
* 民生消防 9月9日(木) 10日(金)
* 建設水道 9月14日(火) 15日(水)
(時間はいずれも10時から役場3階。だれでも出入自由)
9月議会は決算審査ほか盛りだくさん
今議会前半は、人事案件、新駅自由通路の工事委託協定の締結、役場の仕事の分担が変わることの条例改正、補正予算そして2003年度決算に対する各会派の大綱質疑があります。決算は3委員会に分かれて細く審査します。後半の議会で決算認定の採決をします。最後に一般質問が行われます。
黒字決算でも借金(町債)は244億円
町にはお財布がいくつかあって、一番大きなのが一般会計で、下水道や保険(国保、老人、介護保険等)の特別会計という財布、別口で水道事業会計の財布もあります。2003年度一般会計の財布には約121億円の出入があって、残ったお金が約5千2百万円、つまり黒字だったということになります。
赤字になったのは老人保健のみでした。さて入ってくるお金のうち、一番頼りにされているのが町税です。私たちが納める町民税個人分(14億5千万円前年比△6.5%)企業が納める法人分(6億6千万円、3.7%)その他固定資産税(20億円、△6.2%)や都市計画税(3億5千万円、△9.1%)等が町税のなかまです。
人口減や高齢化の進行(退職者の増)で個人からの税金が少なくなっています。町はいくつかの財布のほかに41億円の貯金(基金といいます)をしていますが、使い道が決まっていますし、年々その額は少なくなっています。
さて、一番今心配なのは町の借金(町債といいます)がふくらんで、下水道の91億を含め244億円にも上っていることです。
なんでだろー?収入役人事
収入役の人事案件には、びっくりしました。
3年前、教育次長から助役に大抜てきの乾さんの時も驚きましたが、私は当時のなんぶニュースに「役場で仕事が一番よくできることで選んだのなら、文句はない」と書きました。
では、今津人権文化部長が乾助役を上まわる「ごぼう抜き」の理由は存在するのでしょうか。私は見出せません。現収入役の任期が切れ、同時期に機構改革による人権文化部がなくなり、今津部長の居場所がなくなったので、収入役にというのは、いくらなんでも理由にはならないでしょう。現に総務部長は空いていますし、全部長・次長も含めての収入役選考を行うべきでしょう。
それとも今津さんが女性ということだけが理由ですか。府内でも初の女性収入役は当町の男女共同参画が進んでいることをアピールするには効果があるかもしれません。特に町は今セクシャルハラスメントの裁判に敗けて恥ずかしい状態をイメージアップする必要があるでしょうから。
でも人事って、ようするにこんなもんなんでしょう。
重症・・・・・議会の”知らせたくない病”
議員報酬削減をすべしと発言した○○議員に対して「そんなこと言うたら家に火をつける」と返した△△議員のトンデモナイ言葉の真偽を質す一住民からの手紙が議長宛に届いていました。
その手紙を議長、副議長、議会事務局長は合意して捨てました。「どうなっているのか」と問合せをされた2回目の手紙が今度は各議員に送られ、初めて最初の手紙がにぎりつぶされていたことが判明しました。
こんなのありですか?誰も何も言わないの?
慎重に!若山台の調整池・緑地の移管
日本住宅公団(現都市再生機構)が若山台団地を建設して約30年。団地周辺の緑地及び2つの調整池(全体で約10ha)を公団がタダで町にあげますとの話が進んでいます。
しかし、緑地は府の保全指定がかけられ開発は不可。池も埋め立てなければ役立たずです。
当該地にかかる年間1千万円以上の税収がなくなり、今後発生する維持管理の町負担を考えれば、土地利用の将来展望もないままタダだからともらっちゃっていいのかなあ。よーく考えて下さいねというのが請願の主旨です。
私は町にも公団にも何回も行き、情報の公開を求めてきました。助役と面談した2月迄は公団自ら、緑地と調整池に加え、唯一売却(お金になる)可能な汚水処理場の跡地を含めた3点セットの移管を申出ていました。しかし、1ヶ月後には町は処理場を放棄しています。また、保全緑地を町の委託業者が10年以上に渡り公団に無断で占有している事実があること、さらには処理場の買収に医療法人が熱心なこと等いろいろわかってきました。
若山台団地調整池
- 白い建物は元汚水処理場
- 後方の団地は若山台第二住宅の一部
町営住宅入居に係る事務は公平、透明に
もち家を処分しない住民の町営住宅入居を町が認めていることが情報公開を求めている中でわかりました。入居資格審査時に所有権移転済の家屋登記簿謄本提出の猶予誓約書が出されていますが、期限後もそのままズルズルと延長がくり返されてました。
そして本年2月には、町は当面の明渡請求をしないとの意思を示しています。入居者側にも種々の事情があるようですが、約1年間に渡り資格要件を欠いたままの入居を町が許してきたのです。
このような事務のあり方は、第二、第三の事例を生むことにならないでしょうか。空き家待ちの住民で「今か、今か」と入居に望みをもっている人々に対して、町はどのような説明ができるのでしょうか。
さて、今年度の空き家待ち抽選会(9/25)がもうすぐです。昨年の新入居者募集時にはガラガラとハンドルをまわして玉が飛び出してくる抽選機使用の予定が、何故か職員手づくりの三角くじになったという経緯があります。
今回は人々が働く余地のない、偶然性が保証できるガラポン抽選をしてほしいと思います。
新しい町営住宅
- 昨年10月に入居が始まった新町営住宅 (134戸)
- 水無瀬川緑地公園に隣接し、公園と一体化した良い環境にある。住宅のお問い合せは、
- 役場 961‐5151 産業建設課へどうぞ
請願してみよう・・・・・どんなことでも、だれでも、一人でも
私はどんどん請願をだしています。上記の2つもそうです。
請願は憲法16条で認められた私たちの権利です。むつかしいことはありません。議会は必ず受理し、賛否を出さねばなりません。
願はかなわなくても、困っていること、知りたいことの中身が公に明らかになります。おまけとして質疑応答する議員たちの勉強不足とかも明らかになったりして...。
提出には紹介議員が1人必要です。ご相談下されば、お力になれると思います。
町の事業チェック
あと2年半でJR新駅が完成...2007年4月開業
「31億円だしてよかったね」と胸張れるまちづくりを
新駅設置に係るお金は全部で44億円です。そのうち31億円は町の支出です。鉄道施設(駅舎やホーム)の2分の1、9億円(18億円をJRと折半)と大阪府が整備する府道4億円の計13億円を除いた金額です。
国からもらえる補助金が8.55億円、新たな借金(地方債)7.62億円、町の預金(基金)からとりくずし1.73億円、それに多分13億円で売れると計算している町営住宅跡地のお金(これが不確か)を足して31億円としています。
私は駅設置に賛成だけれど心配や疑問がいっぱい
「駅広」事業本当に安くなる?
駅前広場は全部町の支出となります。8億9千万円の予定でしたが、事業認可申請の額は7億2600万円です。国の補助が2分の1出ます。金額の減少は駅広のなかみで縮小したものがあるのと行政が努力の証と言う買収する土地の一部400平方メートルを、無償譲渡となった麗天館の土地に組込ませた結果によるものです。
駅広は府立青年の家跡地3,740平方メートルをあてます。府は町に土地の買取りを求めています。
しかし、住民の多くは、元々府に寄付した土地なので、タダで返して欲しいし、それが無理なら、うんと安くして当然だと思っています。府の条例ではそれが可能です。役場は努力を続けたとのことですが、記録はありません。
駅西側の景観は本当に守られる?
西側は緑の山を背景に、広々と田畑が続き、誰もがホッとなつかしさを感じる気持ちのよい場所です。こんな場所が駅の東側とは対照的に存在することは(仮)島本駅の大きな魅力だと私は思います。
ずっと以前に町が出した西側の構想は、区画整理された宅地ばかりの街並みでした。駅設置が具体的に進む中、地権者の意向もあって、町は西側については線路沿いの歩道と自転車置場を示したのみです。
9/1の広報では来年度の線引き見直しからも外れ、市街化を抑制する調整区域として残ることにもなっています。虫くい状の乱開発をさけるためにも、町は環境、景観保全の観点から英断を示して欲しいと思います。
自由通路は本当に自由?
半地下の自由通路の計画が事業費削減で自転車も通れない橋上になりました(私は景観上とてもイヤです)。安くなりましたがそれでも7億1千万円です。
すべて町の負担で、工事をJRに委託します。国の補助金が10分の4出ます。改札のためにはこの通路を使うしかないので町もJRに負担を求めましたが全くダメです。
地上9m、長さ100、幅4m、エスカレーター、エレベーターがつきます。年間維持管理は700万円。実施設計のなかみは、せめて議会でチェックしてほしいです。
JR(仮)島本駅周辺交通環境改善計画策定委員会
9月21日(火)2時〜役場地下第5会議室(傍聴できます)
この計画って、駅舎や駅前広場、アクセス道路にどう生かされるのでしょう。駅広は町の事業なので、実施設計でのチェックは可能だけれど、JRが施工する駅舎も府の道路にも役立つのかしら。折角公募の住民も入っていることだし、2回位の開催でまとめなんて、もったいない。
JR新駅の周辺はこんな所です
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史跡公園「桜井駅跡」
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駅東広場が隣接する | ← | ![]() |
→ | 駅前駐輪場に通じる |
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情報いろいろ
ささやかな情報からでも町議会や行政の姿勢がかいま見えませんか?
ダイオキシン値すご〜く減った
町は毎年、清掃工場の排ガス等についてダイオキシン類濃度の測定をしています。2003年11月の測定値は1号炉が0.0046(以下単位はng-TEQ/立方メートル)2号炉が0.0055でした。法改正により、11.0と21.0の値を出していた清掃工場は8億9千万円の改修を行いました。
上記のように改修後の値は1号炉で2391分の1,2号炉で3818分の1とすご〜く低い値になりました。
しかし、性能がよくなったからと今後もプラスチックごみや燃やし続けてはなりません。町の担当課からは2005年度を目途にリサイクルセンターを建設し、分別、回収、資源化をする計画案も出ています。
(でも2億円以上の建設費と年間3千万円近いお金が必要。何となく儲けたい人たちの存在も感じたりして。よく考えましょう。)
桐ヶ原立入検査結果は『まあまあ』
桐ヶ原は若山台団地の奥(北)、尺代へ向う道路の右手にある里山です(正しくは、でした)。水無瀬川にも接しています。約1万平方メートルの広さで、7〜8年前にゴルフの打ち放し場にする計画で開発が始まりましたが、途中で放置され、当時反対した地元の人びとや私たちにとって、今も気がかりな場所となっています。
今年も梅雨前に大阪府と町合同の立入検査がありました。役場でその情報が十分に公開されなかったので府の担当課を訪れました。当日の写真等見せてもらえ、思っていたほどの土石の流出は発生していませんでした。
多くの木々が切り倒され赤土のややスリ鉢状に切土された桐ヶ原の山肌は、無用の開発を証明しているようで、悲しく思いました。
高浜の町道補修、ちゃんと調査してね
第二小学校改築は給食調理室が先に
保育所申込みと入所日が月2回に
子育て支援ネットづくりに行政のワーキンググループ
福祉公用車事故の「何か変」
清潔なお風呂が楽しみです
トピックス
セクシャルハラスメント訴訟
〜大きな力に勝ったのは、あなたの勇気の一歩です〜
「女性元臨時職員に嫌がらせ」 島本町に賠償命令
「セクシャルハラスメント訴訟」
町は反省を施策に生かしていますか
「議会与党は請願の否決を恥じていますか」
「裁判を終えて」 島本町 MH |
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これからの財布・・・・・活動費にあてます
ぼちぼち活動表(2004年6月1日〜2004年8月11日)
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編集後記
前号は2003年1月の発行でした。「なんぶニュース覚えているよ。待ってるわ。」と言って下さる方も「なんぶニュース?そんなんあったかな。忘れてしもたわ」の方にも、本当にご無沙汰いたしておりました。
すみません。そして引っ越して来て、私をご存じない方には「初めまして、どうぞお目通しを」とのごあいさつを。
私はこの春に2年少し勤めた痴呆のお年寄が暮すグループホームのヘルパーを退職しました。せめてもう1年介護の仕事をしたいと思っていましたが、一住民として町政に関わることの大切さや、おもろしさを継続したいとの気持ちをとても大きかったです。30時間、40時間眠らずに動きまわっている日々でした。仕事と市民活動と体力のバランスが崩れそうになる中で、私には16年前の初心に返った再び挑戦したい夢がありました。
来年4月には4度目の花を咲かせたい!
そのためには体をもうちょっと大事にしよう。泣く泣くヘルパーを辞めました。家族も友人も歓迎してくれました。私の夢の実現のためには何よりも先ずニュースの再開をしなければなりません。みなさんの心に響くニュースがお届けできればと思います。
9月から議員年金約9万円/月
長い長い間、掛け続け、やっともらえる年金が、つつましい老後の生活を支えきれない現実があります。しかし、もっと切実な問題として掛けてももらえない国民年金のおそれが大きな不安としてせまってきています。そんな中、大甘の制度である議員の年金に市民の厳しい目が注がれるのは当然です。
休もうが(2年間欠席した当町議員)、質問もせずコックリしていようが、汗水たらして活動しようが12年間在職すればもらえる議員年金。掛けたお金を超えても税金が投入され、死ぬまで、ほかの年金と合わせてもらえる議員年金。確かにおかしいです。変えなきゃいけません。
でも私は、自分が掛けてきた411万6千6百円分は年金として頂けたらなあ・・と。
このほか月〜金曜日の毎朝、小学生の保育サポートをしています。(保護者が出勤後、登校までを保育、夏休み中は学童保育室への送りも行います。)
私たちは議会を頼りにしていました。セクシャルハラスメント及びいじめの人権侵害の反省を促す請願を2件出しました。この問題では主義主張を超えて当然賛成してもらえると思っていましたが否決されました。
反対したのは、菅、平井、川口、清水、藤原、原野、伊集院(男性)、岡田、本間、千頭(女性)の各議員たちです。(実沢議長は採決に加わらない)
【この判決1ヶ月後に町は『懲戒処分の指針』を策定しています。今までは人事院の指針を参考に処分を決定していました。町として具体的に標準的な処分例を示しています。セクシャルハラスメントの所を見ると、今回の事件なら「免職.停職」にも当ります。】
本事件を機に役場内でのセクシャルハラスメント防止要綱のなかみが充実しましたが、はっきり言って開店休業状況です。そりゃそうでしょう。20台80%の女性職員が被害を認識しているのに誰も相談しなかったのですから。
一方、新たにスタートした女性総合相談は、職員に内容を知られることなく、専門カウンセラーが対応し利用は盛んです。
争いはみにくいものであると分っていても「これはあんまりだ」と裁判の記録は物語っています。肩もみを強要し、ホテルに誘った町職員は「肩もみは原告の善意」、「ホテルは(原告)にその気があった。期待していたのではないか」そして「主張申立はつくり話」と陳述しています。
また争いは町と町職員2人の被告どうしの間でもみにくく展開されています。職員2人は裁判より前に分限処分を受けています。何故懲戒処分を受けなかったのか残念に思っていましたが、ひとりは降任(昨年定年退職しています)ひとりは文書訓告という軽い処分でした。2人はその処分の取消しを町に求め謝罪を要求しています。
また、原告の元同僚の陳述内容は虚偽であるとさえ言い切っています。ここまで居直るかと、あ然としてしまいます。
しかし町も負けじと醜態をさらしています。「2人のハラスメント行為は職務外の故意ないし重大な過失に基づくもので、本人らが責任を果たすもの」と町は知ったこっちゃないと反省の様はみじんもありません。被告たちのこうした主張はふたたび、みたびと被害者を傷つけています。
9月議会で町は賠償金約62万円(利息含む)を支払った議案を報告しますが、このお金は私たちの税金です。職員2人に求償権を行使し、ちゃんと取戻して下さいね。
職場の男性上司から肩もみを強制されるなど執拗な嫌がらせを受けたとして、大阪府島本町の臨時職員だった女性(50)が同町と上司らを相手に350万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が30日、大阪地裁であった。横山光雄裁判官は「嫌がらせは職務と関連した不法行為にあたり、町が賠償の責を負う」として上司への請求は退け、町に55万円を支払うよう命じた。
判決によると、女性は94年に臨時職員として同町の清掃工場で働き始めたが、工場長の男性から肩もみを強制され、飲んだ帰りのタクシーではホテルに一緒に行くよう言われた。96年に町の清掃事業を請け負う会社の社員となった後も肩もみの強制は続き、拒絶すると、別の男性職員と男女関係にあるかのように職場で中傷された。
高濃度のレジオネラ菌が検出されたふれあいセンター年長者浴室は、しばらく休んでいましたが、8月9日から再開しています。
今議会で改善のための約90万円の予算がつきました。設備を直し、水質検査を厳しくすることは当然ですが、根本的解決は、やはり浴槽の水がえです。入れかえ時には浴槽の清掃も可能です。
議会では多くの質問が出ましたが、「水をかえたら水道代いくらかかるの?」質してくれませんでした。今、月〜金の週5日間、男女浴室あわせて年間の水道代は約120万円です。毎日かえたら600万円「う〜ん、ちょっと大きい金額や」と誰もが思います。
せめて週2回ならどうでしょうか、240万円です。1日1万円の水代で、100人の年長者が、より清潔なお風呂を楽しめると考えると、そう高いとは思いませんよね。週3回なら1日1万5千円、週4回で2万円、毎日かえて2万5千円です。町はもう1度考えて下さい。
町職員の誰かが、公用車がへこむ事故を起こしたのに名乗り出がない。運転手が不明の場合は、保険がきかない。でも修繕は必要だ。14万円が私たちの税金から支払われてしまった。大まかに言うと、こんな内容を情報公開により知りました。
これにはおまけがあって14万円をどこから支出したかの問題が残ります。修繕量は残金がなくて、消耗品費から流用しました。6月又は9月の議会に補正予算をあげるのが筋ですが、しなかった。流用なら1年先の今年度決算時まで黙っておけるからではないでしょうか。
車の傷は、本当に本人が気づかないで起きた可能性がなきにしもあらずです。もちろん良いとはいえません。反省も対策も全職員でやるべきです。
しかし支出のあり方は、確信犯的行為です。都合の悪いことは隠しておこう“これをトップたち自らが改めなければ、どんな改善策も、研修も効果はありません。
私は怒っています。
今年初めより民生部と教育委員会とのワーキンググループが立ち上っています。いわゆるたて割行政でなく、子どもや住民の視点で保育所、幼稚園、学校、学童保育をみつめ直すのが目的らしいです。
まだ2回を終えたところで、理念を述べるにとどまっています。今、育っている、これから生れてくる子どもとその保護者にとって血のかよった行政サービスの具体像がみえてくるようの期待します。今議会で民生部から教育委員会へ移ることに多くの意見があった学童保育についてはその方向性を地域の子育て支援という大きな視点から進めるとし、現況の学童保育のなかみが変化していくことがワーキンググループ報告書にあります。
また行革案で削減、一元化が打ち出された保育所、幼稚園については、幼稚園における預り保育の実施が上げられています。
いずれにしても住民は役場の中で起っていることがよくわかりません。早い時期での当事者参画を求めつつ、注視していきましょう。
月に1度の申込に1日遅れただけで、入所日が1ケ月半も先になってしまう。法令に定めがない“役場の都合”で途中入所を願う何人もの人びとが泣いてきたにちがいありません。
昨年2月途方にくれていたNさんの相談を受けました。Nさんは毎晩、友人・知人に明日の保育を願う電話をかけていました。1歳3ヶ月の子どもは、毎日異なる人に預けられ、不安定な状態になっていました。
私とNさんは必死でした。町長、助役にも会いました。議会への請願(この請願を否決した議員を忘れないとNさんは言いました)もしました。約1年後、入所事務は不十分ながらも改善されました。
長くはかかりましたが、本当に困っている立場の人の声が、役場を動かしたのです。Nさんには結局間に合わなかったのですが「後の人のために」と頑張ったのです。
今年1月から7月までの途中入所は約40名いました。月2回の受付、毎月1日と16日に入所で、泣かずに済んだ親子もその中にいます。
築後40年の第二小学校旧館は建替をせまられていました。2003年4月に出された基本計画は、町税減収に加えJR新駅計画等の影響もあってか改築検討委員会が策定した基本構想を大幅に縮小したものでした。
現在、教育委員会は実施設計を発注していますが、その設計仕様は基本計画からも大きく変更したさらなる縮小の内容となっています。教育委員会の変更案は校舎1Fの給食調理室を別棟にして、一足先来年の7月に完成させる。これにより新校舎使用が10ヶ月も早くなる(2006年9月)等々と示しています。
校舎2・3Fは特別教室がすべて普通教室となり、1Fは給食室を除き変わりません(職員室、下足ホール、保健室等)。外の屋外ステージは取り止めです。工事費は新築棟7億円が約4億円に減ります。今議会で改築の第一歩となる下水道工事予算があがりましたが誰もふれませんでした。
12月議会には給食棟工事費が計上の予定です。
町道補修の要望は多いです。道路の損傷から発生するトラブルも時々あり、今議会でも損害賠償の事故報告がされています。5月6日高浜自治会は町道高浜8・9・10・12号線の補修要望を出しました。
町は4日後に回答していますが、土・日をはさんでいるので、なんと翌日の5月7日、わずか1日で現地調査を行い、早々に「やります」的返事をしています。
私は調査結果を求めましたが、目視調査で記録は一切ありません。「今ある道路の上に全面アスファルトを流す。その方が安上がり」と担当者は言います。私は実際に全部歩いてみました。殆どが田んぼのあぜ道でいたみは少ない。今すぐ補修は必要ないのではありませんか。