なんぶニュース94号
なんぶ由美子の想い
私はとても元気です
結果は悔しかったけれど“合言葉は勇気”を地でいった町長選が終わって4ヶ月たちました。おもしろかった、うれしかった、私の人生の中でも、とびっきりのそして、ぶっ飛びの5日間でした。
選挙を支えてくれた人たち、なによりも私に1票を投じて下さった4,484人のみなさん、その中には利害を超えて、しばりにめげずに意思を表した人びとが多くいらっしゃったにちがいありません。遅ればせながら「ありがとう」と「ごめんなさい」を一杯込めて再びのニュースをお届けします。
議員活動報告から市民の「かわら版」にリニューアルした「なんぶニュース」です。ますますパワーアップし、町政のこぼれ話、議会のチェック等お楽しみに。調査に基づいた事実と私の意見、判断ははっきりと示します。議員のみなさんも頼んないスカスカの議会報告じゃ「なんぶニュース」に負けちゃうぞ。(それでも出しているだけマシ?)
救急隊は『搬送病院の自己決定が可能』を示して!
救急車を呼ぶような事故や急病は避けたいと誰もが願っています。しかし、ある日突然その事態に出会ってしまう人は決して少なくありません。
私は6月初めに、急病で救急搬送された方のご家族より相談を受けました。急性心筋こうそくのため町内の救急病院(二次)で不幸にも亡くなられました。家族の方は、悲しみと苦しさの中からも「あきらめきれない。何故こんなことになったのか。本当のことが知りたい」とただその一念で関係機関に事実の確認のため足を運んでおられます。
役場、町消防や搬送先の病院、三島救命救急センター(三次)(本当はセンターに搬送して欲しかったとおっしゃっています)に私も同行しています。病院からはカルテが提出され,死者に代る家族は“本人”との情報公開運営審議会の判断により個人情報も全面公開され、いろいろなことが判ってきました。救急車に同乗した家族の記憶と消防の公文書との違いや、救急隊員の配置が規程に反していたこと、車内測定した心電図が存在しないこと、病院と消防の話が一部くい違うこと等々、単に“運が悪かった”で済まされないと家族の方も私も感じています。
大前提として消防職員の仕事の大切さと大変さを思い、住民の安全安心を支えてくれると感謝の気持ちがあるからこその「何故?」なのです。今後も残されたご家族が納得できる確認を続けていかれるための手助けを、私も精一杯やっていきます。
ただ、これだけはみなさんに、せめても今、お伝えしておかなければと思います。
搬送先の病院は私たちが決めることができるという事です。距離や、ベッドの空きや、症状等で消防の判断とくい違う事はあるかもしれませんが、少なくとも一方的な「○○病院でいいですね」にうなずかなければならないことはありません。全くの偶然かもしれませんが、前町長が同じ病気で救命救急センターに搬送され、手術の設備(心筋こうそくに対応できる)、専門医の整った中で回復したことを知り家族の方の思いは複雑です。
議会こぼれ話
今回からは、議会報告ではないので、気楽に議会のようす、議員たちの働きぶり等をお届けできます。5月、6月議会すべてピッタリ張り付きの傍聴をしました。おもしろかったり、しょうむなかったりの日々でした。
まったく予想外だった助役の人事
収入役、教育長そして並みいる部長を飛び越えて、最も若い乾前教育次長が町行政のNo.2になったのには本当にびっくりしました。もしかしたら訳ありで、みんながいやがったとも考えられますが、普通は人もうらやむポストでしょう。
町長や議会与党が仕事が一番よくできることのみで乾さんを選んだのなら、私も文句はありません。しかし、それなら何故5月議会当初に自信をもって提案しなかったのでしょうか。6月議会の最中に追加議案として、野党には何の準備もないところに突然出してくるなんて、全く議会をバカにしたやり方です。
根回しをされ了承している議員たちも本当は怒らなけれならないのに気づいていない、このなさけなさ。
まあ、大阪府から呼んでくる助役とか町長選挙で私への攻撃演説を一生けんめいやっていた、巷でウワサされていた前議員がならなかっただけ「良かった」と言うべきでしょうか。
これで厳しいチェックできるの?
議長(実沢)副議長(千頭)監査委員(清水)の三役をはじめ、議会運営委員会の長(菅)、各常任委員会の長、すべての要職は見事に町長与党で占められています。以前は、こんなにあからさまじゃなかった。
私も選考委員会でガンガン言っていたけれど、与党側にも少しは順番意識があってシブシブでも共産党に副議長を2回まわしていたのです。私は役選のあった5月議会、市民派女性議員2名の初登場を喜びながらも傍聴席で大きなタメ息をつきました。(敬称略)
しっかり働いた人もそうでなかった人にも議員年金
議員は3期(12年間)務め、60歳になると死ぬまで年金がもらえます。もちろん毎月共済金を納めていたからなのですが、休んでいても、眠っていても、発言しなくてももらえます。私で3年後には年間109万円(月約9万円)の支給額です。(3期未満は退職一時金)
6月議会補正予算から
新鮮味乏しい施政方針と私が言っているのではありません。与党のS議員が討論の中で述べたのですから「乏しさ度」十分ということでしょう。少額でもちょっと気になる施策の中から
20万円…お役所仕事の脱皮なるでしょうか(職員提案制度賞賜金)
住民へのサービスが役所の事なかれ主義や前例主義で十分なされないとすれば問題です。この制度で職員のヤル気や新しい発想を引き出してジムの改善が図られれば、20万円は安いもんです。提案するだけで5千円、採用されると1万円、優秀な提案には3万円の「ごほうび」が出ます。
町民の提案にも同様に対応できる制度も作って!
300万円…ノーマイカーデーにマイカー通勤止めて(地球温暖化実効計画策定)
1999年4月施行の「地球温暖化対策の推進に関する法律」の8条に自治体は実行計画をつくりなさいとされています。本来ならすでに出来上がっていなければならない計画です。業務は委託されますが、自分たちで作れないんですかね。ひとに作ってもらうと、なかなか温室効果ガス排出に気をつけようとの意識が生まれません。(庁舎の冷房28度はよろしい!)
190万円…みんなで考えた校舎を造りたい(二小旧館耐力度調査業務)
私は福島県三春町の校舎建設を記録した本を持っています。素晴らしいのは建物のみでなく、住民も入ったたくさんの人の関わりが保障されたシステムが整い、しっかりと検討された点にあります。第二小学校旧校舎も再度のこの調査からいよいよ建替えの第一歩が始まることになるかもしれません。調査結果は9月末頃でますが、来年度には基本設計も考えられます。今から検討の体制づくりが必要です。
島本町長選開票結果
当 6,981 村田 匡 62 無新 (前助役)
4,484 南部 由美子 56 無新 (前町議会議員)
3,631 高山 佳昌 61 無新 (前町議会議員)
▽有効 15,096 ▽無効 319 (選管確定)
(町民の半数以上の人びとは新町長を支持していないことになります)
首長選にチャレンジした女たち(特定営利活動法人女性連帯基金 通信11号(01.7.10)発行より)
私は島本町が好き〔報告 大阪府・島本町 南部由美子(前 島本町議)〕
勇気を与えた新聞報道
「女性議員44%、全国最高」「女の気持ち“密室”開けた」「女性パワーが押し寄せてきた」等、新聞各紙の見出しがデカイ!
すでに10数年来30%の比率が続いてきたことで“当り前”意識が強い住民にとっても、議会の“質”をじっくり観察し「女やったら誰でもエエってことにはならへんで」と公言してきた私にとっても、マスコミの過熱ぶりには少々戸惑っていたのが本音でした。
しかし、未だひとりの女性候補者すらいない自治体で「女だから」「女のくせに」の声にモンモンと耐えている女性たちにとって、島本町の報道は道を示した、とびらを開いた、勇気を与えることができたかもしれないと思うととてもうれしい。
小さなグループから3人の女性候補
4月15日の町長・町議選挙の投票日を挟んで、全国から注目された「わがまち島本町」は大阪府と京都府の境に位置する人口3万人、緑豊かな小さなベッドタウンです。高度成長期の“新住民による”人口急増とともに市民運動が芽生え、特に女性たちのグループ活動が活発化しています。
そんな中で、私も反原発や障害者運動・環境問題等に取り組むグループ「ホップ・ステップ・ジャンプの会」を立ち上げました。この「会」で、今回日本一の女性議員比率の原動力になった澤嶋真紀子さん、平野かおるさんとの出会いがありました。以来12年間、私たちは市民と市民が送りだした議員のあるべき理想の姿を実践してきたと、胸を張って言うことができます。
ちっぽけな殆んど3人で切り盛りしている市民の自主グループから、私が町長に、澤嶋・平野さんが町会議員にと会の世話人全部が候補者になっていたのです。
私が12年前“無風選挙”で水面下の調整を図ろうとした町議会に「異議あり」と立候補したことで一粒の種が蒔かれ、そして今回大きな2つの花が咲いた、2人の初当選が実現したのです。私はうれしくて、誇らしくて、自分自身の町長選敗北にもメゲずに、むきあうことができました。
5月下旬、初めての臨時議会に出席した2人の後ろ姿を傍聴席から眺める私は感無量でした。しかし、新町長の旧態然とした文言を羅列した原稿棒読みの就任挨拶には落胆しました。「あーあ、島本町の改革は望めない」と思いました。私なら弾む、光る、私自身の言葉で「町を元気にしよう」と語りかけたのに、「変えることができるのは私だったのに」と無念の思いがこみ上げてきました。
選挙事務所に託児室
私が町長立候補を決意したのは告示1ヶ月前です。4期目町議をめざし、新人の澤嶋さんを当選させ、共に議会活動を夢見て準備を進めていました。しかし「南部を町長に」の勝手連が起こり、衆議院議員の辻元清美さんが勝手連応援団の団長を自称し国会と島本町のとんぼ返りで力を注いでくれました。
今までの“究極のジミ選”をつらぬいてきた私の選挙運動スタイルは、初めての首長選挙で一変しました。毎日がまるで壊れた洗濯機に放り込まれたようで、タメ息や悲鳴や笑顔が一緒くたに、グルグル大きな渦になろうともがいていた本番前でした。たった5日間の選挙運動期間中でしたが「なんぶの選挙」はパワフルで楽しくて、多くの人びとを引きつけました。
特にまったくこれまで「選挙なんて」と尻込みしていた女性たちが、なまじ選挙を知っている人たちよりも頑張りました。
私も選挙事務所に託児室を設け、育児中の女性の参加をフォローしました。しんどかったけれど素晴らしい社会参加・政治参加を経験した人たちが、この町をきっと元気にしていくと、十二分の実感を手にした選挙でした。私は挑戦してよかった、敗れはしたけれど首長選が市民の選挙になったことで、晴れ晴れと悔いはありません。新町長の130もの組織団体に縛られたキリキリのしめつけ選挙、投票前日の誹謗中傷怪文書配布の中で「なんぶでジャンプ」を合言葉にみんなで町中を歩いた、あの力強さ、うれしさ、おもしろさは、相手方陣営(5党相乗りの前助役と共産党前町議)の硬直ぶりとは対照的でした。
さて、選挙が終わって2ヶ月、未だに「残念やったね」「次、頑張って」と見知らぬ人から声をかけられます。私は島本町が好き。このまちで生き生きと暮らしていくためには、これからも町政に関心を持ち、一住民として意見を表明していくのは当然の務めだと思います。
(「議員の50%を女性に」と活動している団体に依頼され書いた原稿です。6月に記したので「選挙後2ヶ月」となっています。短くまとめなければならなかったので、みなさんへの感謝の気持ちが十分表わすことができません。)
『ありがとう』の一言もないのは失礼ね
私は報酬のお手盛アップ分を、町と議会が府営水導入を許したことに抗議して、3年間毎月報酬10%の受け取り拒否をしてきました。(町はこれを法務局に供託)
5月17日町長に寄付のため面会しました。選挙の1ヶ月後でもあり、私は「おめでとうございます。お疲れさまでした」と言ったのですが、返礼はなく、椅子にかける前に「4年後又はその前でも選挙に出ないと約束しなければ受け取れない」が開口一番の言葉でした。「まだ明日のこともわからないのに、答えることはできない」と伝えましたが、「失礼だな」と気分が悪くなりました。
6月補正予算に図書購入費で92万円計上
寄 付 申 し 出
この度、私は2001年4月10日付で町議会議員を辞しました。従ってこれまでの供託を解除し、島本町民のみなさま方へ報酬の一部をお返しするという本来の私の目的をかなえることが可能となりましたので、島本町に対し寄付の申し出をいたすものです。(2001.5.17 提出)
1.寄付金額 919,475円
(内訳)小切手 882,009円(利息含)
現 金 37,466円
2000年2月分 28,100円
2001年4月分 9,366円
2.寄付金の使途島本町立図書館の資料(図書)購入費に使ってください。
3.寄付の理由
(以 下 略)
919,475円(1冊2千円の本なら460冊分です。ささやかですが、新しい本が増えます。)
28,100円(供託がもれていた分)
上記の「寄付申し出書」を提出し、6月補正予算に図書購入費で92万円計上されました。
選挙でお金どれだけ使った?
町長選挙(<数>は得票順位)
1 村 田 支出334万円(400万円収入のうち寄付 0円)<1>町議会議員選挙(<数>は得票順位)
町の事業チェック
清掃工場ダイオキシン対策工事〜結局はプラスチックごみを燃やし続ける
町は環境問題に対して、まったくリーダーシップを取ってこなかった自治体なんだなぁと改めて思います。人口3万人市街地がコンパクトにまとまり、住民の町政への関心もかなり高いまちですから、ごみ行政への取り組みに住民への参加をもっと大胆に求めることができたはずです。私は「プラスチック類はペットボトルのみでなく分別回収を」「ごみ処理の広域化を」と言い続けてきましたが、行政の努力はみられませんでした。今回の施設整備工事は多額の予算ですが「もとを断つ」ごみ処理の転換を図る計画ではなく、ダイオキシンを発生させるプラスチックごみの焼却を前提にしています。
工事内容を示す仕様書や、計画をチェックした技術調査評価報告書等ほとんどすべての情報は私の手元にありますが、これらはすべて「8億9千万円の工事ありき」からしか出発していません。私は9億円支払う前に「住民と一緒になって、もっとやることあるんとちがう?」と言いたいのです。そうでないと、10年後の施設の耐用年数を迎えて再び同じ「お金で解決」の愚をくり返すわけです。今後合併問題と関連してくるごみ処理の行方を考えると、この計画でいいのかと問いたいと思います。2000年度のダイオキシン値(コプラナーPCBsを含む)〔2001年2月28日測定〕
1号炉バグ出口排ガス 6.8ng-TEQ/立方メートル
2号炉バグ出口排ガス 14.0ng-TEQ/立方メートル
(いずれの値も2002年12月1日からの5.0以下とする法基準を超えている)
今回からは作業大気中のダイオキシン類の測定も行っている〔2001年3月23日測定〕
1階焼却炉周辺 0.47ng-TEQ/立方メートル
地下1階機械室 0.21ng-TEQ/立方メートル
(いずれも管理濃度は2.5なのでクリアしているが地下1階の環境は「適切でない」とされている。)
町の値が正しいのか、住民の手で測定しようの動きをつくりませんか。専門家の協力も得られそうですよ...。
工事の入札は透明・公正度が高い一般競争入札の予定
現清掃工場建設時に設備を納め、その後の管理、ごみ処理委託(実態は下請けに)等ユニチカがすべてを請け負ってきました。9月議会に工事の契約が議案として上がってくる予定ですが、約9億円の工事がまたまたユニチカになるのではないかと私たちは心配し、指名競争入札なら最初からユニチカをはずして下さいと申し入れ書を出しました。
それは、下記のような、委託労働者に係る問題が明らかになってきている点からも、町とユニチカの“密接な関係”は止める必要があるからです。私たちは他の多数のプラントメーカーが公正に競争に参加した入札の結果、島本町にとっていろんな意味で“得”になる入札を望んでいます。従って、一般競争入札は当然だと思います。
ユニチカは委託業務を下請けに丸投げ
町はごみ処理にかかる業務の大半をユニチカエンジニアリングに委託契約してきました。
今回Aさんの話でユニチカの社員はひとりもおらず、一次、二次の下請会社に丸投げしていたことがわかりました。町がユニチカに支払う委託料とユニチカが下請に支払う金額には大きな差があるはずです。(世に言うピンハネでしょうか?)町が実際に仕事をしている会社と契約すれば当然安くなります。
今までどれだけ余計に支出していたのか町は資料は出しません。契約に問題がないからその必要はないと言います。委託業者は議員が関係している所も少なくないようです。
JR新駅設置と周辺整備〜結局はお金の問題〔合併も含めて〕
基本調査報告書によると開業は平成17年頃(これはすでにもう遅れること明白)。東駅前広場、駐輪場、アクセス道路として府道の拡幅、西側との自由通路、西側の暫定道路そして駅舎等の鉄道施設(駅は半地下でホームは一本)総工費71億円の計画です。(もちろん案はほかにも示されています)
駅の西側田畑が残る山側については、平成30年頃に駅前広場の整備予定となっています。71億円は巨額です。駅広場はバス、タクシー、自家用車のロータリーですが、過大な面積と仕様に思います。これは大阪府の青年の家跡地に合わせた計画だからです。財政難の府は跡地を全部出来るだけ高く売却したいと思っています。元々はタダで町が提供した土地です。返してもらって当然とも考えますが、買収するにしても20万円/平方メートルは高いです。
新駅がJR西日本や府や建設業者を利することを目的とするものであってはなりません。いずれにしても、基本調査が出たのですから、町は財源手当等の財政見通しと共に町の考えを住民の中に入っていって語るべきです。
大阪府で聞くと・・・応援するけどお金は町で
「府は新駅設置は応援するが、財政が厳しいのでお金は出せません。府道桜井駅跡線の整備も東側駅前広場、駐輪場に予定されている府立青年の家跡地も無償返還できません」との主張でした。7月31日町長は孝石副知事と会っていますが、どんな町の主張が出来たのでしょうか。お金の応援なくして何で支えてくれるのでしょうね。
町清掃工場が揺れている...委託労働者の勇気ある“内部告発”で明るみに
町行政の人権感覚の鈍さに憤り
被害当事者Aさんの話を聞いて、実はいじめやセクシャルハラスメント(性的いやがらせ)はもう何年も前からあったことを知りました。Aさんは清掃工場で働けないと困るので、がまんすることが多かったのですが、それでもこれ迄に幾度となく庁舎に居る担当課の管理職に告げてきました。
しかし、一時はおさまっても全く改善はされないで今日まできました。「委託先の職員だから」「めんどくさい、ややこしい」と見て見ぬふりを決め込んできたことは、セクシャルハラスメントの直接加害者と同じ、Aさんの人権を侵害し続けてきたことになります。
町行政のトップをはじめ職員すべてが問われています。2001年7月17日提出のAさんが町長に出した申し入れ書です。
申 し 入 れ 書
「町清掃工場でのセクシャルハラスメント及びいじめに係る人権侵害」について実態再調査を行うこと
私は島本町清掃工場に委託労働者として勤務していました。
従来より表題の通り委託先労働者、特に女性労働者に対する人権侵害は発生しており、その都度責任者等に訴えもしてきたところでしたが、町行政はまったく対応せず放置されたままになってきたのが現実です。
昨今、組合の申し入れあるいは町議会での質問等でやっと実情が明らかになってきました。町行政も一応調査(6月8日付、町長公室長が都市環境部長に依頼、回答させたもの)を行なったとし「セクシャル・ハラスメントについては記憶にない」、「いじめについては注意は責任者に言っている」との工場長の回答で終結させようとしています。
人権侵害を受けた当事者である私からは信じられない事実とかけ離れた回答です。これで実態調査と果して言えるでしょうか。
真実を明らかにし私自身の人権の回復を図るためにも、以下のことを要求、申し入れます。
- 早急なる実態調査を再度実施すること。
- 調査のためのチームを庁内横断的な構成とし、町長自らが指示、指導すること。
- 調査の対象を私を含む委託労働者、工場長以外の町職員とすること。(もちろん工場長にも再調査が必要)
- 一人ひとり個別に調査を行ない、全て記録をとること。
(以 下 略)
セクシャルハラスメントと闘う人を支援する
私はこの問題を知って、すぐに澤嶋・平野両議員に共に行動してくれるよう頼みました。私たちはAさんの人権を回復するための要求を町行政にすること、清掃工場での業務委託問題を是正すること、工場の労働環境改善を図ること等について、早急にやれることなんでもやろうと決めました。
まず、Aさんと何度も会い話を聞きました。Aさんの同僚にも会いました。委託されているごみ処理の実態を知る為4回抜打ちの見学をしました。3様の申し入れ書を出し回答を求めました。そしてすべての情報の公開を請求しています。
さらには町が設置しているセクシャルハラスメント相談室への同席も行い、Aさんが訴える内容に改めて怒りを禁じえませんでした。もちろん2人の議員は本会議でも委員会でもお互いに分担しあいながら、迫力ある追及をしてくれました。
それでもまだ行政はAさんへの調査実施を拒否していたのです。
私たちの行動が微力ながら解決の一歩に
相談員からの報告内容に驚いたのと、私たちが「町がちゃんと調査しないのなら他機関に行く」と言ったのが効いたのか、やっとAさんへの調査が始まりました。
問題の解決がどのような形になるのかはまだわかりませんが、職員の“処分”に及ぶことは当たり前でしょう。「トカゲのしっぽ切り」にならないよう注視していなければなりません。
いずれにしても、行政の頑なな姿勢を少し崩すことが出来て、これからが“本番”なのだと思っています。
情報いろいろ
安全対策に第二小学校門扉改修
大阪教育大附属池田小学校の事件後、町の学校、園、保育所、学童保育室は子どもの安全確認については一定の取組みを行っています。特に不審者の侵入については門、フェンスの再点検の結果、第二小学校うら門扉に改修の必要がありとのことで、9月議会の補正予算に約600万円の計上が予定されています。
事件が起こって、あわてて対応するのは別に当町だけではありませんが、(予算も限られているし)意識と行動の備えはやっておけると思います。危機管理のマニュアル作成は急務です。
一方、議会での質問に出たように、子ども自身が危険から逃れる力を身につけることができるCAPプログラムの実施が是非必要です。
高額すぎない?町長・助役の椅子
私は庁舎内の内装や備品の安さ優先でセンスがないのはイヤな方です。しかし、どう考えても町長、助役の椅子に67万円は必要だったのかと思うのです。前の椅子は20数万円(1脚)もして、7年間で今回捨ててしまっていますし、変なのは支払に新職員用の机と椅子の当初予算をあてている点です。
形の上では6月の補正予算が通ってからでないと購入できないにもかかわらずです。座る人の姿勢が問われます。(デンマーク製総皮張りのハイバックチェア?です)
変な新総合計画諮問の形
町は次の10年間のまちづくり計画の基本となる新総合計画の基本構想を、7月23日総合計画審議会に諮問しました。私は傍聴したのですが、1部と2部からなる構想の2部は目次のみでなかみがありません。諮問というのは一字一句を問うわけですから、おかしなことだと思いました。いくら日程の都合があるからといっても遅れついでで諮問は次回にまわせばよかったのに。「ない」ものを諮問するということになってしまいました。
まあ形式よりも審議のなかみが大切なわけですが、ずらりと並ぶ29名のうち意見を出す人は決っています。公募委員欠員の追募集もしなかったし、期待薄の傍聴を続けることになりそうです。
町の回答書そっけないよ
今まで町は住民の要望、質問のひとつひとつに回答をくれていました。数項目をまとめた時でも、かなり詳しく返してきていました。しかし、私たちのここ1ヶ月間に出した清掃工場に関しての数回の申し入れに対する回答はひどいものです。
内容をはぐらかしたり、たったの1〜2行で済ませています。私たちは望む答えが返ってこないことに怒っているわけではありません。説明責任を果たさない、その姿勢に異議を申し立てているのです。
なっていない回答には再びの申し入れをくり返していますが、時間も気持ちの負担も少なくありません。「ご意見として賜っておきます。」ってホント!バカにしている。
運動緑地公園工事始まる
雨水排水、電気配管、よう壁、道路舗装、ベンチ設置、植栽の一部と給排水設備工事の入札がありました。?辻本工務店(1億5,540万円)、三島建設?(1億290万円)、山田設備工業所(1,585万5千円)のいずれも町内業者が落札しました。
3件とも97%以上の高値落札率でした。あと工事はグランド、大型遊具、植栽を行います。公園の総工費は、約5億円にもなります。2003年のオープン予定。屋外プールは2003年以降、体育館は、わからない位ずっと先のようです。
街かどデイハウス登録者は0名
8月1日の広報で「さわやか街かどデイハウス、みなせの里」の案内が載りました。2001年度の当初予算で大いに評価した事業なので、事業者への呼びかけがあるものと思っていました。
ところが、いきなり前述の利用者への記事だったので驚きました。実施団体には元町議や現議員の家族が係っていますが、要件が合えば申請の後先は関係なく認められるとのことですから、たまたま「みなせの里」が先発しただけということでしょうか。
高齢者の自立生活を地域で支え合う住民参加型の非営利団体が後に続き、今後は小学校に1ヶ所くらいの開設があればと願っていますが、それにしても未だ利用登録者が0名とはどうして?
町は“合併なんでも110番”を設けて
新聞は市町村合併の動きが強まっていることを伝えています。法定協議会をはじめ研究会、勉強会に全国1,247(40%)の市町村がこれらの組織に参加しています。合併は準備の期間に少なくとも2年はかかります。様々な特例措置は2005年3月31日までです。私は「だから早く合併を決めちゃえ」と言っているのではありません。「1日でも早く、1つでも多くの情報が住民に発信され、1人でも多くの住民の疑問を町は受信すべきです」と心があせっているのです。
議会で答弁している「今後、慎重に調査・検討していく」は、いつ具体的になるのでしょうか。そして、議会も自主的な研究会をつくって調査すべきです。
議員ならただ「心配、心配」とだけ言われても困ります。
洪水ハザードマップ作成へ
9月議会で洪水ハザードマップ作成業務として、1,900万円の補正予算が計上される予定です。今年度は770万円、来年度には1,130万円の債務負担行為です。淀川は国のデータ、水無瀬川は府のデータを活用しますが、府が財政難で水無瀬川の洪水シュミレーションに遅れがあり、2002年度に渡るようです。
住民委員会からの提言もあり、災害が生じない間にと願っています。高槻、枚方市のマップを取り寄せ、作成の経緯等も聞き合わせました。作成部数が違うので単純に比較は出来ませんが、当町のマップ単価は2市に比べ高価です。約466の町に対して高槻では157円と聞きました。
お知らせいろいろ
初秋の夜に『ボチボチサロン』で会おっ!
* 9月16日(日) 午後7〜9時
* 参加費:500円(飲物と軽食)…要申込
* なんぶ(事務所)メゾン水無瀬4号棟202号室(962‐4148)
* テーマ・ゲストは未定です(たまには政治の話抜きでも)
1回目の6月2日には20数名の方が、来て下さりうれしかったです。1〜2ヶ月に1度と思ってスタートしましたが、今夏の暑さに、クーラーのない「サロン」はサウナと化すことが明らかなため、少し涼しくなるまでお休みにしました。
選挙が終って、これから私に何が出来るかなと考えた時、少々の人が集えるスペースがあることは幸いでした。お茶でも飲みながら気軽に語り合えればいいですね。ボチボチと続いていけばと願っています。
「新駅市民ゼミ」やってます
今までに町は5千2百万円を使って調査をしてきました。住民として、その成果品(報告書)を活用しないのは、もったいないと勉強会に使っています。“先生”役は都市計画を仕事としてやってきた方です。(ついていくのが大変)興味のある人は南部へ連絡を。
(私が持っている資料は概要版じゃないよ。調査報告まるごとあります)
なんぶニュースを支えて!(印刷料カンパのお願い)
選挙の後すぐに「さようなら号」を発行するつもりでいました。しかし、まちで出会う人はみな「なんぶニュース」を続けてとおっしゃって下さいました。
ありがたいお言葉なのですが、無収入の私には1回の発行印刷代8万円余を続けることはできません。今号のように頁が増えると12万円もかかってしまいます。
もしも年間1,500円カンパして下さる方が350名位いらっしゃれば、全戸に年6回のニュース発行が可能です。
とりあえず今回は何とかやりくりして...。
ぼちぼち活動表(2001年7月2日〜2001年8月10日)
月 | 日 |
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8 |
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5 |
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2 |
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1 |
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編集後記
議員でなくなってからは役場へ電話をする時、私は必ず「メゾン水無瀬の南部です」と地区名をつけて名乗っています。まだ私の声だけでも「南部」だけでもわかるらしく、受話器の向うで苦笑している様子が時々うかがえます。
でも、これって議員から一住民へと立場が変ったケジメであり、またマナーでもあると思います。だから職員の人たちも、ちゃんと「ハイ、○○課の△△です」と名乗って欲しいのですが、今のところはたった一人だっけ。
そして、挨拶を返せない職員がいることにも改めて気づきました。お客である住民に「こんにちは」の一言が返せないような職員には心の中でペタリと“失格”のシールを張り付けています。
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