201407南ドイツにSLを訪ねて

                             最終ページに旅程図有り

2014年7月10日(木)

 先日からの巨大台風8号報道にて福岡県でも本日の多くの行事は中止になり、公立の学校も休校になったが小雨が降る程度で肩すかしのような天気となった。

 少々早めに仕事を切り上げ15時10分の列車にて出発、博多駅経由で福岡空港へ向かう。予定より一本前の17時発の伊丹空港行きに変更する。お見送りでもする人が居るとハッピーなのだろうが。

 伊丹空港で関西空港行きの無料チケットをもらうが40分の待ち時間。関西空港行きバス停の前のモスバーガーにてハンバーガーを食べて軽くお腹を満たす。コーヒーのまずいこと!!ブラックで飲む物ではない。

 バスの移動時間約65分、遠い!!伊丹空港が無くならないはずである。

20時半にはチェックインを済ませ荷物を預けて空港内の日航のサクララウンジにて時間を潰すがお菓子は食べないように気をつける。

 念願のエミレーツ航空にて予定通り23:40に飛行機が動き出した。団体客の利用も多いようだ。夜間飛行なので一時間後の食事を軽く食べて直ぐに就寝。座席は一段と良くなっていてマットのサービスも有り寝やすかった。食事はこれまで利用していた大韓航空より少々はしゃれていたが所詮機内食である。離陸後しばらくは窓から街の灯りが見えていたがやがて雲の上となった。

 目が覚めると当然窓の景色は無いので窓のシェードを開けようとしたが上がったままであった。真っ暗な中、インド上空では街の灯りが見えていたがやがてインド洋上空となり、次に街の灯りが見えたのはドバイの上空であったがこの街灯りは煌煌と輝いていた。

 大きな空港で、バスでのターミナルへの移動であったがぐるぐるつれ回されてBターミナルに到着、広い!乗り継ぎ便はAターミナルなので案内板を見ながら歩き回るがターミナルもこれまた広い、メトロに乗ってやっとAターミナルへ移動、早々にビジネスラウンジで休憩。次のチューリッヒ行きは8時40分発なので約4時間あった。

 時間となり念願のエアバスA380に搭乗するがボーディングブリッジが2階建てで直接二階席へ乗れるのだった。見回すと二階建てのボーディングブリッジは多数あり、その多くにA380が駐機している。さすがエミレーツ航空である。

 機内は窓側の席は天井の丸みが迫っていて意外に窮屈な感じで真下の景色も見にくくなっていた。しかし座席のスペースはボーイング777よりもさらにゆっくりしていた。

 離陸後しばらくは海の上、その後イラク上空からトルコを横切って黒海上空から欧州大陸へ。ブルガリア、オーストリアをへてチューリッヒ空港へ到着。予定より少々早かった。ここではボーディングブリッジが一階のみの通常なので急な階段を下りてターミナルへ入る。ここもメトロに乗って別のターミナルへの移動であった。

 入国手続きをへて、荷物を受け取り空港内のSBBレールウェイサービスセンターに行く。バリデーションを済ませ、パスカバーを求めたら(本来ユーレイルパスに付属しているのだが気がつかず持って来ていなかった)ジャーマンレイルパスは違うからDBで尋ねよ、とのこと。

 Waldshutまでのチケットを購入して予定より一時間前に移動。途中でシャワーが降り出しWaldshut駅構内でしばし足止め。雨がやんで、暇なので街中を人の流れに沿って歩くと、何と立派な旧市街地が有るではないか!!ヨーロッパはあちらこちらにこの様な街並が残っているのだろうなー!と思った。何の時間の制約なしに尋ねてみたいものだ。

 バスは二両連結のバスであったが廃線に伴う列車代行なので乗客は多いのかと思ったがそれほどでは無かった。国道筋からはずれ部落を経由しながら走って目的地Blumbergに到着、市街地は何かの催しの準備の様で車両の進入禁止のため少々手前で降ろされホテルまで歩く。

 無事にチェックイン後、バッテリーの充電をセットして早速街中から明日の乗車駅まで歩こうと出かけたが意外に遠く、30分はかかりそうなのを確かめて引き返す。遠くで雷が鳴っている。

 例によって入浴、洗濯を済ませ夕食へ。ホテルで食事を済ませてバタンQで翌朝である。

 

7月12日(土)

 いつものように早くに目が覚めたので昨日の日記を記載し、散歩に出る。本日は列車に乗るだけだが次回の撮影に役立つようにと思い線路に沿って歩く。途中でSLのマークに矢印をつけた小さな標識に気づいた。

 それに沿って丘陵地の草の茂った道を歩いてゆくと線路がトンネルを抜けた先まで行けた。もう少し先まで行くと撮影ポイントになりそうであったがここまで、と思いホテルへ引き返す。往復1時間半ほどで8時過ぎに帰り着いた。

 Blumbergの中心街が通行止めになっていたのは12、13日の二日間、道路アートのイベントがあるようで道路が数メートル間隔に区切られており、子供たちから家族ずれから多くのグループが絵を描き始めていた。

 朝食後にチェックアウトし駅まで歩く。先ほどよりアートの具合は少し進んでいるようだった。荷物を引いて、途中でバスの時刻を確認して25分ほど掛かった

 駅に着くとSL列車はすでに入線しており、乗客も集まっていた。チケットを購入すると座席指定になっていたが幸いに右の窓側であった。一通り機関車の撮影などを行って発車を待つが乗客は多くほぼ満席であった。

 逆行の運転で定時に発車。下りばかりなので力行は発車時のみである。数分後に今朝確認したトンネルを抜けるとすぐに進行方向右手に谷間が広がり、鉄橋を渡る。この鉄橋が特徴の有る物でこの路線の撮影ポイントの一つである。さらに、大きく右にカーブしてこれまた撮影ポイントの長い鉄橋を渡って眼下に見える線路を通るのだ。よく見えるので次回の撮影ポイントを求めながら周囲を見渡す。

 その後は景色の良い車窓は反対側になってしまった。ループや大きなカーブを過ぎて終点Weizenに定刻に到着。ここで一休みだが結構な乗客が降りてしまった。もちろん機関車の付け替えを撮影する。

 帰路は機関車が正位で運転。しかも上り勾配の連続である。ところが雨が降りだしてしまい、ほとんど写真が撮れないばかりか窓が曇ってしまい景色も満足に見えないままに帰り着いてしまった。石炭が無煙炭のようで煙は少ないのも少々残念である。

 駅前のレストランで昼食後、小雨が降り続くので二便目の乗車はあきらめ、バスでの速めの移動も考えたが土曜日でバスの便数が少なく諦めた。再度片道の切符を購入し、定刻に発車。今度は先ほどと反対の左側の席であった。

 雨は幸いにもあがりだしたので途中駅Futzenで下車。発車風景を撮影して、バス停に移動。しばし待ってWaldshutに向かう。便数が無いので乗り損なうとタクシーになるのだ。

 Waldshutに着くと出来れば乗りたい列車の発車2分前!無理かと思いながら駅に急いだがチケットの購入も必要で、しかも自動発券機での購入なのだ。チケットの購入は意外に簡単で、しかも列車が5分ほど遅れてきたためにゆっくり間に合った。

 Basel Bad Bahnhofに到着後早速駅の出札窓口に並ぶ。ジャーマンレイルパスに必要なパスカバーなる書類をもらうためである。整理番号を貰うと10数番後であった。窓口を見ていると、アーでも無いコーでも無いと相談が有っているようで多数待っているのに、と思うが職員も大変だろうなー、私にはとても勤まらないなー!と思う。やっとの順番で直ぐに用紙が手に入ったので一安心である。

 駅前のバス停でNo55の乗り場を探すに、解らない!うろうろして駅前のトラムの電停の一部にもバス停が有るのに気がついた。ここでも自動発券機でチケットの購入にトライする。ゾーン制なので心配したが英語表示も有り、距離が遠いと駅名表示だったので意外と簡単であった。

 定刻より5分ほど遅れてやって来たバスにてKandernへ向かう。市街地をぬけ丘陵地にさしかかると左手に線路が見えだした。途中の部落へ寄り道をしながら走りKandern着くと明日のSL乗車駅がバス停であった。

 ホテルまで徒歩15分弱でたどり着いた。チェックイン後入浴、洗濯をして夕食へ。昨日のホテルより高級なのか食事の値段が少々高い。サラダにステーキ(豚だった)とビールと赤ワインで夕食を済ませすぐに就寝。

 夜半に目が覚めると雨の様子だった。

 

7月13日(日)

 暗いうちに目が覚めた。トイレを済ませ、昨日の日記を書いて雨上がりの道を散歩して朝食へ行く。昨夜も食べてすぐに寝たのだがもう空腹なのでしっかり食べた。列車は9時10分発車なのでゆっくりである。8時過ぎたので準備をして出かけるが曇り空である。今回は天候に恵まれないなー。

 駅に着くと乗客は誰も居らず、駅員さんが一人立っていたので挨拶をすると、チケット?と言われたのでイエスと答える、駅舎に入って行ったので着いてゆくと事務室だったので慌てて外で待った。往復10ユーロなり。

 離れた建物(車庫)の向こうで煙が上がっている。見に行きたいがあちらこちらに立ち入り禁止の立て札が立っているので我慢した。やがて8時40分頃に列車がSLのプッシュにて入って来た。Kandernの発車は機関車が逆位での運転で一通り撮影後、帰路の窓からの撮影を考え機関車のすぐ後ろの車両に席を確保する。乗客は徐々に増えており、駅舎に近い車両はほぼ満席の様子、乗客は家族連れや孫を連れたおじいちゃんおばあちゃんが多いように見えた。

 往復の間に撮影ポイント探すのでしっかり周りの景色を見ながら乗っていなくてはならない。発車後しばらくは峡谷の林の中を走っていたが10分も走るとその後田園地帯となり丘陵地を走る。周りは麦とトウモロコシの畑が多い。集落もちょこちょこ有り、家の周りでは野菜栽培が行われている。窓から乗り出して写真を撮っている乗客は私を含め結構居る。終着駅Haltingengaに近づくとカーディーラーや工場などが目つき、バーゼル(大きな街)の郊外であることが感じられた。

 SLの入れ替えを撮影後に先頭まで行くと乗客、多くは子供連れが集まっており、たくさんの写真を撮らせてもらう。帰路は乗客が一段と多くなり、ほぼ満席のようで最後の乗客は席を探しながらうろうろしていた。車窓から撮影ポイントを探しながらSLの写真を撮りながら戻る。途中駅からも少しは乗客がいるし、住民も見物に集まっている。

 撮影ポイントとしてはKandern近くの林の中かHammerstein近郊の丘陵地の高見から俯瞰して撮影するかと思いながら帰り着いた。次の発車まで時間があるので駅前のレストランにて昼食をとりながら考える。ビールを飲んだのでしばらく居眠りをしていた。

 13時の発車を撮影後にバスにてHammersteinへ向かう。約5分で到着。帰路のバスの時間を確認して道路沿いを歩く。歩道が無くなると時速80km制限の道路(一般道)を歩くのは怖い。歩くと15分ほどで目的地の丘に着くがどうもすっきりしない。諦めて林の中の撮影ポイントを求めて引き返す。時間はゆっくりあるのでHammersteinの部落を抜けて、kandernへ向かう自転車と歩行者の専用道を歩く。結局一時間ほど歩き回って何とか撮影ポイントを決めるが林の中の道は草がびしょびしょ。まだ30分ほど有ったが時間つぶしは無いのでただ待つだけ。

 14時50分頃にやって来た列車は一瞬で通過!どうしても旨く撮影できない!構図がなかなか思うようにならず、つい機関車を中心に追いながら撮影してしまう。難しいなー!!と思いながら次の列車の撮影をどうするか考えながらHammersteinへ戻ることにする。

 Hammersteinの駅前のレストランに入りおやつにケーキとコーヒーを飲む。時間が余ってしょうがないので居眠りをしながら待つこと約50分。目の前のHammerstein駅でHaltlingen行き(逆位運転)を撮影すると帰りの列車まで1時間20分。移動する元気も無くレストランで椅子に座っているとお店は閉店となり、追い出されてしまった。外のテラス席なのでかまわないのではと思うがなー。

 やむを得ず駅周辺で農家の見物と撮影ポイントを探しがてらうろうろして時間を潰す。周辺の農家の多くが乳牛を飼った農家で、悪臭の流れている所もあるが、どの家も軒下や庭の端にたくさんの薪が積んである。作業場には電動の薪割り機が置いてある家も多数で、暖房は薪に依存しているようだ。

 時間になり、機関車の汽笛が聞こえだすとぽつぽつと雨が落ちだした。何とか撮影を済ませて濡れながらバス停へ急ぐ。日曜日で運行本数が少ないのだが幸いに40分ほどでバスが有るので助かった。このバスが無いなら4Kmを歩くつもりであった。

 バス停からホテルまで市街地を抜けて歩くが18時過ぎなのに商店はすべてしまっており、レストランが数件開いているだけだった。コンビニは当然無いし、自販機も無いので飲み物も購入できない!日本のありがたいこと!!

 部屋でシャワーを浴び、洗濯をしてレストランへ20時過ぎに行くと、今日はレストランを早く閉めるので、シュニッツァーしか出来ない、と言われた。今更外に出かける気もしないので注文。何とサッカーの決勝戦が有るので早じまいするとのこと!アルゼンチンとドイツとの決勝戦だったのだ。ビールを飲んで少々酔って部屋へ。パソコンで情報収集を少し済ませ、しょうがないのでテレビを眺めていたらそのまま寝てしまった。

 

14日(月)

 4時過ぎに起床。テレビを見ると0−0で中継中(生中継?)。しばらくパソコンで日記を書いてテレビを見ると1−0でドイツが勝っているではないか!そのまま見ているとドイツが優勝で直ぐに終わった。こんな時間が生放送ならみんな徹夜かな?と思ったがどうなんだろう。

 日記を付け終わって荷物の整理をする。今日はフッセンへの移動だけである。もったいないが保存鉄道のSLの走行日が毎日では無いのでやむを得ない。

 最初の予定は7:20発のバスの予定だったがゆっくりして8:20発のバスへ変更。No55のバスにてBaselへ向かう。天候は曇り空、なかなかよい天気に合わない。Basel Bad Bahnhof発9:41のSingen行きの急行列車は定刻に発車するが子供たちがキャンプに行くようで複数のグループで乗っている。次の駅ではまたまた多数の子供たちのグループが乗ってくる。もちろん旅行鞄を抱えた大人も混じって、乗り降りに時間がかかり、ついには一等車の通路にも立つようになった。

 先日乗り降りしたWaldstutでは10数分の遅れになっていた。その後も乗り降りに時間が掛かりながら走行。以前訪れたShaffhauzenの到着前に長めのアナウンスが有って車内が少々ざわついたので何か重要な放送だろうと思われた。遅れが重なりすでにSingenでの乗り換え時間が迫っていたのでどうなるか心配であった。

このときは天候も良くライン滝がきれいに見えた。以前に川沿いを歩いた距離が長かったのが改めて解った。

 Shaffhauzen駅に着くと全員が降り始めたので運転手にSingen?と尋ねると向かいの車両を指差した。遅れがひどくなったのでここで運転が打ち切りとなったのだ!乗り換えると間もなく発車、これが2両連結の各駅停車で超満員であった。一等車でよかった!Singenまでは結構時間もかかりSingenの乗り換えが不可能となった。

 ここで活躍するのがGoogle Map のルート検索機能である。早速調べてみるにいろいろな経路を教えてくれる。とんでもない遠回りが早かったりもするがチケットがジャーマンレイルパスなのでどんな経路になってもよいので安心である。しかし、結局時間は少々かかるが最初のルートで行くことにする。

 Singenでしばらく待ち、ボーデン湖を遠くに望みながらLindauに到着。ここで約一時間有るがスイスへの船も出ている港町で、駅前が直ぐに港で写真を撮りながら過ごした。

 Lindauからは順調で予定通りFussenへ向かう。Fussenの手前10分ぐらいの地点からノイッシュバンシュタイン城と思われる建物が遠くの森の上に見えだした。ホテルSonneは駅前から直ぐで最初の予定から4時間も遅れての到着であった。

 例によってチェックイン後入浴、洗濯をしてしばらく明日の観光情報とレストランの情報を調べる。その後チェックしたレストランへ向かう。空模様が悪くなって来ており遠くで雷も鳴って来たが近いので傘も持たずに出かける。

 レストランはドイツ料理がリーズナブルに食べられるとのコメントが有ったが日本語のメニューも有った。ビールとジャガイモのスープと鹿肉のローストを頼む。この頃から雨が落ちはじめ、だんだん強くなった。ビールはいろいろな種類があり小麦のビールが有ったのでそれを頼むがアルコール度が低いようで口当たりもマイルドでおいしかった。

 スープは若干塩辛いが美味しかった。ところが鹿肉のまずいこと!古いのだろうか?店員がGood?と聞いて来たので遠慮なくNoGoodと答えたら、ありゃ、と言った顔をして赤い甘いお酒をサービスと言って持って来た。これがまた、まずいとは言わないが口に合わない!チョット飲んで残す。もちろん鹿肉も残してフィニッシュである。

 雨は土砂降りで、テント下のテーブルであったが雨漏りの場所が有り水がたまって来た。食べ終わっても土砂降りなのでデザートと紅茶を頼む。これがまた!デザートが違うのが来たではないか。あきれて黙って食べていると雨がやんで来た。チェックを済ませ外に出ると幸いに雨は上がっていて、ホテルに戻り就寝。

 

15日(火)

 起床後に日記の記入を済ませると5時半。今日の予定を考えていると、早朝のお城の写真を撮ろうと思い立ち、バスの時間を調べる。開いていたパン屋さんでパンとコーヒーで朝食として、6:10発のバスにてお城へ向かうが2ユーロ10セントで10分もかからない。お城の裏が断崖の岩山なのを見ながら近づくがバスの乗客は数人。

 バス亭からお城への近道の登山路を探すがなかなか見つからない。案内が不十分もあるが城のパンフレットもガイド本も無しでホテルのパンフレットに有った地図がたよりである。まずはお城の裏側に有る有名な撮影ポイントでマリエン橋を目指すが意外と傾斜が有り息切れしながら上る。まだ早く観光客は誰もいない。

 マリエン橋へ向かう少し手前にホーエンシュヴァンガウ城を俯瞰できるが景色はすばらしく、丁度雲がお城の上に掛かっていて絵になった。マリエン橋からの景色はさすがにすばらしく、普段は観光客で混雑するとのことだが誰一人居ないのでゆっくりと写真を撮るも曇り空である!橋の下は滝も有る急流で滝も有り水音がすごい。ちょっとでも高度恐怖症のある方は無理だろうな。

 橋の先の山道を少々登ると少々高い位置から見下ろすお城の写真が撮れたが絶壁の上で少々足がすくむ。さらに先にも撮影ポイントは有るようだが道がぬかるんでいたし、高見から過ぎて景色が良くない、との意見もあったので無理はしなかった。

 お城の正面まで回るが見事に白いお城である。これだけの石をどこから持って来たのだろうか?昔の君主の絶大なる権力を感じる。その後は8時のチケットセンターオープンの時間を考え急いで下る。

 7時半にはチケットセンターにたどり着いたがすでに数人の観光客が並んでおり、アジア系の女の子がいるが、韓国人であった。言葉はもちろんだが地球の歩き方韓国語版を持っていたので判明。その前の一人旅の女子をみると「地球の歩き方」と書いてあるではないか!アジア系の旅行客は一番多いのが中国語の人たち。ほとんどが団体客!!次いで韓国語の人たちで、こちらは数人ずれのグループが多い。

 9:10の最初のツアーが予約できたがガイドフォンで日本語の案内が有るので英語のガイドツアーである。日本人女子に「おはよう」と声をかけると嬉しそうであった。再びお城を目指して登る。今度は車道を登るが距離が長くなる。二往復目は少々疲れる。お城の中庭で時間を待ち、時間になると20人程度かなー?グループで回る。確かに立派で豪華であることはよくわかるし、小洞窟まで部屋として作ってあるのはあきれる。

 20分ほどで見学が終わり外に出ると青空となっており、陽も射して来ていた。そこで再度マリエン橋まで戻ることにする。途中のホーエンシュヴァンガウ城も陽が差して景色もさらに良くなっていた。マリエン橋から再び写真を撮るが観光客が多数集まっていた。再び徒歩で下るが最後は少々足がくたびれていた。

 バス停まで下るとまだ次ぎ次に観光客がやって来ていた。フッセン行きのバスは出たばかりで、次は40分後であったが歩くと約一時間なので足も疲れており待つことにする。遅れてやって来たバスは途中駅でも乗客の乗り降りに時間がかかり、また、途中では立ち客もいっぱいで満席なっていた。

 ホテルに戻り荷物を詰め、チェックアウトを済ませて予定より2時間以上早く駅に行く。次の列車まで45分有ったので近くのケバブ屋さんで朝食兼昼食とする。12時6分の列車でミュンヘンへ向かうが食後でもあり居眠りしながら乗っていた。 

 突然、バスルームにひげ剃りと歯ブラシに靴下を忘れて来たことに気がついた。急ぐ必要は無かったが荷物の整理中に掃除の人が入って来たので慌てたのだろう。どうしようもないのでどこで入手できるか考えながら居眠りをしながらミュンヘン着。

 大きな駅構内で旅行用品売り場を探すも見つからず、14:18の予定より2時間前の列車でChimseeへ向かう。列車は遠くに見えていた山に徐々に近づくがオーストリアとの国境の山々であろう。Chimsee駅前で靴下は見つけが歯ブラシを売っている店は見つけられ無かった。

 一時間に一往復の運転であるChimsee鉄道の列車を待つ。ところがやって来た列車は見た目には写真で知っている機関車ではあるが、何とディーゼルエンジンの音がするではないか!!!がっかりー!ディーゼルに変わってしまったのだろうかと不安になる。雰囲気は有るのだが。一応写真を撮り、乗車してホテルへ向かう。ディーゼルなら本日の2往復の列車を撮影したら明日は朝から移動しようか?などと考える。終着の港にあるStock einfach駅に着くと車庫に目的のSLが置いて有るのが見えた!

 まずはホテルにチェックインし、早々に一往復の撮影に向かう。10分ほど引き返した林になっている地点で一往復の列車を撮影。その後先ほど見えたSLの車庫を尋ねる。そこで整備している人にこのSLはいつ動くのか、と尋ねると明日は朝から運転するよ、とのこと。やったー!!との反応をしたらその人が立ち入り禁止の中に入れてくれて機関車の説明と写真をゆっくり撮らせてくれた。

 ここの機関車はデザインが通常と全く異なり外側は貨車のようになっていてその中にボイラーが有り、運転席は後ろでは無く横に付いている、ここにしかない機関車なのである。

運転距離は2Km弱と短いのだが観光客が多くてなんとか経営できているのだろう。

 安心してホテルへ戻り、ネットで情報を仕入れて、時間を潰し夕食へ。ホテルのレストランでビールを飲み、サーモンとデザートを食べる。フロントで歯ブラシが無いか訪ねると無い、とのことで歯ブラシを売っているスーパーマーケットが駅前にあることを教えてもらう。21時過ぎても外はまだ明るく、レストランの窓から湖が見え、散歩をしたりベンチで語り合う人もいるが部屋へ戻ってテレビを眺めていたら直ぐに就寝!

 

16日(水)

 起床後のルーチンを済ませ、歯ブラシ購入をかねて散歩に出る。歩いていると左の膝が痛いのに気がついた。平らな道はあまり気にならないが階段になると用心が居るのだ。このような膝の痛みは初めての経験であった。

 まずは車庫を除くとSLに火が入っていた、安心して線路ぞいで撮影ポイントを探しながら歩く。機関車正面への撮影にとっては午前中が逆行の光線になるので残念であった。駅前のスーパーマーケットで歯ブラシを購入して戻る。

 駅に寄ると朝の一番列車が止まっていたが何とディーゼル機関車が連結されているではないか!再び車庫に行くと後で動くよ、とのこと。昨日の顔見知りの方は2本後には多分大丈夫だろう、といわれたのでホテルに戻り、洗面をし、食事を済ませて、チェックアウトを済ませ、ホテルに大きな荷物を預けて出てゆく。

 すると、SLが待っているではないか!!嬉しくて機関車の写真を撮る。戻って来た一番列車の機関車がSLに交換となった、良かったー!!早速二番列車の発車風景を撮るように移動。朝なので正面は逆行ではあるが駅前の道路との交差点が丁度カーブしており良さそうである。無事に撮影後、帰路を狙って若干移動する。これも朝日が当たる点を探して両方が畑の場所とするが垣根が線路沿いに続いているので切れ目となる踏切の有る場所を選ぶ。バックの運転では有るが無事に撮影が出来た。夕方までは陽のあたり具合は良くならないので撮影は以上で諦める。

 10時55分の列車に乗車、走行中全行程をムービーで撮影する。その後駅から少々引き返した地点で折り返しの列車を逆位ではあるが撮影するも日当りは良かった。

 次の目的地に移動である、まずはECにてUlmへ向かう。昼食をレストランカーでいただく。ビールとシチュー(ホトフ?)で楽しむが日本ではなかなか経験できないのでね。ミュンヘンで意外に乗客の入れ替えは無かった。Ulmでは予定より早いことも有り、以前から気になっていたウルム大聖堂を見に行くことにする。駅からは荷物を引いても10分も掛からなかった。

 大聖堂前の広場に面してカフェがありのども乾いていたのでお店に寄る。メニューを良く眺めてパフェを頼んだつもりが出て来たのはマンゴジュースにマンゴのアイスクリームが入っていたがのどの渇きにはもってこいであった。

 駅に戻り、時刻をGooglMapの乗り換え検索でしらべて乗車するがどうもおかしいと感じた。時間もあるし、まー乗ってみようと思い乗ってみたが発車後直ぐにやはり違うことに気がついた。車内で調べ直すときちんとした案内が出る。先ほどはなぜ違ったのが表示されたのだろうか。次の駅で下車、Ulmに引き返すが結局一番最初に予定した列車になった。

 Ulmより20分ほどで目的のWarthausenに到着。横に狭軌の路線が有り、小さな駅もある!ホテルは駅に隣接していた。直ちにチェックインする。部屋が何とローマ風で、大変広く、大きいバスも有り高価な部屋の雰囲気である。しかし、日本ならラブホテルだろうー!と思った。 

 入浴と洗濯を済ませても早い時間なので村の方へ散歩に行くが何も無いので早々に引き返して来た。部屋でパソコンチェックやTVを眺めて時間を過ごし20時過ぎにレストランへ。ここのビールは酵母の香りがあり日本の地ビールの味で美味しかった。食事は豚のハムとチーズを挟んだトンカツだったがこれも美味しかった。最後にケーキも食べて夕食が終了。しばらく起きておく努力をしたが気がつくと真っ暗な部屋でテレビが映っていた。膝は結局一日痛みがあり、階段の上り下りが苦になった。

 

17日(木)

 起床後日記を記載、10時発車の列車なのに朝食は7時からとしている。後はどうして時間を潰そうか! 朝食はオレンジジュース(なま絞りだった)とコーヒー、ベーコン入りのスクランブルエッグはオーダーで作ってくれる。それと少々のチーズとソーセージ、ハムにヨーグルト。パンは食べない。で満足。

 まずは目的の機関車を見に散歩をかねて出かける。OchsleOにウムラウト)鉄道の駅の奥の方に車庫と思われる建物が有るのでそちらを訪問する。機関車の朝の準備が有っていたので写真を撮って良いかと尋ねるとしっかり注意して撮りなさい?と言われた。いずれにせよOKである。

 SLは2両有り、一両は火が落とされ、煙室が開いて整備中であったがいずれもE型である。99で始まるナンバーが付いているので元国鉄の機関車であるがドイツの狭軌の機関車はほとんどがE型である。若い二人が年配者からいろいろと教えてもらっていたがボランティア希望者かな?

 その後は水を購入して部屋へ戻り荷物を整理、ゆっくり時間を潰す。10時発車のつもりで9時半過ぎに大きな荷物は夕方まで預けてチェクアウト。すると乗客は少数、時間を確認すると10時半の発車でしばし待った。機関車がやって来たがこちらからは上り勾配のはずなのに機関車は逆行運転となっている。これにはがっかりである。上り勾配を前向きでもくもくと煙を吐いてゆくのが写真としては見栄えが良いのだが。

 時間を過ぎること15分して発車。予約のグループ客を待っていたのだろうか。席は最後尾に確保するが両数が多く、少々後ろ過ぎの感が有ったがほぼ満席である。途中での撮影場所も考えながら身を乗り出しながらカーブに合わせて先頭の機関車を撮影する。途中駅からも乗客はあっていた。

 この路線は田園地帯を登って行くが途中には林があったり、開けた場所があったり、急な勾配も有ったりして良い写真が撮られそうであるが車が有れば、ではある。

 終点Ochsenhausen駅は街中で大きな交差点を横切った先にあった。多くの乗客が降りて行ったが駅前には大型バスが数台と待っていた。この間に機関車の付け替えがあり、乗客の入れ替えも有って15分ほどで発車。この駅で下車しての撮影も考えたが歩いて折り返しのSLが撮れる範囲内には撮影ポイントがなさそうなので諦めて、再度最後尾に移動して車内からの撮影とする。帰りの乗客は少なかった。天候にも恵まれ日差しがとても強いが風が涼しくて助かる。

 この鉄道はもう一度撮影に来たいなー、と思いながらも列車の本数も一日2往復で、バスの路線もよくわからない(googlmapでバス停が表示されない)ので車が無いと不便である。次への移動を考えると午後の列車の撮影をあきらめてホテルに戻り昼食を摂る。昼食のお客さんも結構多いのであった。

 荷物を受け取って駅に戻るとほぼおなじ時刻の発車でOchsleOにウムラウト)鉄道の機関車も発車準備が出来ていたので最後に撮影をしてDBに乗車。Ulmへ引き返し、Donaueschingenへの直通列車に乗ることにする。

 こちらの列車はプラットホームと段差が大きいので乗り降りがただでさえ大変なのだが、膝の痛みが有ると堪えるのだった。

 Ulmからは4両のディーゼルカーで退社時間なのか満席であったが数駅をすぎるとガラガラになった。単線で高原の穀倉地帯が大半で、所々で峡谷地帯をはしる。峡谷ではカヌー乗り場があったり、数面のテニスコートがあるホテルがあったりで避暑地になっているのだろうか?サイクリングの人たちの乗り降りも多い。こちらは列車に自転車が載せられるのは本当に良いシステムと思う。

 山の中の人里の無い意外な場所で多くの支線が分かれたり合流したりするがDBも結構に路線をはりめぐらせているようだ。Donaueschingenの近くで合流した路線は電化路線で複線となっていた。

 駅前から持参の地図と携帯のGoogleMapを参考にホテルにたどり着く。本当にGoogleMapはありがたい。チェックイン後直ぐに当然のことながらシャワーと浴び、洗濯をする。その後、この地の最高の観光場所、ドナウの流れ始めの泉を目指す。ところが、たどり着けない!!周辺一帯が道路工事で立ち入れないのだ。そんなはずは無いと思うのだが。昼間は監視人が居て入れるのかもしれないが。膝が痛いのに結局ぐるぐる歩き回った。

 ホテルに戻って夕食を済ませるが塩辛くどうも・・で、早々に寝る。

 

18日(金)

 四時に起床。日記を書いて出かける準備を済ませて7時からの朝食へ。膝が痛いのでボルタレンを服用する。駅まで歩いていると何となく膝の痛みが軽くなって来た。ありがたい!

 天気は快晴!今回の旅行の最大の目玉で何よりの天候である!7:48発のバスにてまずはBlumberg Zollhaus へ向かい、乗り換えてEpfenhofen Ortバス停にて下車。丁度大カーブの真ん中の部落である。9時頃に単機のSLが回送されると予想して撮影ポイントを探す。日当りを考えうろうろして結局丘の上に立ったときには9時少し前にSLが目の前を走って行った。一瞬タイミングが遅かった。これは残念!!

 その後、最適の場所を探し移動。軽くはなったが膝が痛いのであまり移動しないと決めて、午前の一往復は同じ場所で撮影することにする。となると行きの列車まで後一時間少々、帰りがくるのがさらに約2時間後なので日差しさけられる場所に陣取る。日差しが強い。旅行の後半は天候が良くなって気温30度以上になっている。

 準備して来た数独にて時間潰しをしながら待つ。予想時刻のちょっと前から撮影場所にてビデオを準備し、待ち構える。行きの列車は逆位なので撮影の練習だ。しかし大きくカーブし、特徴有る鉄橋を走る路線はすばらしい!約10分?で撮影はおしまい。後は約2時間ただひたすらに待つ。日陰の移動に合わせ少しずつ座る場所を移動する。

 遠くにSLのドラフトの音が聞こえだすと準備開始である。目の前の長い、高度の有る鉄橋を通り過ぎて行く、最高の被写体である正位のSL列車を撮影するのだがなかなか思うように撮影できない。つい機関車を追ってしまう癖が直らないのだ!10分ほどで撮影は終了。待っている時間を思うとまさに一瞬である。次の場所へ移動する。

 午後の日差しを考えて先ほどの鉄橋の反対側に回って撮影することにする。通り抜けるEpfenhofenの部落の中で食堂を探すが無い!使われていないEpfenhofen Bahnhofが近いので駅舎の日陰に有った壊れかけた長椅子に陣取る。昼食は非常用にホテルの食堂から持って来たパン一個にジャムをつけて食べる。

 ここで待つこと約1時間半。やって来た列車を撮影しているとすぐ後ろに車の停まる音がした。撮影が終わって振り向くと地元の鉄ちゃん2名が車で追っかけをしているのだった。直ぐに立ち去ったが私は列車が遠くに去って行くところまで撮影する。

 再度次の撮影地に向け移動する。少々変わった鉄橋があるのでそれを大きく撮影するのが目的だ。大カーブ一周で稼ぐ高度差分の山道を登る。Blumbergへ帰路でもあるので都合が良いのだが暑い!天気が良すぎである。息も切れるが少々脱水かも。

 山道を登り線路近くに出ると誰もが通るらしく線路へあがる通り道が出来ていた。線路を横切って目的の鉄橋の撮影場所を探す。草むらを行ったり来たりして、大カーブにさしかかる先ほどの長い鉄橋を渡り終わるまでの撮影場所と目的の鉄橋に近い撮影場所を決める。やって来るまでまた一時間以上ある。日陰の草むらに座り込んで待つ!好きでないとやっていられない。

 やっとやって来た列車を足下から大きくカーブして目前まで来るのを思うように撮影出来たがどんな写真が出来ているやら!朝ホテルを出てから帰るまで約12時間で撮影時間は約40分。待った時間が7時間以上、ようやるなー。日にも良く焼けている。まー、これで今回の旅行は終わりである。明日は朝から帰るのだ。

 で、歩いてBlumbergへ戻る。約1時間ほどでBlumberg Bahnhof横のカフェにたどり着く。喉が渇いたー!腹が減ったー!でスプライト一本はさっと飲んでしまい、無事終了のご褒美をかねてケーキを食べる。美味しかった!満足である。さらに待つこと一時間でバスに乗車。ホテルに帰り着いた。くたびれたー!!

 シャワーを浴びるも今日は洗濯無しである!昨夜のホテルの食事がぱっとしなかったのでネットでレストランを調べ、近くに評価4.6のレストランが有ったので出かける。何と地元のビール屋さん経営のレストランで、メニューからよくわからないで注文したらビーフステーキが出て来た。外国の肉は硬くてまずいのが多いのだが硬いものの美味しかった。ビールは小を2種類飲むがこれも旨かった!約30ユーロ(約5千円弱)満足してホテルへ戻る。例によって直ぐに就寝、気がつくとテレビが映っていた。

 

19日(土)

 起床後ネットでチューリッヒ空港までの路線を再検討する。最初の予定では少々時間がもったいないので遠回りをしようかとも考える。何か有っては帰れなくなるのだが。結局、折角なら乗ってない路線を通りたいのでちょっとだけ遠回りでKonstanz経由にてチューリッヒ空港へ向かうことで妥協する。その後日記を付けて朝食へ。荷物の整理をしてパッケージをゆっくりして、朝食へ。時間がまだあったし、膝の痛みも軽減していたのでホテルの周りをドナウ川沿いに散歩をしてからチェックアウトする。

 Konstanz行きに乗車。この路線は過去に乗ったことが有る。峠を越えるがいわゆる黒い森と言われている森の一部なのだろうか、黒い針葉樹がうっそうと茂った中を走り抜ける。結構高い峠のようでくねくねと下って行く。Singenからは先日乗った路線で、途中から分かれてKonstanzにてSBBに乗り換えである。

 Konstanzは過去に一泊した場所だがホテルは覚えていなかった。SBBでチューリッヒ空港までのチケットを購入。天気も良くしばし時間があったので駅のすぐ裏の港へ行き一瞬だけ休んで駅に戻る。

 定刻に出発、国境がどこか解らないままにスイスへ、道路の国境は車の行列が出来ていたのでよくわかった。小さな丘を登り、湖がよく見えたが景色はすばらしい。やがて平原を走る。乗客も徐々に増えてきて地下のチューリッヒ空港駅に一時間少々で到着。

 まだ4時間も有るがアーリーチェックインで手続きを済ませ身軽に成り空港のラウンジで時間を潰す。やっと時間になって搭乗。ドバイまでは再度A380である。離陸後は来たときとほぼ同じ経路でトルコ上空を飛んでいると夜になった。紛争中のイラク上空を飛行するときは18日のマレーシア航空機の撃墜ではないがテロによる対空ミサイルが簡単に発射できるので少々不安になる。

 ドバイに夜中の0時過ぎに到着。AターミナルからCターミナルへ移動するが遠い遠い!!メトロを利用してBターミナルへ、それから延々と歩かされるが軽く1Km以上は有るだろう。膝が少し痛くなってきた。チョットひど過ぎ。お年寄りを思うと何か乗り物が有ってもの良いのでは。

 途中でお土産を買ってラウンジで休憩。3時発なので2時半には搭乗。ほぼ定刻にプッシュバックが開始された。離陸後間もなくの軽食は頼まず、映画と数独でなるべく起きておく事にする。

 数時間で明るくなっているのだがドバイ時間では大阪着の前に軽い朝食サービスをしますとのこと。窓のシェードが自動でしまっているので外が全く覗けないのだった。飛行経路の表示サービスでは中国タクラマカン砂漠の南側、天山南路沿いに北京近郊へ、その後仁川空港上空から日本海へ。広島近辺から瀬戸内海沿いに飛行してほぼ予定時間に関西国際空港に到着した。

 入国を済ませるが暑い!湿気が多いので汗が出る。荷物を整理してバッグをANAに預け空港ラウンジで涼む。日記の最後をつける。福岡空港には予定の時間に着陸。荷物も無事に出てきて、田川行き最終バスにも間に合い無事に帰着できた。疲れと日焼けが残るも体調は悪くないが膝の痛みはまだ残っていた。なお、あんなに歩き回ったのに体重が少々増えていたのはがっかりであった。