200907ドイツポーランドチェコの旅

7月14日(火)

鯰田駅を8時の列車にて出発。例によって博多駅よりタクシーで国際線へ。eチケットにてチェックインを済ませるが、その際に帰りの席を南の窓側(進行方向右側)へ変更してもらう。これはうまく行けば日食が飛行機から見られるつもりなのであるがどうなるか。次いで、外貨を購入して出国手続きを済ませる。

(芥屋GCが見えた)

10;30発のいつもの大韓航空にてインチョン空港経由にてフランクフルトへ向かうがソウルからの飛行機に乗って驚いたのは空席がいっぱい有ることだった。映画を見て時間をつぶし、フランクフルトで2時間の乗り継ぎ待ちの後にルフトハンザにてベルリンに到着。無事に手荷物も着いていた。

ベルリンの空港は2回目であったがバス乗り場が判り難かった。TXLバス(2.1ユーロ)にてベルリン中央駅へ、徒歩で迷うことなくホテルへチェックインする。その後に食料を買出しに出かけ、部屋で夕食を済ませシャワーを浴び、洗濯をして就寝する。

15日(水)

4時過ぎに目が覚める。うとうとしていたがあきらめて起きだし出かける準備と日記をつける。天気予報では曇りや雨の模様である。

(ベルリン中央駅;地下と地上2階にホームがある)

駅に向かい、まずはパスのバリデート(使用開始日の登録)を済ませ、その後朝食と非常食と水を購入し6時34分発の列車にてリューゲン島へ向かう。景色が変わらず退屈な3時間であるが博多から鹿児島まで日帰りの列車の旅に行くような移動距離である。

StralsundとLalzowで乗り換えてOsterebad Binzに到着。大急ぎで歩いてKulainBahnhoff(Binz LB)へ向かうが思ったより遠かった。

すでに列車は入線しており大急ぎでチケットを購入し乗車。ロケハンを兼ねているのでキョロキョロしながら終点のGohrenまで乗車するがなかなか撮影によい場所がない。終点に着くと、駅構内で発車後に直線が在り強いドラフトを撮影出来そうなので入れ替えの撮影を早々に済ませビデオとカメラを三脚のセットにかかる。

       

  (リューゲン島のSL)              (Gohren駅での入れ替え)

ここのSLはドイツの狭軌のの機関車の中でも若干小さいのが特徴である。目の前のSLは新車の様にも思われるがそう云えば客車も新造されたようで綺麗な車体であった。

       

  (Gehren駅の発車)              (Gehren駅の到着は逆行)

12時28分発の出発を撮影後に駅横のレストランで昼食にする。ビールを一杯飲んだがコップを取りに来たときに適当に返事をしたらもう一杯出てきてしまったので真っ赤になってしまった。食べ終える前に列車の到着となり荷物を置いたままで撮影を済ませた。再度、ここで撮影するか他の場所に移動するかを考えた後に離合駅であるSellin Ost駅まで戻ることとする、

        

   (Selin Ost駅の発車)               (Selin Ost駅へ到着)

Sellin Ostでは乗ってきた列車の機関車が正位なのでこちらの出発を撮影する。その後はヒマである駅のレストランにてアイスコーヒーを頼むが出てきたのアイスクリームとホイップクリームが入った冷えてないコーヒーだった。

時間になり列車の進入を撮影後に乗車し、BinzLBまで戻る。大急ぎで500mほど引き返し折り返しの列車を撮影する準備にかかる。途中で乗馬にて散歩している人たちがいた。

三脚を据えでビデオとカメラを準備するとまもなく発車の音が聞こえ、真っ正面からやってくるSLを連続して撮影する。逆位なのが不満であるがこればかりはやむを得ない。駅にもどる。Putbus経由で帰るがまたまた時間がありゆっくりしていると雷がなりだしやがて雨が落ちだして駅舎にて雨宿りをするがすぐにやんだ。

           

  (乗馬で散歩中:踏切を渡る)             (Putbus へ向かう)

Putbusへの途中で再度雨が降り出し、右カーブの撮影にもってこいの場所は雨で撮影できなかった。Putbusで下車した乗ってきた列車はMole往復のためにプッシュプルとなり後部にテンダーのSLが連結され出発して行った。         

BinzLB 駅の発車;残念ながら逆行)      (Putbus駅からテンダーの補機が)

この列車の戻ってくるのに接続してBergenauhRugen行が発車。Stralsundから別のルートでベルリンへ戻る。21時15分に帰着。遅いので夕食とビールを買って部屋へ戻り入浴後にテレビ(ネットで福岡の放送)を見ながら食べ早々に就寝する。

16日(木)

5時に起床、しばらく日記を記し、荷物の準備をしてチェクアウト後に駅へ。サンドイッチと水を購入し、昨日と同じ列車に乗る。

途中のAngemurdeで乗り換えポーランドの国境を判らないうちに越えてSzczecinに到着。駅前を撮影後にポーランドのお金をキャッシュカードで準備した。コーラとチョコレートを購入後、Szczcin駅では早くからプラットホームで待っていた。        

Szczecin駅前)                   (Poznan駅前)

この国列車案内はホームの番号では無くプラットホームの番号が記載してある。従って左右どちらのホームか判らない上にどちらの方向から来るのかも判らないのだから困ってしまう。Poznan行は思った方向の反対側から進入してきた。プッシュプルの運行は成されていなかった。定刻に出発、列車はインターシティのペイントされた機関車の牽引で、その名に違わず早く、急行列車で有ることは間違い無かった。ほぼ時間通りに到着したので取りあえず荷物を預けにホテルへ行く。駅から徒歩圏内で助かる。

すぐに駅に戻り駅構内で昼食を済ませる。SLを迎えに途中駅まで行くことにして乗る予定の列車を待つが来ない!遅れたのかと思って周りの乗客達と待っていた。すると周辺で待っていると思っていた乗客達は全員他の列車に乗ってしまい誰も居なくなってしまった。おそらく発車のプラットホームが変更になった可能性があるがまるで判らない。

         

(途中駅で迎える;直ぐに飛び乗る)         (乗ってきた列車の乗客たち)

結局本来の目的地までは迎えに行けないので途中駅まで行くことにして駅のインフォメーションでスケジュールを訊ね、ホームへ行き列車に乗って待つ。しかし、どーもなんとなく違和感?不安?を感じる。インフォメーションで教えて貰ったのではあったが時間が迫ってますます不安で、降りて運転席を見ると運転手が居ない!つまり私が思っているのと進行方向が逆の列車である。駅員の事務所に飛んで行き確認すると隣のホームを指差すではないか。ほぼ発車時間なので急いでホームを変わると知った地名の書いた行き先板が書いてあった。車内に若い男子が二人いたので訊ねると間違いない、乗れ!と手招きするので飛び乗った。

すぐに発車となりほっと一息つくとまもなくお兄ちゃんたち二人が寄ってき「マネー、ドルをくれ!」と云いだした。「ドルは持たない」と云うと「ユーロ、チェコマネー!」と云いだした。これはどうしよう?と思ったら丁度車掌がやったので一生懸命車掌に話しかけ「マネー、と言っている!!」と云うとお兄ちゃんたちが諦めたようなので急いで前の車両まで逃げた。すぐに次の駅で目的地なので降りたが何事もなくほっとする。親切と持ったのに油断がならないものだ。

その駅でやってくるSL列車を撮影し、しかもその列車に乗るのでホーム上で撮影を

する。三脚とビデオを設置して列車の来るのを待つが遙か遠くまで直線で遠くにライトが判明して5分程度は列車の到着に時間がかかる。標準軌のSLは流石に大きい。列車が停まった途端にカメラを片付け急いで列車に乗るが車掌が乗車するのを待っていた。

        

Wolszynの機関庫)                (朝の通勤列車を牽引)

Poznan駅に戻り機関車の入れ替えを撮影すませると、SLは車庫へ行き、SL列車の発車までには時間があるのでホテルへシャワーを浴びに戻ることにする。ホテルではついでに洗濯を済ませてしまい駅へ戻る。

すでにSLの列車は入線しており一通り撮影をして乗車するが先頭車両でSL牽引の音を聞くこととする。こちらのSLも「なんだ坂、こんな坂」と言う感じで、シュシュポッポと言っている。約2時間の列車の旅を終えて、Wolszynに到着する。駅構内に入ったすぐ左側に機関庫が有りSLが多数停まっている。また、明らかに廃車になったもの朽ち果てたものものなどSLが多数置いてある。

駅前のスーパーで飲み物を買ってすぐに帰りの列車に乗る。ディーゼルカーであるが流石に軽快で発車後の加速が全く違うのが良くわかる。ホテルに戻る前に夕食を、と思うが九時半を過ぎているのでまるでレストランが開いていない。やむを得ずKABABUなる店でサンドイッチ?を食べるがビールもない店であった。

部屋に入るとざっと片付けてすぐに就寝するが本日の歩行数は二万四千歩であった。ネットも無しである。

17日(金)

五時半前に起床。目覚ましいらずである。いろいろと予定を考えるが毎日早朝から夜までうろついて夕食をまともに食べて居ないので流石に疲れて来たので本日はWolszynまで行くのは止めにすることとする。

まずは昨日云った途中駅までSL列車の発車を撮影に行くこととする。昨日と同じ駅で下車、少々控えした線路際に陣取り、三脚とビデオを設置する。遙か彼方まで一直線の線路が続いている。遙か彼方でSLの汽笛の音が聞こえたので間もなくSL列車のやってくることが確認された。

遠方にライトが見え、その後ゆっくりと姿は大きくなり、駅に停車。発車後のしっかりとしたドラフトの音が迫り直ぐ横を駆け抜けていった。無事に発車のドラフトをビデオに撮り、次の列車に乗ってPoznanへ戻るが丁度旨い具合に列車があり助かった。Poznanに戻るとすでにSLは車庫へ向かっていたので一休みすることとし、駅構内のカフェに入り、カフェラテをゆっくり飲む。

早めにホームに出てSLの到着、連結、そして発車を撮影後にホテルに戻り、荷物を片付けレストランにて朝食とする。今回の旅行で始めてのテーブル席での朝食であったが、すぐにチェックアウトして駅に向かう。

(標準機の蒸気機関車は大きい)

9時40分発のWroclaw行は10分遅れでやって来たが乗客の乗降のとっくに済んだ10分立ってもそれでも発車しない。とっくに乗客の乗り降りはすんでいるのに?すると15分経った頃に乗務員一人が後方から走って来て、車掌に何か書類を渡して機関車に乗り込むとやがて発車となった。

車内は比較的空いていて太ったマダムと二人で有ったがよく眠る人で、起きたらタバコを吸うので禁煙ではないのかと室内を見回すとちゃんと灰皿があり、廊下にのみ禁煙のマークが張ってあるのだった。しかし、書類も読んでいるから何か仕事をしている人と思われた。

平原地帯の変化に乏しい車窓い流石に飽きて日記を書きながら過ごすが実に良い天気でサングラスが必要なほどだった。Wroclawには何とほぼ定刻に到着した。この駅には間違いなく覚えがあった。今回は少々時間があるので正面広場に出て駅舎を撮影するが立派な建物である。構内で昼食を済ませるがメニューがまるで判らないのでメニューの写真が有る店で写真を指して注文する。

Woclawからの列車はDBの2両連結のディーゼルカーであったが流石に短く、大混雑となった。しかも、次の駅まで予定で約1時間であるがほとんどの区間が複線の片方の路盤改良工事をしており、途中で20分ほども停まっていたりし結局1時間半ほどかかった。その後は順調で乗客もどんどん減ってゆき、国境の綺麗な川を越えたときはがらがらであった。

全くの検査無く国境を越え、ドイツに入ると乗客が増えだした。この路線は以前来たときの通った路線であることを思い出す。Dresdenに近づくと土砂降りの雨で、雷もなっていたが到着時間は20分の遅れだった。雨でホテルまで歩けないし到着時間が予定よりも遙かに早いこともあってBadshwenまで、つまりエルベ川のライン下りと云われる地域まで行くことにする。

ところが間近まで行くと落雷のために列車が20分も停まってしまった。雨は降ったりやんだりであったし、次の駅から引き返すがドレスデンに付くとやはり雨が降り続いていた。しばらく駅構内で買い物をして時間をつぶし小雨をねらってホテルにたどり着いた。

ホテルは列車から見えたので間違えなく到着。チェックイン時にカードはプレミアムが付くとのことでキャッシュにて支払う。チェックイン時に24時間インターネットサービスが有るとのことで早速申し込む。部屋では早速洗濯とシャワーを浴びる。その後ネットに接続し、メールチェックと飯塚のテレビを見て少々ゆっくりする。

さて、九時過ぎたので夕食へ出かけることにして市電を使って市街地に行こうとするが乗車券売り場が設置されていない。無賃乗車と間違われると面倒なので、やむを得ず駅まで歩きチケットを買って電車に乗るが車内に券売機が設置してあった。やはりね、であるがやむを得ない。

市街地に向かうが一駅乗り過ごして降りたためにエルベ川の河畔まで来てしまったので川沿いに散歩し教会や船着き場、対岸の大きなステージ設備を眺める。適当に市街地への階段を下るとそこはレストラン街で多数の店がそれこそ軒を連ねて有り、多くの客達が飲んで食べていた。

一応「地球の歩き方」を参考にレストラン街へ移動、適当に入ったが一人で食べているものは他には見あたらなかった。オーダーは身振り手振りで名物の一つである豚の脚を頼む。皮は別にすれば比較的おいしかった。電車でホテルへ戻り23時には就寝する。

18日(土)

本日はチッタウへ向かう。ドレスデン駅に着くと予定の7時9分発の列車でチッタウ行が無いではないか。調べるとチッタウの先のチェコ国内の都市が行き先であるが経由地にチッタウぐらい書いて貰いたいものだ。ドイツのディーゼルカーは良くできており静かで早く、平気で120キロぐらいで走っているが素晴らしい走行である。

Zittauは以前に訪問しているのだが、意外と丘陵地帯に有るようで列車は少しずつ高度を上げてゆく。下りとなり峠を越えたようだと思ったらZittauへ到着。駅構内は寂れているが駅前に出てびっくり、バスターミナルに整備されていた。

左手に有るチッタウ鉄道駅に行くと前の列車がまだ停まっていたが一日乗車券を購入の最中に出て行った。予定の列車にて出発。途中の家並みが以前の記憶からは込んでいるように感じる。Bertsudorfにて先行列車に追いつく。時刻表からは同時発車かと思ったがそうはならず、特に意図していないようだった。

         

  (Zittau駅にて)                   (ディーゼルカーがやってきた)

Oybinでは入れ替え風景をビデオと共に撮影、往復後にBertsudorfでJonsdorf行を待て居るとなんとディーゼルカーが来るでは無いか!諦めて次の列車でもう一度Oybinを往復する。Oybinでゆっくり周りを見渡すと巨岩地帯で様々な形の岩山が続いていた。

        

(岩山の下に有るOybin駅にて)         (Bertsudorf駅でSLが並ぶ)

再びBertsudorfに戻り、Zittauからの列車との並列を撮影後にJonsdorfへ向かい往復するが現在の時刻表は観光目的になっているのか十分程度で折り返しを繰り返しているパターンをとっている。そういえば路盤の整備や客車の新製など金は掛けてあるようだ。

さて、天気は曇りから小雨状態が続き、とても待ち受けての列車の撮影は出来ない状況なので帰ることにする。

        

  (Jonsdorf駅での入れ替え)          (チェコのディーゼルカー)

まだ昼を過ぎたばかりなのでどうするかを考え、チェコへの国境を越え、De’sin経由での帰路を計画する。早速駅でチェコ国内の分までのチケット購入をするがどうも旨く発券できず途中駅までとなる。まー、何とかなるでしょう、少々のチェコのお金(750円分くらい)有るし。と思い列車に乗る。

接続は悪いのだがまっすぐ帰るよりはDe’cinから国境越えの景色は一度見てみたかったのだし、チョコのお金へ交換できる機会も有る事を期待して行くことにする。が、最初の乗換駅Vansdrfは少々大きな街の駅なのだが降りてびっくり。おっきな駅舎なのに待合室も無く、出札口が有るだけでキオスクも無い。国境の駅なのに全くそれらしき設備がない。チェコ国内の残りのチケットを発券して貰うのに出札口で訊ねるとチェコのお金しかダメ!カード?そんなもの使えない!である。おそるおそる手持ちのチェコのお金を出すと何とぎりぎりだが足りるでは無いか。ホットして購入する。この際、チェコ国内の残り区間の発券をしてもらうのに何回もやりとりをしなくてはならなかったがこれは職員の質の問題であろう。

駅の時刻表を見ると次の乗換駅に行くのに調べて判らなかった早い時間の列車があるでは無いか!何にもない駅で過ごすよりましかな?と思い先へ進むことにする。処が何と次の乗換駅はVansdorfより寂しい駅であった。雨は降り続き寒いし、再度次の乗換駅へ進んでみることにして次の列車を乗り継いだ。すると、なんとまー!さらに寂しい乗換駅に到着した。駅舎は暗く電気も点いて居らず暗い待合室で寒かった。ぶら下がっていた温度計は14度を指していた。真夏にである、寒いはず、長袖を2枚着込んでも寒い。しょうがないのでただただ寒さをこらえて1時間少々待つ。

やっとやってきた列車は暖かい車内でほっとする。念願のDe’cinに予定より少々遅れて到着。ここは大きな街で国境の駅なので両替が出来るかな、と思ったが駅構内にはまるでそのようなものは無い。諦めて接続列車の状況を確認すると20分遅れ、との表示。駅前に出てうろつくと銀行が有るでは無いか。早速飛び込みキャッシュディスペンサーにて少々両替する。キャッシュカードを持っていてつくづく助かったと思った。

駅に戻ると列車の遅れはさらに50分遅れとなっていてがっかりである。駅近辺を散歩して時間をつぶし、おお遅れのブダペスト発ベルリン行きのECにてドレスデンへ向かうがDe’cinからBadSchndawの間の渓谷の景色は素晴らしかった。ここは再度天気の良い日に再訪したいものだ。

小雨のドレスデンでホテルまで歩く。本日はホテル前のレストランで夕食を済ませるつもりでまずは一時間1ユーロのネット接続でメールチェックを行い、さらに洗濯とシャワーを済ませる。

さて、夕食にとレストランへ行くと雰囲気が?訊ねるとベトナム人がやっている中華レストランとのこと。ドイツまで来てそんな料理は食べなくてもと思いホテルに引き返し、市街地まで食事に行くことにするが九時半になっている。

                 (Dresden市街地;レストラン街)

市街地に行くのに雨なので市内電車でと思い電停に行くと本数が少ない時間帯のようで待ち時間が長いのでバスで駅前に出て市内電車に乗り継ごうと思いバスに乗った。これは切符が電車とバスの乗車券が共通で一時間は乗り継ぎ自由なので出来ることである。処が駅前からも電車は無く待っている間に遠くに先ほどの電停で待っていれば乗られた電車が通り過ぎて行った。慌てて損をする、の巻きである。

何とか目的地にたどり着くが時間も遅いし、雨も降っているで人は少なかった。煩わしいので人が多い店に飛び込む。さて、何を注文するかである!やって来た女の子にソーセージと云うと無い、とのことで。何が良い?と訊ねたらステーキとのこと。

ビールを飲みながら待ったステーキは堅いですなー、良くかまないといけない。しかし肉はおいしいのでこのような肉は好きである。夜の十時になっての夕食なので早々に済ませて帰ることにする。電停で待つと18分の表示。長いが雨で待つことにする、一生懸命待って残り4分で何と表示が消えた!!後26分と新たな電車の表示になった。ちょっと待つがやはり出ない。頭に来た!寒いので歩くことにして急いで傘をさして歩く。すると10分も経たないで目の前を乗りたい電車が行くではないか!!またまた頭に来る。

25分ほどでホテルに帰り着き、準備をしてすぐに就寝するが十一時を過ぎており、もっとも遅い就寝となった。

20日(日)

六時に起床、本日は7時の出発なのでしばらく日記を記入する。7時丁度にチェクアウトを済ませランチボックスを貰ってホテルを出る。

本来の予定より早い7時20分のREで出発。LaipzigでICEに乗り換えるのに接続時間を少々稼ぐためである。Laiptizにつき目的のICEのホームへ移動すると本来乗る予定であったICEが到着、実質差は無しであった。

ICEミュンヘン行きにて本日の目的地へ向かう。天気はやはり良くなく、降ったり止んだりである。DBのEbermannstadt駅に着くと目的の保存鉄道駅は同じであった。早速往復のチケットを購入するが約一時間の待ち合わせである、SLは給水中で早速いろいろな人がSLをのぞき込んだり、写真を撮ったりしているのを撮影する。

           

    (Ebermannstadt駅)                (これでも駅?プラットホーム?)

往復の車中の景色はなかなか素晴らしく、列車は渓谷を走るが、その川ではカヌーが多数浮かんでいた。途中駅ではここが駅?と思われる処もあった。終点に着くと丁度日が差して綺麗な写真が撮影できた。同じ列車にて往復しEbermannstadt駅に戻り、その1時間後に発車するSL列車を撮影しようとするが何せ天気が悪く、雨が降り出したので撮影を諦める。

          

  (終点のBermannstadt駅)            (犬の散歩中;手押し車使用中)

駅舎に戻り、次の列車の機関車がSLからDLへ変更になっていたことが解り雨の中を頑張らないで良かったのだった。早々にニュルンベルグへ向かうことに決める。

雨が降ったり止んだりが続く中をニュルンベルグに到着、構内でカフェに入り今回初めてのケーキを食べゆっくりする。予定の18;31発のICEに乗車、先頭の座席が空いていたので座らせていただき延々と前方を眺めていた。やがて、次がPlattlingとなって赤信号で列車が停まってしまった。待つこと20分ほどでやっと動き出したが線路の交換工事で交互通行であったが区間が極めて長いために待ち時間も長くなっていた。徐行するためにさらに時間が掛かりPlattling到着は30分遅れ接続列車に乗れず次の列車まで40分待つ事になる。ニュルンベルグでゆっくりしないでおけば前の列車に間に合ったも?であるが。

Deggendorf駅は持参の地図は西側からホテルへの案内で有ったが実際は東側に駅舎はあり駅前通をまっすぐ市街地へ進む。ホテルの近辺までは裏道を通りながら間違いなく到着するがホテルが無い!歩き回るが判らないのでついに歩いているアベックに尋ねると「フォロミー」と云って引き返してホテルの入り口まで案内してくれた。これは判らないはずである、ホテルの名前がまるで判りにくいのである。アベックさんには大いに感謝する。

チェックイン後にすぐにレストランで夕食を食べるがメニューが見えない。何せ暗いし眼鏡を持って行かなかったからだが。何とかポークステーキを注文するがやはりソーセージは通じないのだ。ビールを結局2杯(1L)飲み、おいしかったポークステーキを平らげ部屋に戻るともう22時半で酔っているのですぐに就寝す。太るかな?夕食があまりにも遅いので食っちゃ寝の繰り返えしなので。

        (堅いけど美味しかったポークソテーとビール)

20日(月)

今朝は少々ゆっくりで予定では7時か9時のつもりであったが8時15分発の列車で出かけてインターネットで気になっている国境の駅Bayerisch Eisensteinで途中下車をすることに変更し準備をする。

初めてのたっぷりと準備された朝食を食べ早めに出かける。町中をゆっくり歩いてい

          

   (Deggendorfの市街地)              (ドイツとチェコの国境です)

たら少々道を間違がったので大急ぎで駅に向かう。駅に着きやがて列車が入ってくると列車の案内掲示板の表示が違うではないか。テロップには行き先のEisensteinの地名は流れるので恐らくバスの代行かな?と思いやって来た作業員の方にEisenstein?と訊ねると駐車場の方向を指して「ブス」、と云われたので急いでバスに乗車する。

バスは結構飛ばして素晴らしい景色の中、山道をどんどん登ってゆき20分ほどで次の駅前に着くとここで全員が下車、ここまでが代行区間で有った。乗車した列車は山中なのに90kmのスピードにて走行する。景色は北海道の山中の感じで乗車したままで森林浴が出来そうである。やがてEisensteinに着く直前にラッセル車が置いてあり、扇形機関庫が展示場になっているのが判った。

荷物を引っ張り石畳の道を歩き展示場に行くと開場が10時30分とのことでこれは無理。諦めて駅に戻り、テラスの喫茶店でゆっくりする。駅構内に国境線があり、股ごして駅舎が建っており、人も股ごして立てるのだが誰もそんな事していない。国境を越えたチェコの列車で10時42分に出発するも国境越のセレモニーは全く何も無し。シュリンゲン条約のお陰で有る。

同じような景色の中を大きく左右にカーブを繰り返しながらどんどん下って行く。やがて草原地帯となりプルゼンに到着。早速駅前のプルゼンビール製造工場に有るレストランに出かけるが人が居ないですね。観光客が居ることを期待したけどまるで誰も居ない。ビールは12%のアルコール度のものを飲んだが飲みやすかった。でも効いたー。

飲みながらこの後の予定をどうするか考えるが流石に疲れてきたようで日本で考えていあた遠回りする意欲がまるで涌かない。プラハへの直行することを選んで赤い顔で駅に戻りプラハへの切符を購入したがあまりゴチャゴチャせずに145Kr(70円ぐらい)で購入出来た。

14時8分発の列車に乗車するがやがて検札にやって来た車掌がここは一等だから二等車に行け、と言うでは無いか。ファーストクラス、と言って購入したつもりだが通じて居なかったようで追加料金105Krを払った。結局1300円ぐらいで114Km距離の急行列車でしかも1等車に乗れるのだから乗車券は安価である。平原が延々と続き途中で雨が降ったりしたが途中では線路の工事が至る所で行われていた。路盤工事が多いが高速化工事のようでカーブの改良工事もなされていた。

プラハに16時前と最初の予定より早く到着、以前の覚えもある地域なのでホテルへ一直線で向かい、チェックイン、シャワーを浴びて一息つく。その後市内へ、プラハ城からのカレラ橋を撮影したかったので。ホテルで一日乗車券を購入し、明日乗る空港行きバスの発車場所を確認してお城へ向かう。市内をウロウロしながら抜けて電車へ乗ると雨が降り出した。今回は良く雨に遭う。

          

 (プラハ城の中庭;衛兵の行進)         (プラハ城の入り口には衛兵が)

傘を差してお城まで歩くがやがて雨は上がってくれた。お城の中を簡単に一回りして展望の効く場所へ行くと雨上がりですんだ空気の中で市内が見渡せた。カレラ橋はお城からはかいま見える程度しか見えなかった。カレラ橋まで下ると何と修理工事中で足場を組んで敷石を剥いである。これでは写真にならない。しかも夕方なので逆光であるからますますダメである。カレラ橋からお城方面の写真を撮るのはお昼頃までなのだろう。

          

 (プラハ城から市内を)               (カレラ橋にて:似顔絵屋さん)

市街地に戻りおみやげやに寄って日本人スタッフにレストランを教えていただいた。

  (左の塔にからくり時計が)

その脚でレストランへ向かい、グラーシュと云う料理を頼み、ビール2杯を飲んで夕食を済ませてホテルに戻り早々に休む。

21日(火)

流石に5時半に目が覚める。よく寝たー!である。早速ネットに繋ぐ(このホテルは接続が無料)が日本のテレビがスムースに動く。ネットの接続が恐らく光り回線なのであろう。声を聞きながら日記を付けるが今日は8時52分の列車でDe’cinに往復の予定なのでゆっくりである。

と思って帰国の荷物整理をかねて行っているので思いがけず時間が掛かり予定の列車に間に合わなくなってしまった。チェクアウトを済ませ、荷物を預かって貰って駅に着いたら9時ちょっと前になっていた。

駅の時刻表で発車時刻表と到着時刻表を見比べて9時37分発の列車で目的の一つ手前の駅Usti nad Labemまで往復できることを確認して往復乗車券を窓口で購入。自動販売機など無いのである。車内で往復切符と言って買ったけど本当に往復乗車券なのだろうか?と昨日のことがあり不安になる。プラハを出て間もなくよりほぼエルベ川に沿って走っていたが川には閘門が数カ所見られた。また造船所も見かけたが出来上がった船は横滑りで川に浮かべるように建造されていた。

  (エルベ川河畔を走る)

Usti nad Labemに着くと丁度別方向からの接続列車が有ることが解り結局De’cinまで行けることになった。

プラハへの戻りの列車まで40分ほど有り、昼食に駅前広場の中華料理のデリバリー店で皿うどん?様のものを食べてから折り返す。今度の列車は快速列車で15時過ぎにプラハに戻りホテルによって荷物を受け取る。

徒歩数分のエアポートバス発着所に行くが乗客はわたくし一人であった。専用車状態でプラハ城をながめながら市内を抜けるがまだ記憶に残っている処を思い出しながら高速道路経由で空港へ到着する。

出発の3時間半ほど前には空港に到着するがすでにチェクインは始まっていたので直ぐに済ませる。福岡空港まで大きな荷物からの解放である。その後消費税の還付手続きにかかるが、貰っていた書類の地図では受け付けの窓口が判らずうろうろしてやっと何とかすませユーロでの還付を受けた後に出国手続きを済ませる。

最後のおみやげの買い物を済ませ、待合室へ。2時間ほど有り本を読んで時間をつぶしたかったが何と本を手荷物で預けてしまっていた。

 出発30分前に搭乗ゲートへ行くがセキュリティーチェックは他の国での検査に比べ少々甘い感じではあった。定刻5分前に出発する。Poznan上空を通り夕食を食べ、夜間飛行となる。

22日(水)

9時過ぎより日食が気になり出す。外はすでに昼まで、日が差しているのだが夜間飛行の時間帯で窓を開けられず、ドアに着いている小窓から外をちょこちょこ眺める。しかし飛行の進路が太陽はほぼ真上に近くに見える方向に飛んでおり、観察はなかなか困難であった。あらかじめ準備して持参した真っ黒のフィルターを通して観察していたが10時半頃にやっと太陽のかけ始めが確認されたのでそのフィルターを付けて、工夫してやっと写真撮影ができた。なかなか難しいものだ。スチュワーデスにも日食見せてあげたが他の乗客で太陽を観察しようとしているものは誰も居なかったのが不思議である。

(やっと撮影できた日食)

朝食サービスが済んでやがてInchon空港着。乗り継ぎ時間は短く、待合室ではあまりゆっくる間もなく、職員へのおみやげを買って最後の飛行機に乗り福岡へ。幸いに帰路は天気も良く順調であった。

無事に手荷物も到着、さっさと受け取り税関へ、「一人旅で現地に知人も無しですか!凄いですね!」と言われいい気になって無事通過。最後のドアを開けて帰国である。

そこで大変なことに気がついた。荷物のしめる紐がぶらぶらしているではないか。何で?と思い荷物を見ると、ナンバーロックの鍵が無い!!表に付いているポケットのチャックも開けられている!え!!これは何か盗られた!と思った。一応その場で直ぐに開けてみたが貴重品類は一切入れていないので何かとられていても判らない状況である。で、まあいいか。と思いそのまま帰ることにする。

 タクシーにて帰宅し、シャワー浴びて、改めて荷物をチェックするが盗難品はまるで判らない。多分何も盗られていないのだろう。一段落すると早速夜間透析の勤務開始である。その夜、今回初めて就寝時に眠剤を服用して寝てみたが翌朝はすっきりで、これは良いなと思った。