英国の保存鉄道を訪ねて(2008年9月12日〜20日)

12日(英国・Leedsへ)

朝、娘の通学と一緒に列車にて博多へ向かうが昨年と一緒であった。

駅よりタクシーで国際線ターミナルへ。

Eチケットで登場手続き後にポンドの購入の為に銀行へ行くが自動外貨交換機が設置してあった。100ポンド一袋で購入するが1ポンドが手数料込み203円(おそらく1ポンド5円位)であった。出国手続き後は例によって待合室にて時間をつぶす。

順調にソウル・インチョン空港で乗り換えてロンドンへ向かうが今回は乗り換え時間が約1時間でインチョンの待合室ではコーヒーを飲むだけであったが当然メールチェックはさせて貰った。

機内では離陸後しばらく機内のビデオ装置の具合が悪く旨く映画を見られず、このままだとどうなるかと思ったが1時間ほどで回復した。丁度北京上空を飛行中で巨大な北京国際空港が綺麗に見えたが中国上空から地上がこんなにくっきりと見えたのは初めての経験であった。これもオリンピックで工場を止めていたために空気が綺麗になったためであろうがいつもそんなにも汚れた状態なのだろう。

その後もモンゴル近くまで外を見られたが空気が澄んでいてはっきりと地上の景色が見られた。その後は長い飛行時間の映画を見て本を読んで過ごすがシートは良くなり、眠りやすくなってはいるがやはり欧州は遠いなーと、改めて思った。

小雨のヒースロー空港に無事到着するがボーディングブリッジが空いて無くしばらく手前で待たされた。入国手続きではビジネスシートは優先窓口が使えたので並ばなくても良かったがここで不愉快。先頭で窓口に着いたので係官の前にまっすぐ行ったら呼ばれるまで待て!とのことで先頭のラインに戻された。それから数分、係官同士でおしゃべりをしてから受付を開始した。

税関チェックは何もなく入国が無事終了。早速携帯電話のSIMの販売店を探すも不明で空港をブリットレイルパスの使えるヒースローエキスプレスで後にする。パディントン駅で地下鉄に乗り換えるが後日ロンドンに戻ってくるのでオイスターカードと云うプリペードカードを購入し10ポンドのチャージを行う(カードのデポジットは別途3ポンド)。乗車賃が安くなるし行列をしなくて良いので助かる。

途中駅での乗り換えで待ち時間が有ったがキングスクロス駅に到着すると数分でLeeds行の列車があったので慌てて駅前の写真を撮って直ちに乗車する。空港の入国手続きが済んで約2時間で順調である。

列車に乗って座ったシートにコーヒーカップと紙のテーブルクロスに食事のメニューまでが置いて有るではないか、このシートに座って良いだろうかと思いながら車掌の改札を待つが問題なかった。次にコーヒーを持った職員が回ってきたがみんな注いで貰いお金も支払っていないようなので私も遠慮無くいただいた。ファーストクラスのサービスの様であった。さらに、その後職員がオーダーをとって回ってきたがこれも周りをみて注文せずに済ませる。丁度夕食時間ではあるがLeedsにてホテルのチェックイン後に何か食べようかと思っていた。

外を眺めていたが何気なく足下を見るとパソコン用のコンセントが有るではないか、これ幸いにパソコンの入力をしようとコンセントを取り出すと合わない!!イギリスはコンセントの形が他のヨーロッパの国(多くはCタイプ)と異なっているのを全く忘れていた。このままではカメラはもちろん携帯電話も使えなくなるのだ!

当然ヒマなので一生懸命考えた。携帯電話は結局3台持ってきているから順番に使おうか、いや携帯電話はプリペイド式は1万円ぐらいだからそれを買っても良いな、カメラは大小3台有るから目的を考えて撮影枚数を考えて使おうか・・・、などなど。諦めてトイレに行くとシェーバー用のコンセントが有るでは無いか、ホテルも当然あるだろう、と思うと少々ほっとする。

Leedsにほぼ予定通りに到着、駅前の感じが地図で想像していたのと違ったので方向感覚に少々とまどった。

ホテルの名前が6月に変わったばかりで古い名前があちらこちらに表示されており少々迷ったがホテルにチェックイン、部屋で早速洗面所を覗くとシェーバー用のコンセントが有り、カメラのバッテリーへの充電可能で早速開始する。

ホテルの近辺は若者でにぎわうパブ?しか目に付かず、夕食を駅のスーパーへ買いに行きサンドイッチと飲み物、明日の水と非常食のパンも買ってきた。夕食を済ませシャワーを浴びて就寝。

913日(ノースヨークシャー鉄道を訪ねて)

寒くて数回目が覚め、電気ヒーターに気づきONにする。

5時には目が覚めしばらく横になったが諦めてパソコンで昨日の日記を入力する。今朝の出発は6時55分発の列車なのでホテルの朝食は無しである。駅のスナックでバケットのサンドイッチを食べるがパンがさくさくしてとてもおいしかった。

オンタイムで出発するが感覚的に列車が逆方向に走り出した用に思われてならないが順調にヨーク経由でマルトンに到着。駅前でバスに乗り換えだがバス停はすぐに判明。

こちらもオンタイムでバスがやっていたが行き先が通じに無いのだ!まるで発音が違っていた。数回発音を繰り返し、最後にレイルウェイと云ったら運転手さんがピックリングと教えてくれた。つづりはPICKERINGなのに・・。

同じバスに中年のおじさん二人連れがひょっとしたら同じ趣味かな?の臭いを感じたが案の定、同じバス停で下車し保存鉄道の駅まで向かった。町中は古い感じの落ち着いたすてきな街並みであった。

駅で一日乗車券20ポンドを購入し、SLの登場をホームで待っていると何と!!ディーゼル機関車牽引の列車が入って来るではないか。行き止まりなので後部にはSLが・・と期待したが居ない!乗務員に聞くと何か云っているがまくし立てるので意味不明。英国の英語は大変聞きづらい。

交換列車がSLなのを期待して一回り写真を撮って乗車。出発するとすぐの機関庫に煙をあげたSLが居るではないか!少なくとも後続の11時発の列車はSLなのだと安心した。

途中の交換駅グロスランドでは一番列車なので行き違いは無かったが停車時間が長くゆっくり撮影できたがこのグロスランド駅はハリーポッターの映画に出てくる学校近くの駅として使われて居るのだ。

丘陵地帯の景色を楽しみ、峠を越え、JRの接続駅のすぐ手前に近づくと機関庫があり、休止中と思われるものも含め数両のSLが居るではないか。慌てて窓から次々に写真を撮るが常に左右の状況に注意しておかなければならない。

駅にはすれ違いの列車がこちらもSLの牽引で停まっている。早速乗り換えようと下車すると乗ってきた列車の機関車の交換が始めた。しばらく見ていると何とこの列車にもSLが連結された。間近で見る標準機のSLは一段と大きい。出発の様子まで写真をたくさん撮って先ほどの交換列車に乗り換えで引き返す。

こちら側からの列車が急な上り坂が続きドラフトの素晴らしいこと素晴らしいこと。満足満足、大満足である。難を云えば機関車が逆向きで有るのが残念。顔を出しているのでシンダーが目に入る。

予想していたピッカリング発の後続の列車との交換駅で待っているとやはりSL牽引でやって来たのでそちらに乗り換える。グロスハンド駅で下車して急いで登り勾配方向に出発する列車を撮影するのに坂の上に急ぐ。道路沿いでは車も止まって撮影したり見物したりしている。何とか間にあった。

次の列車まで一時間有るので駅構内の喫茶店で持ってきたパンも一緒に食べて昼食を済ませる。それから景色の良さそうな駅裏の丘の上に登った。イギリスは線路内の歩行が厳しく、当然他人の土地にも踏み込めないので撮影場所探しが大変だ。少々行ったり来たりして羊の糞だらけの小道沿いに三脚をたてて列車がやって来るのを待つ。

今回はフリーアングルのヘッドを付けて来たのでカメラとビデオをきちんと固定出来るのだ。煙のない下り方向の列車、次いで煙を上げ素晴らしいドラフトを上げながら登り方向の列車を撮影すると今度は2時間待ちである。

時間があるので下車した乗客が歩いて行く方について行くと小さなホテルやショップ、その先にも数件のショップ街が見え、車も止まっているのでさらに歩いてみた。喫茶店があり紅茶とケーキでしばらく時間をつぶした椅子の目の前の庭木の茂みの中に鳥が巣を作って居るようでえさをくわえて出入りするの眺めていた。ゆっくりして駅へ戻る。

帰りもSL牽引の列車にて音と煙を楽しんでピックリングへ、終点でSLの解放を撮影後急いでバス停へ向かうと朝のおじさん二人連れが居たので挨拶する。バスでマルトンへ出て列車に乗り換えホテルに戻る。

ホテルに着くと、「あんたは一泊の契約なので部屋は無いよ、部屋の荷物はここに持ってきて有るよ」とのこと。コピーを見せ文句を言っていると相手の書類にも3泊とあったので何とかなって元の部屋に戻る。

例によって入浴、洗濯を済ませ、その間に携帯電話の充電をする。しかし、英国の携帯電話のアンテナは少ないようで山中の部落でもは全く通じなかった。

街へ散歩と夕食へ出かけガイドブックで調べたイタリアンレストランでスパゲッティを食べワインとビールで酔って帰る。駅にて非常食をかねたパンと菓子を購入し、部屋に戻るとそのまま寝てしまった。

9月14日(ワースバレー鉄道を訪ねて)

4時半に起床、日記を書こうとするがパソコンがバッテリー切れ、注意して充電をやってみるがシェーバー用電源からはパソコンへは充電できないようだ。一端諦めたが諦めきれないので自作して持ってきていたコンセントをばらして一方を裸にしてコンセントに差し込み、片方にはコンセント付けた状態で差し込んだら旨く充電を開始したので日記の記載を始められた。200ボルトなので危ないがこんな方法も有るのだ!!なお、英国の3本足のコンセントは上の少し長く飛び出したのがアースでこれを先に差し込まないと差し込み口が開かないようになっているのでそこには金属片を差し込んだ。

八時になり朝食へ、今日だけ朝の出発が遅いのでホテルで食べられるのだったが少々わびしい中身であった。8時40分発の予定より一本前の列車でオンタイムに出発、keighleyにてWorthValley鉄道へ乗り継ぐ。この日はkeighleyから先はバス代行になっていたがもっと手前からバス代行ならば苦労したであろう。

一番列車はディーゼルカーと判っていたがさすがに保存鉄道、クラシックな車両がやって来た。運転手は70才を早くに過ぎた様なご老体で足下も少々悪そうだ。しかし、話好きで隣の乗客と長く話していた。こちらにも振られたが少々簡単な挨拶しか出来ない。

ロケハンをかねて終点Oxenhopeまで向かう。途中に車両の保存場所があると運転手さんが振り向いて教えてくれる。路線は登りが続いており途中の景色よりOxenhopeの手前の線路沿いに検討をつけ、地図を頼りに歩き出すがアイホンの地図は大助かりである。

しかし、昨日のようにちょっと山にはいると入らないのは困る。歩いて行くと検討をつけた場所が悪いようでさらに歩き、高見の場所を見つけ三脚をセットし待つことにするがSLが来るまで一時間は待たなくてはならないのだ。

予想した回送のSLと下りのSL列車を撮影したが少々距離があるので丘の上から見つけた線路沿いへ移動する。放牧地の中を抜け線路沿いに着くと登ってくる列車を正面に見られるポイントが有ったが先客が有るような跡があった。

次のSL列車を待つ間に乗ってきたDCが一往復したが運転手さんは気がついたようで手を振ってくれた。予定より相当に遅れて登ってくるSL列車を一生懸命撮影していると思いがけず重連であった。残念ながら距離が近すぎて重連の機関車を撮影するのは無理だった。

急いで散歩道を駅に戻るがクロスカントリーのレースが有っているようで泥だらけのランナーが次々に走ってくるのでしばしば待たされた。駅の直下まで来ると先程の重連のSLが入れ替えで停まっており、分離したりするのをラッキーとゆっくり撮影できた。

その後SL列車に乗ったり降りたりしながらゆっくり撮影をし、IngrowWest駅にて資料館も見て本日の予定を終わりとする。

Keighleyに戻ると無いはずの列車が停まっており、早々にLeedsへ戻る。

駅構内のショップでコンセントのアダプターを見つけホテルに戻り早速使用するが接ながらないではないか!どうも中のヒューズが切れて居るようで持ち合わせのアース線でショートさせると旨く使えた。英国のコンセントにはすべてヒューズが内蔵されているのだった。PCの充電をしながら日記を書くがその間にシェーバー用では携帯電話の充電である。

日記の記載を終え、充電も無事済ませて就寝。まだ20時過ぎだが。

9月15日(フェスティニオグ鉄道を訪ねて)

6時までうつらうつらする。荷物を詰め20分にチェックアウトするがフロントではサインが要らないとのこと、ネットでの金額通りと云っているようで実際の請求金額がいくらになるのかフロントでは不明とのこと。不気味である。

駅にてバケットのサンドイッチで朝食を済ませ、早々にホームへ。予定の一本前の列車に間に合ったが約10分遅れで出発する。マンチェスターピカデリー駅で乗り換えLlanduduno(スランドゥドゥノと発音は出来ない)Jyanctionへ向かう。時々小雨がぱらついていた。乗り換えたFfestniogへの路線は谷間をつめて行く路線で結構登っている。一度通っているが覚えていなかった。長―いトンネルを抜けるとすぐに到着である。

丁度Ffestniog鉄道の列車も着いたばかりで急いで陸橋を渡り,双頭のSLの写真を撮る。

多くの乗客も集まって来ている。乗車券はPorthmadgの手前、国鉄との乗換駅までとする。これはSLがやってくる処を正面から撮影したいので待ち時間が少ないように,しかも国鉄との接続駅なら何か食べるところも有るだろうとの検討である。切符を購入すると次回の割引タグをくれた。

途中、SLや左に深く切れた谷間の景色を楽しみながら下って行くがダムを過ぎた地点に古い路盤跡と思われる所があり何だろうと気になった。

Minnfordにて下車するがドアに鍵が掛かっていて外からしかも車掌しか開けられないのだ!事故の際にはどうなるのだろう。しばし停まっていたので当然先頭の機関車の撮影と出発のドラフトを楽しむ。

さて、ヒマである。周りを見渡すとなーんにも無い。まさにたまたま二本の鉄道が交差したから駅を作りました,といった場所である。しょうがないので非常用のパンと一本のスティック菓子で昼食である。こんなことがあるので非常食が必要である。

1時間後に予定通り列車の進入シーンを撮影しFfestniogへ引き返す。途中でDL牽引の列車と離合しループを過ぎると気になったダムの手前である,やはり路線跡のようで先はトンネルの入り口のようになっている。しかしトンネルの出口と思われる場所は良く判らない。

ループにやって来て旧路線が有ったと思われる方向を見るとやはりまっすぐに続いた路盤が有った。そうなるとまた心配が増える。旧トンネルを通して水は漏れないのか?しかし、間違いなく漏れた跡はないので大丈夫なのだろう。

Ffestniog駅でPorthmadog駅への切符を買うとタグには10%引きと有ったがなぜか20%引きとなっていた。再びダムの奥まで来るとやはり線路跡と思われる路盤があり、先はトンネルの入り口のように思える。そこで思いついた!おそらくダムを造った際に路線が沈むのでループにして高度を稼いだのでやはり旧路線の跡だったのだ、と。

天候は曇り空で霧雨が少々のなかをPorthmadogに到着、降りたら前の席の老人がエンジョイ?と声を掛けてきた。車中で右に左に沢山の写真を撮るのを見ていたのだろう。

駅では石炭の積み込み、入れ替えのシーンをゆっくり撮影した。満足してバス停へ歩き出すと道路を横切って新しい線路が造られているでは無いか。これはFfestniog鉄道とWelshHighland鉄道を結ぶ工事が有っているとの情報が有ったが間違いないものと思われた。

バス停にたどり着くと掲示してある時刻表の見方が判らない。ネットで調べたのではバスがあるはずなのだが英国では日曜日の運休は極めて激しいので不安である。

やがて調べた時間にも無い時刻なのにBangorと行き先を光らせた(LSD表示)バスがやって来たのでCaenafon(カナーボン)と確認して乗車するが飛ばすこと飛ばすこと。おそらく20分ぐらいは遅れたバスだったのだろうがそれにしてもである。

Caenafonバスターミナルで下車、下調べの地図を頭に浮かべながら無事にホテルに到着。チェックインを済ませ、シャワーを浴び、洗濯を済ませ朝食と非常食の購入へ出かける。日曜日で食料品店が開いているか心配であったが明日の朝食も必要なので一生懸命に歩き回る。

何とかコンビニ店を見つけ食料を購入、時間があるのでWelshHighland鉄道の駅を探し、お城を廻ってホテルへ戻る。途中明日の夕食をと考えているレストランも見つけた。

今夜の夕食はホテルでと思っていたので食料を部屋に置くと早速レストランへ行く。ビールとラムチョップで食事を楽しむが15ポンドとリーズナブルでしょう、英国では。

当然部屋に戻って日記の記載を始めるが21時過ぎなのだが睡魔に負け寝てしまう。

9月16日(スノードン山登山鉄道、ウェールズハイランド鉄道を訪ねて)

さすがに早く目が覚めるが雨の朝である。スノードン山には登れるであろうか?せめて途中までは上れるのだろうか?最悪の場合は運行そのものが中止であるがいずれにしても歩いての下山は無理だろう。まずは日記を書き、買っていたパンで朝食を済ませ、朝の準備をすませる。

7;25発のバスにてLlanberisへ向かうが飛ばすこと飛ばすこと、英国のバスは速い。

しかし、それで予定の時間に到着、運転手さんが帰りのバスの乗車場所まで教えてくれた。早速スノードン山登山鉄道の駅にへ向かう。8時前なのに発券をしてくれて9時の列車の乗車券を購入するが本日は悪天候にて途中のGlogwynまでとの事でやはりとは思うががっかり、さらにDL牽引と判りまたまたがっかり。雨の日はDL牽引となっているようだ。

改札が始まり、当然一番に乗車、進行方向右の先頭席に座る。景色とアプト式の線路を見ながら上るがさすがに急な勾配でどんどん高度が上がる。約35分でGlgowynに到着。全く何にもないところで列車交換のために作られた駅で折り返しているだけだ。

周りを見ても多くはガスの中で一部景色が見えるだけで30分の休憩と云われても早々に車内に戻る。乗務員たちは小屋の中で暖をとり温かい飲み物を飲んでいる。喫茶店ぐらい開けよ、と思った。

時間になり下山を始めるが途中での列車の交換が無く、10時発は無かったようで有る。登山口駅に戻るとSLが置いてあったので写真を撮らせて貰う。

さあ、まだ11時前で有る、どうしようかとバス停に戻り始めるとSLの煙の臭いと汽笛の音がするでは無いか。向かい側にLlanbersLake鉄道あるのだった。早速駅まで行くと20分ほどで発車のスケジュールだったので乗ることにする。やって来た機関車の小さいこと!ナローゲージなので客車の大きさは推測できるが機関車が客車に隠れるほどのかわいさである。

オモチャのような列車であるがお客は団体さんでほぼ満席と驚かされる。ゆっくりと往復するが終点では下車も出来ず。引き返す途中駅で5分間の休憩があり、多くの乗客が機関車の周りに集まっている。この最中に突然I like your Hat」と声を掛けられ、はじめはなんと言われているのかわからなかった。私が一生懸命覗いていたので機関手(助手なしの一人だったが)が機関車の詳しい説明を始めてくれた。

出発駅まで戻り、さらに旨い具合に待たずにすんでバスにてCaenafonへ戻る。車中でWelshHighlandRailwayの時刻を調べると13;50発のSLの列車が有り、しかも昼食を摂る時間も有った。中華料理の店でランチを食べビールを飲んで心地よくCaenafon駅へ向かう。

ここの機関車はガーラット式という極めて珍しいもので大変興味深く機関車の登場を待つ。やって来た機関車は予想通りナローゲージの機関車としては大きなもので感心する。

機関車の音を聞こうと一番前の車両の一番前の席を確保する。その後一通り撮影を済ませる。天候は悪く小雨が降ったりやんだりを繰り返しているがその中でも窓を開けて一生懸命音を聞き、写真と撮っていた。音はやはり変わったリズムであった。

ガーラット型機関車は牽引力が強いのであろう出発時や勾配区間でしばしば空転をしていたので自重を重くする必要があるのかと思った。

途中の景色も素晴らしかったが惜しむらくは天気が悪い。終点直前に右カーブの撮影に持ってこいの場所があった。終点の先ではPorthmadogへの路線延長工事が有っているようであった。同じ道を引き返すが雨の中なのでのんびりと乗っていた。

出発地まで戻るとすぐ手前の陸橋まで急いで戻り、回送列車が出発して行くところを撮影して本日の予定は終了である。

昨日見つけたスーパーに寄って朝食のおかずと非常食を購入してホテルへ戻る。日記をつけ、シャワーを浴びて夕食へ出かける。ところが目的のレストランが閉まっているではないか。面倒なのでホテルへ戻り、ビールを飲み、サーモンステーキを食べるが海沿いのレストランなのに魚料理がすくない。

食事後に朝の早いチェックアウトを告げると今手続きをとのこと、カードを出すと暗証番号を入力せよ、と云われるがVISAの暗唱番号は知らないのだ。JCBは通じないし・・。非常用のキャッシュで払うが残りが無くなってしまった。

荷物を片付けて就寝。

9月17日(セバーンバレー鉄道を訪ねロンドンへ)

例によって早くに目が覚め、日記をつけ荷物を片付ける。コーヒーを入れて朝食をと思うが食欲が無く、サラダだけを食べて終わりとする。チェクアウトは済ませているのでキーを受付に置いて出る。バス停で待っていると雨が降り出したが今日もあまり天気が良くないようだ。

バスにてBangorへ。バスのスピードは速く飛ばすこと。途中では景色の良い海峡沿いに走り、部落や大きな病院に寄りながら鉄道駅に到着。古い立派な建物だ。

列車はオンタイムで出発だったが駅に15分位も停まっていた。Creweにて乗り換えだが行き先を勘違いして逆方向の列車に乗るところだったが無事に予定の列車に乗れた。畑作地帯を走るが牧羊も多い様に思える。

BirminghamNewSt駅で乗り換えであるがKidderMinster駅へ向かう路線への乗り換えが構内の掲示板などでは乗り換えがわからず、インフォメーションに並んで訪ねたらBirminghamMoorStreet駅に行きなさい、で終わり。何となく指された方向に向かうと外に出て行くようである。しょうがないので外に出てみるとMoorStreet駅への矢印を見つけた。3分ほど歩いたガードの先にあるMoorStreet駅になんとかたどり着いたが表示を始めインフォメーションの案内もまるで不親切だ。

乗り換えに手間取った割には比較的スムースであったのか予定の列車に乗車出来てKidderMinster駅に到着、すぐにセバーンバレー鉄道の駅へ。すると予定の一本前の列車が発車寸前ではないか。早速チケットを購入し、小走りで乗車するが本日は大きな荷物を持ったままの移動なので大変である。

予定より2時間半も早い列車に乗れたのだった。乗客は結構多くお年寄り夫婦の部屋に入れて貰うがおっとりした素晴らしい感じのする夫婦であった。幸に廊下側の窓が対向列車の走行方向で写真を撮りながら終点に到着。機関庫がプラットホームの横にあり沢山の大型のSLが停まっている!横断橋からの撮影しか出来ないのが残念である。

牽引機関車はタンク式で給水を済ませて前向きに進んでくるところを撮影し車両へ戻る。大きな荷物は車掌に断って置いたままであった。

帰路は一人で部屋を占領し、右に左にウロウロしながら撮影してKidderMinsterへ戻り、再度牽引の機関車を撮影してセバーンバレー鉄道の旅を終了。ロンドンへ向かう寄り道なので乗り間違えたりすると困るナー、と心配していたが何も問題は起こらなかった。国鉄駅に行くとすでに列車が停まっており急いで乗ったので国鉄のKidderMinster駅の撮影を忘れた。

来たとおりにNewSt.駅まで戻り、駅構内のキャッシュディスペンサーにてお金を降ろしたが英国でのキャッシュディスペンサーの初使用でカード会社のものか銀行のものか判りづらかった。

時刻表の掲示板を見るとこれまた旨い具合に直ぐにバージンエキスプレスの特急列車があり入り口の女性にブリットレイルパスの有効とファーストクラスとを確認して乗車する。乗車するとすぐにコーヒーのサービス、走り出すとジュースや茶菓のサービスがあるのでびっくり。

電源があるのでパソコンで日記の記載をしながら過ごすが外の景色は丘陵地帯が続いていた。Euton駅に約10分の遅れで到着。駅前の写真を撮り、地下鉄にてVictoria駅へ、地図を見ながらホテルを探すがわからない!

こんなのは久し振りだ、地図を見直し、ホテル名と住所を確認してやっと到着したが、手続きをすると、我々は二つのホテルを持っているがあなたの部屋もう一方のホテルなので案内すると云って歩き出した。

仕方なく付いて行くが着いてみるとホテルはランクが下のようである。部屋は3ベッドのシャワー付きであるが薄汚く、部屋の電球は2個うち1個は壊れ、洗面所の換気扇は大きな音を立てている。昔泊まっていた安ホテルを思い出す。ロンドンのホテル代は高いので少々ホテル代をけちったがけちりすぎた様だ。

取りあえずTVを見られるようにし、PCを繋いで携帯の充電を始める。シャワーを浴びて夕食へ行こう。

近くのレストラン街を歩くとイングリッシュレストランと有ったので入ってみた。するとメインのメニューはほとんど何とかパイばかりである。スペシャルメニューにステーキとあったので車中から見た黒毛牛を思い出し、イギリスでステーキ?と思いながらも注文した。まあこんなものでしょう、位であった。当然ビールを飲んで、帰りにコンビニに寄ってデザートを買って帰り、日記を少々つけて寝る。

9月18日(ハイス・ロムニイ鉄道を訪ねて)

今日はドーバー海峡に近い街、Hytheから出発しているロムニー鉄道に乗りに行く。例によって早く目が覚めたので日記を書き終えると早々にホテルをでる。ビクトリア駅で朝食をと思っていたがスターバックスコーヒーが有ったのでおいしいコーヒーをと考えて入る。

朝食にパンとコーヒーを買って椅子に座り一口飲んでまずい!!ビルディングの高架水槽の水に良くあるコケ臭さがある。スタバでもこんな事が有るのだ。がっかりしたがヤムを得ない。

その後は早めではあるが予定通りのルートではCrinpingtonで乗り換えSandlingにて下車。何かのガイドで読んだ徒歩約30分を信じてアイホンの地図を頼りに歩きだす。前もって調べていた場所へは急いで歩いて約45分で到着。ところがその登録地点が違っているではないか。インフォメーションの地図を見て歩き出すが、どうもおかしくてもう一度引き返し川沿いに回ってやっと到着したら1時間以上かかっていた。

幸いに早く出かけたおかげで10時30分発の始発列車にぎりぎり間に合い、切符を買ったら写真を撮る暇なく空いた席に乗り込むと日本人の先客が座っていた。当然の事ながら鉄道ファンで保存鉄道を訪ねているとのこと。いろいろとよく調べてあった。また、若いのでSLもだけどDLや客車や駅の設備などにも興味があるようであった。

しばし一緒であった。終点Dungenesまで行くとループ式になってそのまま折り返すようになっていた。海岸のすぐ横で大きな灯台あるだけで駅舎とおみやげ屋を兼ねたコーヒーショップが有るだけで一部の客はバスの乗り込み、灯台に登った乗客たちもいた。

途中の機関庫もあるNewRomny駅まで引き返して下車すると彼もその予定で一本列車を遅らせて乗るつもりとのこと、考えは一緒である。NewRomnyでは次の列車まで時間があるので駅構内のレストランで軽食を食べ早めの昼食とする。DL牽引列車も有ったが3両のSLが牽引する列車をつぎつぎに撮影する。小さいながらも形といい音といい素晴らしい。

この列車は通学にも使われていて地元の人達の足にもなっているのであった。

機関車の中をまさにのぞき込むと機関手は足を折り曲げて乗っており、当然一人である。

しかし、英国の鉄道は規則にうるさくてホームから一歩も線路内へ入らせてくれないがまさにお国柄なのだろう。ドイツやオーストリアのおおらかさがほしいものだ。

出発地Hytheへ戻る際に手前の駅で彼は下車したので挨拶して別れる。帰りはFolkestonの街にあるケーブルカーを見て帰るとのことでヘーっと思ったら後で水力式のケーブルカーで有ることが判り私も行けば良かった、と思った。要は下調べが不十分であった。

Hytheまで戻りターンテーブルでの機関車の方向転換を撮影した後にすぐに川沿いに線路沿いを引き返し、列車の正面を向いた出発風景を撮影した。ここの列車はいつも正面向きで走ることに気がついた。これでロムニー鉄道の撮影を終える。

さてこれからどうするかであるが、Rayeの街を訪れてみたいと思っていたのでとりあえずSandlingへ戻ることにするが間違わないとどれだけの時間がかかるかを知りたいので再度歩いて戻った。明らかに短い道がわかったが上り坂が多く結局50分弱を要する。これが正解であろう。

さて、Sandlingについてみると何と列車の無いこと。結局Rayeの街で1時間も過ごすことも出来ないことが解り、Brayton経由でVictria駅まで帰ることにする。

Ashufoldで乗り換えた列車の車掌がお話好きで何かと話しかけてくるが良くは通じない。途中は海岸沿いの風景は素晴らしく旅窓の景色を十分に楽しめた。

Braytonで乗り換えVictria駅に着くと真っ暗であった。明日荷物を預ける予定なので荷物預かり所を探し、インド料理店で夕食を済ませ、ビールを買ってホテルへ戻る。シャワーを浴び、日記をつけ、ビールを飲んで寝るが体重増加が気になり出したのでデザートは無しである。

9月19日(ブルーベル鉄道を訪ねて帰国へ)

昨夜は少々遅かったがやはり5時前には目が覚めたので荷物の準備をして日記を書く、本日は日本へ帰るのであるが英国に来て観光地訪問は保存鉄道を除けば全くゼロである。ましてやロンドンに来ても駅とホテルの往復だけですぐ近くのバッキンガム宮殿や英国議会堂なども一切訪ねていない。好きなことが目的の旅だが出来ればもう少しゆっくりした旅もしてみたいものだ。

チェックアウトの際にこのホテルでもサインが要らないとのことで、「予約したホテルとは違うホテルに泊まったのだからそれはおかしい」としばらく食い下がったが会社で予約を受けているのだから・・、とどうにもならず諦めてホテルを出る。

ビクトリア駅で荷物を預け、早いので時間つぶしにせめてバッキンガム宮殿でも見ておこうと向かうが徒歩約10分であった。バッキンガム宮殿の建物の中を公開しているようで入場料が15ポンドとあった。正面に廻ると衛兵が居ない。国旗が揚がっているときは女王が滞在中のはずであるが昼間しか衛兵は居ないのだろうか。

向かいの公園では馬の散歩もあっていたのはさすがである。写真をとって駅へ戻る。電車にてEastGrintedへ向かう。途中まで快速運転で支線にはいるとすべて停まる。9時過ぎに駅に着いたがブルーベル鉄道のパンフレットが有ったので見ると、何とバスは11時となっているではないか!運行本数が多いものと思っていたがこの時期は何と3往復しかなく、Kingscoteからは精一杯乗っても2往復しか乗れないのだった。

約2時間は有るので歩くことも考えたが昨日いっぱい歩いていたので町中をうろついてスーパーを覗いたりして時間をつぶす。11時のまえから早めにバスを待つが来ない。11時半まで待っても来ないのでタクシーに訪ねると7ポンドくらいとのことですぐにKingscoteへ向かう。運転手さんは言葉が好きとのことで日本語での挨拶をしたり、自分の名前を云ったりして話しながら向かう。

7ポンドを過ぎたところで駅に着くが駅舎のドアは閉まっている。運転手さんに待って貰い、中の様子を伺うと明らかに人の気配がするのでどんどんノックするが返事がない。プラットホームの窓越しに駅員が見えたのでやっと開けてもらえた。この間運転手さんも電話で鉄道会社に尋ねていてくれていた。

やっとブルーベル鉄道に乗れることになったが念のために運転手さんの電話番号を教えて貰った。中で聞くとバスの送迎サービスはやっていないとのこと、良くわからないが週末だけの様だ。利用できるバス路線が一時間毎にあるので送迎サービスが無いことがわかっていれば利用できたものを・・。しかし、パンフレットには書いてないけど。

SLと客車、路線はいろいろと乗ってきた為か取りたてての特徴は無く、丘陵地帯を少し上り下りして途中駅で5分間の休憩後に終点のSheffildParkへ向かうが線路横にキジが多数居るのには驚かされる。来る途中に射撃場があるはずだ。

約30分の休憩で引き返すが折り返し駅の機関庫は少し離れており、他のSLが煙を吐いているのがかすかに見えるだけであった。

さて、帰りをどうするかで考える。このまま2往復すると万が一だが帰りに徒歩で2時間ぐらい歩くなら間に合わない心配がある。他のSLが見られる機会も無さそうなので1往復後に徒歩で帰ることにする。2時間かかっても丁度時間がつぶれて良いだろう、と思った。

車中からの撮影し、KingscoteでのSLの切り離しの撮影を最後に車掌に云って駅舎のドアを開けて貰い歩き始める。駅構内には電話は無かったが後で考えると駅の外に赤色の電話ボックスが有ったような気がするがすでに歩くことしか頭になかったので気づかなかった。

歩道も無い田舎道で車の運転手が歩いているのが居る!と迷惑そうな顔をしてすれ違って行く。一生懸命歩くこと約25分で片側に歩道が現れた。さらに頑張って足の裏が痛いなーと思いながらも歩くと約50分で駅に着いた。思ったより近く何と昨日よりちょっと遠い位であったが歩きにくい道だった。

しかし、二日続けて一生懸命歩いたので極めてくたびれた。2時間は歩けなかったかもしれないなー、と思う。駅前のスーパーにあるスタバに寄ってしばし、冷たいものを飲んで休憩する。足がだるいだるい。しかし、今回の目的の保存鉄道は予定通りすべて訪ねることが出来たので大満足と云うべきであろう。

列車にてVictoria駅に戻るが予想よりも歩く時間が短かったので空港に行くには早い。さすがに歩く元気はないのでガトウイック急行に乗るかとも考えたが少々時間がかかりそうなので地下鉄を逆回りでヒースローエキスプレスの出るパディントン駅に向かう事にする。

しかし、これがまた結構難しかった。同じ路線を他の方面へ行く列車の方が数多く走っていたのだ。サークルと言う路線に乗り換える駅は決まっているのが判りやっとパディントン駅に向かうことになった。

結構時間がかかり、パディントン駅を16時40分のヒースローエキスプレスに乗ることになったが丁度私が空港から到着した時間とほぼ同じのようであった。

空港にて早めのチェックインだったので待たされることなくすぐに終了。手ぶらにて出国手続きに向かうがベルトは外されるは、最後には靴まで脱がされてやっと搭乗手続きは終了であった。おみやげを買って特別待合室へ行き、日記をつけ終わってもまだ1時間有った。しかし、まもなくボーディングの開始であろう。

予定より10分の遅れで出発する。離陸後夕食のワインを二杯飲んだら眠いこと眠いこと。片付けも終わらないうちに寝てしまった。

9月20日(無事に帰国)

英国の4時、日本時間の12時に目が覚めたので日記の点検を行う。飛行場所を見るとイルクーツクのまだまだ手前で時間は十分だ。ビデオをみて時間をつぶしてやっと北京に近づくと朝食である。下を見ると空気が濁っていて地上がハッキリ見えない!元の中国の空に戻ったようだ。

インチョン空港で約1時間半しか待ち時間が無く、まずは待合室でメールのチェックをして一休み。のんびりしていたら気がつくと出発ま30分を切っており急いで出発ロビーへ行くとすでに搭乗があらかた終わっていた。おみやげを買うヒマが無かったので残念。

気流が悪く揺れながらサンドイッチを食べるがエアーポケットで食べ物をかぶった経験者には揺れる最中の食べ物は怖い。

20時前に空港に到着、荷物スムースに出て来てタクシーで帰宅する。21時には帰り着いた。