+++ winter waltz +++







海辺に立つと波はいつもと変わる事無く打ち寄せては引く
たまに吹きすさぶ風が肌に刺さるようで痛みのような錯覚を起こす
ハァッと息を出すと白い生命となってほんの一瞬だけ姿を出す



もう寒い冬なんだと感じる瞬間・・・





「寒くないの?」
背後から声がする、もちろん声の主はあなた
「寒いかも」
私がこう答えるとフワッと躯を包み込んでくれた




「冬は寒いから苦手だな」
「そう?私は好きよ」
「君は冬生まれだからね」
「そうかもしれないけど・・・」





「寒いのは嫌い?」
「嫌いじゃないよ、だって・・・・・・・・」
だって私達がこうして一緒にいると温かい気持ちになれるものね
きっとあなたもそう想ってくれているんでしょ?




もう一つ私が冬が好きなのには理由があるの



それはね・・・・・・・・・







冬になるといつも貴方がしてくれる3つのおまじない

そっと温めた手で私の頬に触れ
一つ額にキスをしてくれ
そして微笑んで私を抱き締めてくれる





この3つのステップが好きで私は寒い中外であなたが来てくれるのを待っているのかもしれない








ほら、こうして思っている間にも・・・





「寒いでしょ?ほら手を温めたから」
ジョーは私の頬に温かい手を置く
「うん、あったかい」
私は冷えた手をあなたの手に重ねた
「こんなに冷えちゃって・・・」
額に一つ温かい感触
「だって・・・・・・・・・」
「風邪引くよ」
瞳に写る微笑んだあなたの表情、そして抱擁
「ジョー、とっても温かい・・・」



寒い冬は好き


だってあなたの温もりをこんなに独り占め出来るんだもの



だから冬が好き、あなたと一緒の冬が好き











管理人より
ある日、「なまこさんは、何派? ジョーラブ? お嬢スキー? 93派?」との質問をスキピオさんから受けました。
私は迷わず、「3よりの93派!!」と答えました。
スキピオさんは「分かりました〜v」とだけ仰いました・・・。

そしたら後日!!スキピオさんからサイト一周年お祝いとして、まさに私の好きなシチュエーションのSSをプレゼントしてくださったのです〜♪
後ろから抱きかかえ93!!!
しかも冬!!
寒さも吹っ飛ばすほどの熱々ぶりはやはり93派としても、うれしいです〜。何よりお嬢スキーとして後ろからジョーにガバリは捨てきれないですわ〜〜。ご馳走様でした。ありがとうございます。