イマドキの暴走族


2012年 正月に 出会った風景。
一般道を連なって走る 改造されたバイクに乗った集団。

けたたましい独特の音と、その改造されたバイクの姿が何だか懐かしい風景でもあった。
独特の音というのは、空ぶかしする独特のリズムの集合体である。
バン!! ブ・ブバン!! ブ・ブ、 ドルゥン ドルゥン ドルゥン。
文字で音をあらわすとこんな感じであろうか。
そしてその改造されたバイクの見た目は、妙に出っ張った羽みたいな物や、突き出たハンドル、そして変な形の(失礼;;) カウルが特徴的な、昭和を感じさせる印象であった。

その数ざっと、50台くらいであったろうか。
最近の都会ではなかなか見かけなくなった風景でもある。
乗っている人達も、ヤバそうないでたちの風貌であった。それが集団で公道を我がもの顔に動いて行くのだから、俺を含めた一般車両は少なからず 緊張した。
出来れば係わりあいになりたくない感じである。

信号交差点であった。
奴らの進行方向の信号が 赤 になった。
驚くべき事に 奴らは 赤信号で止まったのである。

奴らをまたぐ形で交差点に進むべく一般車両たちは、信号が青になってもなかなか進まない。奴らを恐れているのかどうかは定かではないが、異様な光景であった。

交通法規を守る奴らに俺は驚きを感じた。
イマドキの暴走族は信号を守るんだって。

その後も、そういう けたたましい音を立てて走る集団を別の場所で目撃した。
どこぞで集会でもあるんかいな、ってな感じである。
目立ちたい(存在感は示したい)けど、赤切符は怖い。
2012年の正月の風景としてここに記しておく。


2012.1.4.




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