毬花


毬花(まりばな)とは俺の大好きだったビールの名前である。
正式には「キリン 毬花一番搾り<生>」と言い、2002年と2003年に販売された。
毬花とはビールの原料であるホップの愛称(別名)なんだそうである。
ホップは8月下旬から9月上旬が収穫時期であり、その年に収穫されたホップを用いて作られた期間限定出荷のビールの話である。

通常、量産タイプの小売ビールの場合、ホップは乾燥させた物を原料として使用するのだそうだが、この会社の作った限定販売ビールは、ホップを凍結させた物を使用している所がポイントである。本来のみずみずしさや風味をより活かす事が可能になったのだそうである。

商品自体は、11月上旬くらいから小売店の店頭にて販売される、期間限定・数量限定の商品の位置付けである。俺が大好きであった「毬花」という商品名での販売は、2002年と2003年のそれぞれ秋だけであったと記憶している。

その後、「とれたてホップ 一番搾り」(2004年〜2007年)、「一番搾り とれたてホップ」(2008年〜2010年[現在])と商品名を変えて販売は続いている。

だが、どういう理由か判らないが、現在販売されている「とれたてホップ」を飲んでも、「毬花」の時のような感激が無いのである。俺の要求するレベルが高くなり過ぎてしまっているのかもしれない、と言ってしまえばそれまでなのかもしれない。

今年ももちろん美味しく頂きました。<「とれたてホップ」
香りと風味が豊かで、口に含んだ瞬間、そして飲み込んだ後、味と香りは抜群です。そして喉越しも一番搾りならではの、期待を裏切らないものでした。
ビールは味わって飲むものではないが、ここまで完成度の高いビールは正直嬉しいです。毎年期待しています。
そして毎年 消費者(=俺)の期待値は高くなっていくのだと思う。

KIRIN 「一番搾り とれたてホップ」


2010.12.3.
2017.10.25.(加筆修正)






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