豪華クルーズ船 飛鳥U


皆さんは船旅をした事があるだろうか?
俺は今までありませんでした。

今回、縁あってではありますが、
「飛鳥U」という豪華クルーズ客船にての、船旅を経験する事となりました。
世界一周旅行をする為に設計されたスペックを持つ、大型の船です。
とても有名な船なのでご存知の方も多いと思いますが、
知らない方は、こちらのページ(郵船クルーズ株式会社 公式サイト)でご確認ください。

俺が今回体験できたのは、横浜港から函館港への2泊3日という時間である。
移動目的だけなら、飛行機、そして鉄道を使ってもせいぜい何時間という距離をわざわざ、のべ3日間という時間をかけて移動するのである。

船の外見は、10階建ビル相当の高さであろうか、相当な大きさである。
客室は、普通のホテル以上の機能を持っていると思われ、客室にそれぞれバルコニーがついており、そこから自由に海の眺望を楽しむ事が出来る事には驚かされた。

共有スペースはすべての作りがハイセンス。
階段も通路もエレベータも素敵でした。
素人的な意見かもしれませんが、普通、船の中に金ぴかの内張りのエレベータがありますか?
しかもエレベータホールに3基のエレベータが次はどれが来るかな?ってエレベータを待っているんですよ、3基の中から。
もう一度言いますけど、船の中なんです。

しつこいですけど、エレベータに乗ったならば、行先は例えば「12階」とかいうボタンを押すんです。
とてもくどくて申し訳ありませんが、船の中なのです。
高層ビルとかの中じゃなくて船の中なのです。

お風呂も入りました。
その辺にある健康ランドも顔負けの設備です。
シャワーも船なのにどうしてこんなに湯量が出るの?というくらいに普通にたっぷり出ますし、サウナ室もあります。

食事は一例をあげたらきりがないくらいに、充分です。
ありとあらゆる食事は、基本料金内で、追加料金なしに食べ放題です。
はっきり言って食べきれません。

そして、いちばん言いたいのは客を楽しませる工夫。
スタッフの姿勢がとても強く感じられました。踊り子から歌い手から、調理・テーブルスタッフ、事務員から、清掃スタッフに至るまで、すべてのスタッフが「客」を楽しませてやろうという雰囲気がとても強く伝わってきたのが印象的でした。
アミューズメントパークの出来のいい感じに近い印象です。

船旅を選ぶような客は、非日常的な世界を求めているのかもしれません。
だからこその世界なのだとは思います。

ホスピタリティなどという言葉もありますが、
顧客に対してどれだけのおもてなしをする事が出来るのか、
・・なんてことを、流通・サービス業に従事する俺としては少しどころかとても気になる所ではあります。

これは移動手段では決してないととても強く感じました。
お金で買える物はいろいろあるが、「時間」についてはその人の考え方次第であると思う。

「時間」の過ごし方に対して、とても一生懸命に考えているサービスであり、業種の1つであるのかなと言う感じです。
自分の仕事に当てはめるには少々スケールが違い過ぎますが、とても大切で貴重な経験となりました。

いつかは俺も。
・・何てね。


2009.8.25.




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