悪魔の GIRLS' ROCK



デーモン小暮の 「GIRLS' ROCK」 というCDを買ってみた。

カバーいうジャンルであり、
いわゆる企画モノ、色モノ系の作品である。

そもそも俺は聖飢魔IIが好きな訳でもないし、
デーモン小暮がめちゃめちゃ好きと言う訳でもないのだが、
もう一度、妻を口説こう。 というコピーで有名な、「R35」 というコンピレーションアルバムが売れていると言う情報番組を見ていて、その時に一緒に紹介されていた「GIRL'S ROCK」の方に興味を惹かれてしまったのである。

「R35」は、夜中の通販番組でもよく紹介されているような、昔の名曲を集めただけのアルバムなのに、何故かたいへん売れている、という紹介のされ方であった。その売れている理由は詳しく説明されていたのだが、今回は省略。
・・そして、「GIRLS' ROCK」の紹介のされ方は、たいへん短い触れ方であったが、レコード会社の持っている昔の優れた資産を違った角度で掘り起こすことによって、また違った輝きを取り戻す、という感じの紹介のされ方であった。
「Return to Myself / 浜田麻里 」のPV が映像で流されたのだが、それを見せられただけで、俺はこのアルバムを手に入れたいという大きな欲求に駆られた。
実際に購入してみて、これはすごいと感じさせられた。
こういうのもアリなんだって、驚かされた。
カバーって一口に言うけれど、これは企画の切り口も、カバーされる選曲も、そしてカバーする人の実力も、更には聞く人への楽しませ方も、色々と計算して考えられた上に成り立っている作品であり、成功例の一つであると感じさせられた。

一度聴いて終わりではなく、何度でも聴きたくなる出来映え。
そして、次回の作品を期待してしまうような仕上がりなのである。
ぜひシリーズ化してもらいたい。

今作品中で俺が一番気に入ったのは、「翼の折れた天使 / 中村あゆみ 」 である。
オリジナルを越える・越えないの議論ではなく、カバー作品として非常に聴き応えのある、新しい作品に仕上がっており、純粋に聴いていて気持ちよく、カッコイイ。

デーモン小暮と言えば、聖飢魔IIのイメージしか無かった俺だが、
高音域まで艶やかに伸びるボーカルと、理屈抜きに聴いていて気持ちの良い声に気づかされたのであった。


「GIRLS' ROCK」 avex (AVCD-23087)
六本木心中/ アン・ルイス
Return to Myself/ 浜田麻里
My Revolution/ 渡辺美里
RASPBERRY DREAM/ REBECCA
SEVEN YEARS AFTER/ PRINCESS PRINCESS
翼の折れた天使/ 中村あゆみ
永遠の一秒/ 田村直美
TATTOO/ 中森明菜
DISTANCIA〜この胸の約束〜/ 杏子
City Hunter〜愛よ消えないで〜/ 小比類巻かほる
限界LOVERS/ SHOW-YA


2007.10.4.






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