ショートショート


短編小説よりもさらに短い小説のジャンルとして「ショートショート」がある。
特に定義はないらしいが、400字詰め原稿用紙で8〜10枚程度のボリュームなんだそうな。
重要なのが、アイデアとオチ。
細かい描写等を限りなく際限まで削ぎ落とし、読者に想像を委ねつつも、主導権はしっかりと持って行かねばならない。

ショートショートの代名詞と呼んでもおかしくない星新一の作品には俺もはまった。
気楽に読めて、しかも内容が濃い。
読み終わった後に毎回、何かを考えさせられるスタイルが好きだった。

タイトルからして既に作品の一部。
見出しだけで読者の興味を惹こうとしているスポーツ新聞なんかとは訳が違う。

ネット上に大量にアップされている個人のテキスト。
上質なショートショートみたいなものに出逢う事が出来ると、とても気持が良い。
逆に見出しだけで、内容が薄っぺらだとウンザリな感じを受ける。

ウンザリなサイトを鑑定するサイトもあるらしい。
ホームページのウンザリ度鑑定

オチですか?

文章とはうまいへたではなく、あくまで人柄だ。ユーモアのない人にユーモラスな文の書けるわけがなく、大まかな性格の人に神経質な文は書けない。文章技術などより、自己発見の方が先決である。それだけでいい。
星新一のエッセイ『文体』より引用


2006.8.15.




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